Column 21年8月 テクノロジーが生み出す新たな演出

史上最多の33競技が実施された2020年東京オリンピックは2021年8月8日(日)に閉幕しました。連日のメダルラッシュで、Z会社員の間でも視聴したスポーツの話で盛り上がる日々が続きました。そんな本大会ですが、最新テクノロジーを用いた演出や映像にも注目が集まりました。どういった演出や映像なのか、担当者の話をまとめた記事を見ながら振り返っていきましょう。

◎東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/

開会式を彩ったドローンの舞

五輪開会式のドローン演出、どんな仕組みで実現? 提供元のIntelに聞く
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/30/news142.html

7月23日の開会式では、夜空を彩った1824機のドローンのショーが、見る人に大きな驚きを与えました。開発元であるIntelは2018年平昌オリンピックでも開会式にドローンを技術提供しているほか、2024年までワールドワイドオリンピックパートナーとして、5GやVR、360度コンテンツやドローン、AIといった最先端技術でオリンピックをサポートしています。

本記事では顧客とのデザインの打ち合わせや当日の気象条件の予測・リスクの検討など、本番にいたるまでの経緯が書かれています。担当者の知識や経験と、テクノロジーによる問題解決が組み合わさっていることが改めて感じられますね。

◎東京2020オリンピック 夜空を彩ったドローンたち
https://www.youtube.com/watch?v=bQy1PUSw77M

剣の動きを可視化

フェンシング剣の軌跡、AIと4Kカメラで捕まえた “ライトセーバー”みたいな可視化技術、約5年間の開発秘話
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/06/news135_2.html

ほかの演出についても見てみましょう。ロンドン五輪の銀メダリストでもある、日本フェンシング協会の太田雄貴前会長がTwitterに投稿した動画も注目されました。こちらの技術では、フェンシングの剣先が「ライトセーバー」のように光り輝き、軌跡が可視化されるような映像を映し出します。

物体の軌跡を可視化するために、従来は「マーカー」を被写体に取り付けることで実現していましたが、今大会では「マーカー」を使用しないやり方で可視化したようです。新たな方法に挑戦するための開発者の試行錯誤の日々と、テクノロジーがこれまでできなかった問題を解決した様子が書かれていますね。試合観戦の映像上でも本技術が使用される日が楽しみですね。

今回紹介した記事は、ドローンやAI・ディープラーニングなど、テクノロジーが新たな価値を生み出した一例です。そしてこれらの恩恵はスポーツ分野に限定されるものでもありません。一方で、テクノロジーを使って新しい価値を生み出すためには、私たち自身が考える必要があります。機会がありましたら、是非プログラミング講座で学んだ内容を活かして新しいアイディアを考えてみてはいかがでしょうか。