Column 20年12月 ゲーム開発の裏側

コロナ禍において、一歩も外に出ず、体をほとんど動かさない日々が続きました。さすがに運動不足だと思い、YouTubeで運動のメニューを試してみたり、近所を散歩してみたり、いろいろ試してみましたが、三日坊主の筆者は全く続きません……。そんな時、同じく運動不足ぎみの友人から、任天堂の「リングフィット アドベンチャー」で楽しく運動が続いているという話を聞き、購入してみることにしました。

冒険しながら運動できる

Nintendo Switch リングフィット アドベンチャー 紹介映像(YouTube)
https://youtu.be/pmUS1nXq9RI

「リングフィット アドベンチャー」は、「リングコン」というコントローラーをつかって、冒険をしながら運動することができるゲームです。普段ゲームを全くしない筆者でも、ストーリーやレベルアップ感がとても楽しく、運動負荷も選択できるので、無理せず楽しく運動を継続することができています。

この新しいゲームはどのようにして開発されたのでしょうか。開発スタッフのインタビューを見てみましょう。

運動嫌いでゲーム好きなプロデューサー

開発スタッフに聞く『リングフィット アドベンチャー』
https://topics.nintendo.co.jp/article/e115dc48-07de-4a31-aed1-ad65b3cbeb64

開発のきっかけは、運動嫌いでゲームの好きなプロデューサー自身が運動不足を感じたことのようです。コントローラーの耐久性やレベルアップのタイミングなど、プレイヤーが心地よく楽しんで遊べる裏側には、様々な苦労や工夫があったことがわかります。

さらに、インタビュー記事には、プロデューサーだけではなく、コントローラーの技術者やディレクター、デバッグやモニターの担当者、パーソナルトレーナーやヨガインストラクターなど様々な人の話が登場します。ゲームの開発には、一人ではなく様々な人の知識や経験が組み合わさっていることが改めて感じられますね。

開発のモチベーション

ほかのゲームについても、開発の裏側を見てみましょう。例えば、2016年にリリースされ、世界中で爆発的なヒットとなった「ポケモンGO」。これは、ナイアンティック社(Niantic, Inc.)と株式会社ポケモンによって共同開発されたスマートフォン向けの位置情報をつかったゲームアプリです。この「ポケモンGO」は、「Ingress」というゲームが元になっています。

Ingressの核心は「世界をよくするためには外に出ること」–川島優志氏インタビュー(前編)
https://japan.cnet.com/article/35061020/

Ingressをつくったモチベーションのひとつには、「家のソファでゲームをしている子供を外に出したい」というものがあったようです。その後、Google EarthやGoogle Mapをつくったメンバーを中心に人を集めて開発を進めていきました。

小学生の憧れの職業「ゲームクリエイター」

ここ数年、小学生が将来就きたい職業として「ゲームクリエイター」が挙げられるようになりました。本稿であげたような開発インタビューを見てみると、そんな「憧れの職業」には、開発のきっかけやモチベーション、様々な人の関わりや苦労、工夫があったことがわかります。この冬休みには、お子様が好きなゲームや商品に関する開発者(クリエイター)のインタビュー記事を探して一緒に読んでみてはいかがでしょうか。