Column 19年04月 小学生向けのプログラミング検定は?

Z会プログラミング講座の担当者が「ちょっと気になった記事」を紹介・解説します。今回は「小学生向けのプログラミング検定」に関する記事です。

サイバーエージェント、小学生のためのプログラミング検定を8月に実施
https://ict-enews.net/2019/03/19cyberagent/

プログラミングに限らず、学習を進めていくと「いまどの程度の実力があるのか」を知りたいと感じる方は多いでしょう。これまでにも「プログラミング」の能力を測るための検定試験はありましたが、小中学生が受検するにはハードルが高いものでした。しかし昨今の「プログラミング教育必修化」の流れを受け、小学生を対象とした検定試験が作られるようになってきています。この記事で紹介されているサイバーエージェント社の検定も、そうした流れの中で登場したものの一つです。
同社の発表によれば、8月に東京と大阪で実施、プログラミングの知識や技術力の習得度を測るもので、「Scratch」「QUREO」の2種類からスタートするとのことです(公式サイトはこちら https://proken.jp/ )。サイバーエージェント社もプログラミング講座を実施しており、そうしたノウハウを生かしての試験になるとのこと。ただし、受検地が限られるため、お住まいの地域によっては受検するのが難しくなってしまうのが残念なところです。

それでは、これ以外にどのような「プログラミングの検定試験」があるのでしょうか。

日商プログラミング検定
https://www.kentei.ne.jp/pg

簿記検定などで有名な日本商工会議所が実施するプログラミング検定です。小学生対象には、Scratchを用いた「ENTRY」が用意されています。「日商」の知名度も高く、日本全国の商工会議所が試験会場になるため、受検しやすい検定試験といえるでしょう。

ジュニア・プログラミング検定
https://www.sikaku.gr.jp/js/ks/

さまざまな検定試験を実施している「サーティファイ」が実施する、Scratchの検定試験です。同社ではこれまでにも情報処理やコンピュータに関する試験を実施しており、累計で300万人以上の人が同社の検定を受検しています。「ジュニア・プログラミング検定」では日本全国に200を超える試験会場が用意されるため、東京・大阪以外の地域にお住まいの方でも受検しやすいというメリットがあります。

ロボット検定
https://robogiken.jp/

これまでに紹介してきた検定はどれもScratchを使ったものですが、ロボット検定は「WeDo 2.0」「マインドストーム(R) EV3」を用いる検定です。ただロボットを動かすだけではなく、ギアに関する理解なども出題されています。Z会プログラミング講座の受講生には受検料割引の優待があります。全国に60近くある「ロボット検定認定校」での受検が可能です。

プログラミング学習は「検定試験を受けることが目的」ではありませんが、こうした検定試験をペースメーカーにすると、学習にメリハリがつくことでしょう。それぞれの検定試験の公式サイトへのリンクを掲載しましたので、興味のある検定があれば調べてみてください。