2020年5月16日〜2020年6月15日までのミッション 講評

投稿(とうこう)テーマ

ミッションA:限界チャレンジ!壁ギリギリで止まろう!

動いているロボットが、いかに壁ギリギリで止まることができるか。「ギリギリ」をめざしてください。


「壁ギリギリで止まる」。大別すると

  • スタート地点は自分で決められるから、ギリギリで止められるようにパワーと動く時間を決めればいいんじゃないのかな?
  • なあんだ、モーションセンサーや距離センサー、超音波センサーで壁を検知したら止まればいいじゃない

と考えた人が多いでしょう。基本的な発想はそれでOKなのですが、今回あえて「限界」「ギリギリ」という言葉を使ったのは、そこからさらにギリギリを目指してほしかったからです。その意味で、あなたの作品は「ギリギリ」を攻めることができましたか?

今回も見た目やシチュエーションの工夫をしてくれた人も多いのですが、ミッションAは「壁ギリギリで止まる」ことができるかどうかを見ています。それでは、みなさんの作品を見ていきましょう。

【基礎編】

まずは基礎編。Rarityさん、リオリオンさん、すばきょうさん、ひなくんさん、あやのさん、マイッキーさん、てるてるぼうずさん、しゅうさん、リオリオンさん、tokiさん、クイックシルバーさん、K Tさんが、モーションセンサーを使って「壁の近くで止まる」作品を投稿してくれました。まずは、このプログラムが作れることで、合格です。

そして、しろくまさん、ロコンさん、あおとさん、きみさんさん、涼タンさん、しんかんせんさん、ゆうまかめれおんさん、みずっちーさん、わかわかさん、ふーちゃんさん、ももも。さん、アヤネコさん、ゾイドさん、ええこさんは、パワーや時間を調整して「壁ギリギリ」で止めてくました。こちらのほうがギリギリに近い人が多いような印象です。というのも、WeDo 2.0のモーションセンサーでは、意外と壁より離れたところで止まってしまいます。スタート位置さえ間違えなければ、こちらの方法のほうが、壁の近くで止まります。

同じような方法ながらも、ちっちさんは逆転の発想。「ギリギリから後ろに戻って、そこから同じ距離だけ前に進む」。たしかにそうすれば、ギリギリのところで止まれますよね。これは想定外の発想です。すばらしい。

モーションセンサーを使いながらもさらなる工夫をしてくれたのは、まずはとーもーさん。何回もセンサーで感知させて「ギリギリ」を目指しています。この工夫は素晴らしい。どのようなプログラムだったか見たかったのですが、ちょうどプログラムのところに光が入り込んで見られないのが残念です。
ともキングコブラさん、ゆいフライのしっぽ エイカツさん、かれれんさん、コロッケ1さん、ゆゆさん、Milo好きさん、たからじまさん、ビルドさんは、モーションセンサーで壁を感知したあと、スピードを落としたりした上で、さらにもう少しだけ進んで止めるようにしています。同じような発想からスタートしていても、みな、少しずつ工夫の仕方が違っていますね。ほかの人がどのような工夫をしたのか、ぜひ見てみてください!

レゴだいすきさんは、合図をしたら止まるようにする……。ちょっと反則気味ですが、面白い工夫ですね。

茶息子さんは、「壁にギリギリぶつからない」という趣旨からは完全に外れていますが、純粋にすごい作品です。ロープウェイ。なかなかできるものではありません。これはすごい。

【標準編】

続いて標準編です。こちらはセンサーを使った人が大多数でした。こうちゃんさん、fukuoka1216さんは距離センサー。ミドリーさん、Okazu.さん、プログラムはじめてさん、もふ太郎さん、マックス1さん、クルクルさん、soraさん、ぶつぞうまにあさん、ケロロさん、ユウタロウさん。HALさんもセンサー……かな(見えないが、ケーブルの数からすると)、でも、ちょっとぶつかってしまっているように見えます。さくぽんさんもセンサーですが、これもちょっとぶつかってしまっていまする。みわさんは、2つ目の作品がすごい。「ぶつからない」ことを徹底したプログラムです。一見の価値あり。トラさんさん、ポッチャマさんも、距離センサーで止めているようです。ほぼ皆さんOKですが、ぶつかってしまっている人は、スピードの工夫(たとえば、10cm前で速度を落として、4cmのところで止まる、など)を考えてみてください。

ゆゆたさん、T-Tさん、ナッツさん、みんみんさんはタイヤの大きさ、モーターのパワー、時間などそれぞれの要素を調整して、ギリギリでとめてくれました。カイルンルンさんもおそらく時間の調整で止めてくれています。「評価しない」といいながら、ドミノを倒さないかちょっとドキドキしました。

さらなる工夫をしてくれた人もたくさんいます。くりくりさんは、距離センサー+ちょっと進む。これが一番簡単で、効果的でもあります。はくさんは「4cm以下ではセンサーが認識しない」ことに気づき、なんと……スピードを上げた! 車は急に止まれない、それを生かしたモデルとプログラムでした。Souta & Yukiyaさんは基本的に「センサーで感知する」のみですが、タイヤの大きさを考えると、本当にギリギリで止まれています。10cm以下になって減速することで、ピタリと止まれるように工夫しているものです。

距離センサー・超音波センサーを使った人が多い中で、どんぐりあたまさんはカラーセンサーを使ってくれました。超音波センサーよりもカラーセンサーのほうが感知できる距離が短く、今回のミッションでは有利でした。走っているスピードによっては、色を感知する前にぶつかってしまうかもしれないので注意が必要です。たこさんもカラーセンサーを使っていますが、「壁」ではなく、地面の目印を感知しているので、ちょっと反則気味かな……。ただ、工夫としては素晴らしいものです。

「なんだ、これでいいじゃないか」と思っても、意外と工夫のしどころがあったりするものです。ほかの人がどのような工夫をしているのかを見て、自分ならばさらにどのような工夫ができるのかを考えてみてください。

ミッションB:「梅雨」を表現してみよう!

もうすぐ梅雨がやってくる。そんな季節の様子を表現してみましょう。雨降りの様子……? あじさいの花の様子……? カタツムリやカエルの様子……? みなさんのアイディアを楽しみにしています。


沖縄はもう梅雨が開けましたが、本州ではこれからが梅雨本番。梅雨開けした地方の人も、これから梅雨本番の地方の人も、梅雨がない地方の人も、「プログラミング講座受講生の梅雨景色」を楽しんでください!</p

カメ助カメ吉さんは梅雨入り~梅雨明けをストーリー仕立てで。このような作品はこれまでにそれほど多くないので、見ていて新鮮でした。おもしろいですよ、これ!

こうさんは「雨の日におさんぽするマイロ」。雨の音は、プログラムで出しているのでしょうか。ストーリーもかわいらしく、すてきな作品です。

どんぐりあたまさんの「風に飛ばされる人」は……なかなかない発想ですね。梅雨というよりも、台風かもしれません。見ようによっては、「ものすごく強い雨」でもありそうなので、梅雨の作品ということにしておきましょう!

しろくまさんはカエルですね。さいしょの「ゲコゲコ」で思わず笑ってしまいました。そう思うと不思議なもので、カエルのように見えてきました。

あっ君さんも雨の様子を再現。なるほど、このようにすると、雨が降っているように見えるのですね。Okazu 7さんも似たような発想でした。Okazu 7さんは、さらにイモムシを動かしているのも面白い工夫ですね。

マックス1さんは、雨の日のおさんぽ、といったイメージの作品ですね。今回は傘をもった親子と梅雨のいきものを作ってくれましたが、同じような設定で、ほかの月でも作品が作れるだろうなあと思いました。

KAZさんは、SPIKEプライムらしい作品です。LEDマトリックスを雨に見立てるのは、なるほどと思いました。すばらしい発想です。

ゆいフライのしっぽ エイカツさんは、モーションセンサーを使ったおはなしを作ってくれました。なるほど、こういう作品の作り方もあるのですね。

ががこさんの、あじさい、カエル、虹には、ちょっとほっこりとしました。タイミングを間違えないようにセリフを録音したのも、よい工夫のひとつです。

Zaihou さんは、雨の中で踊っていますね。楽しそうな「梅雨のおさんぽ」です。

すばきょうさんは雨が降る様子を表現してくれました。これは、豪雨ですね……!

かいとんさんの作品は、まさに、これは、カエルですね。よく見ると顔もカエルです!

スマートハブハブさんは、シンプルに「梅雨の日」の様子を再現してくれました。せっかくスマートハブがあるので、たとえば、カエルの鳴き声を出す、などするともっと良い作品になります。

ローさんの作品は、かわいい。猫が来た(モーションセンサーで感知した)瞬間にスピードがあがるのもいいですね。

レゴブロックのよさのひとつが、このように「表現する」ことがしやすいこと。レゴブロックのよさとWeDo2.0やSPIKEプライムといったキットのよさを生かした作品を楽しみにしています。

ミッションC:学んだことをせつめいしよう!

作品の写真や動画とともに、「今回はこんなことを学んだよ!」ということを説明してみよう!


ゆーたろうさんは、標準編のSPIKEプライムで、発展編の「マインドストーム(R)EV3」でよく作るモデル(ベースボット)と同じような動きをするモデルを作ってくれました。よくできています。

鉄ちゃんさんは発展編vol.12の「スマートアーム」をクレーンゲームに見立ててくれました。そうです、このモデル、そう使ってみたくなりますよね。景品にはチロルチョコなどもサイズ的に丁度いいですよ。

hanaさんは「トレーナーのレオ」を改良してくれました。変数を使ってくれています。変数については、これから先のテーマでも用いるので、ぜひ活用してみてくださいね。

あっきーさんはいくつかの作品を「ミッションC」で投稿してくれました。ひとつめ、剣道? ゲームは「乱数」を使ってくれました。なるほど、これならばゲームになります。ふたつめ、クレーンゲーム。これはすごいぞ! みっつめは、レジ。ものが出てくる仕組みも素晴らしいですし、ベルトコンベヤー(これはマインドストームのパーツでしょうか?)も素晴らしい。これは面白い、素晴らしい作品です。

ゆいフライのしっぽ エイカツさんは、自分がわかったことを自分の言葉でまとめてくれました。自分の言葉でまとめることは大事なことです。これからも自分なりのまとめをしてみてください。

アイマスクさんは、Z会オリジナルモデルですね。よく作ってくれました。

ゆうまれおさんは、「気まぐれなトレーナーのレオ」ですね。乱数を使って上体起こしの回数をランダムにしています。このような乱数が使えるのだという気づきですね。

チートンさんは、vol.3で学んだことを自分の言葉で説明してくれました。「何を学んで、どのようなことができるようになったのか」を自分で説明してみるのはよいことです。ほかのみなさんもぜひ、おうちの方にこのようなことを説明してみてください。

シルバディさんは、マイロで音を出すこと、前後に動くことを学んだのですね。ビデオの中でしゃべってもいいですし、投稿のときのコメントでもいいので、自分なりの言葉で説明してみるともっとよくなります。

レゴだいすきさんもZ会オリジナルモデルですが、見た目の改造だけではなく、プログラムも面白いものを作ってくれました。本当にダンスをしているようですね。

今月は93もの作品投稿がありました。過去最高です! これからもたくさんの作品の応募、お待ちしています。


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