2020年6月16日〜2020年7月15日までのミッション 講評

投稿(とうこう)テーマ

ミッションA:重要書類を守るセキュリティ・ロボットを作ろう!

「重要書類を盗もうとする悪いやつ」から書類を守ってください。シチュエーションは自分で決めてください。投稿するときのコメントに、シチュエーションの説明も入れてください。


かんたんに見えますが、実はこのテーマは結構難しいのです。重要書類を「どのように盗もうとするか」、色々なパターンを想定してプログラムやモデルを作る必要があります。さて、みなさんはどのように考えてくれたのでしょうか。

「モーションセンサー」や「距離センサー」「赤外線センサー」で、「何かが近くに来たら反応する」というしくみを考えてくれた人が多数でした。ましゅまろさん、ともきさん、はるくんさん、ええこさん(後半)、きゃぴたんたんさん、ゆいフライのしっぽ エイカツさん、ももも。さん、あーたんさん、KT0さん、ゆゆさん、ローさん、レゴ大好きさん、すみさん、ゾイドさん、たからじまさん、とかしろくまさん、Haruさんはこのパターン。

変わったところでは、チートンさんはカラーセンサーでこのような仕組みを考えてくれました。たこさんもカラーセンサーを使ってくれました。ストーリー部分でフォースセンサーを使ったのは、面白い工夫です。

このパターンの欠点は「違う方向から来たらどうしよう」。ここについては、例えば入り口を一つにするといった工夫が考えられ、そのようにしてくれた作品も数多くありました。あるいは、あっくんさんは「盗まれたあとに追いかける」、ピツさんやくりくりさん(2つ目)の「落とし穴を発動させる」というアイディアは面白かったですね。ほか、くりくりさんの1つ目の作品の、タイヤを使って書類を引き出せないようにする仕組みは、ほかの人にはない発想のものでした。

「近くに何かが来たら反応する」ではなく、「書類がとられそうになったら」反応するモデルを考えてくれた人もいます。カラーセンサーを使ったのがSoutaさん。色の変化や反射光の強さなどを測定して「とられた」ことを検知しています。モーションセンサーを使って同じ発想をしてくれたのがかれれんさん。書類そのものではなく、書類を取ろうとした指を検知していますが、発想は同じ。同じくモーションセンサーを使った駿さんは、書類がぬきとられたことを検知しています。

「なるほど」と思ったのが、ええこさんの前半の作品。落とし穴+落とし穴に落ちたらチルトセンサーが反応してアラートを鳴らすというのは、おもしろい発想です。同じくチルトセンサーを使ったのがわかわかさん。書類を取ろうとストッパーを外したらアラームがなるもの。たしかに、書類を抜き取るよりは、ストッパーを外して取りたくなりますよね。

とくにセンサーなどを使わず、ランダムに(あるいは定期的に)動かして、パトロールをしたり、威嚇(おどすこと)したりするモデルを作ってくれた人もいました。リオリオンさん、真実はいつもひとつさん、トラさんさん、はっすんさんはこのパターンです。

ナッツさんは「箱」を作り、手を入れて取ろうとすると距離センサーで、箱を振って出そうとするとジャイロセンサーで警告を出すような作品を作ってくれました。さらに、「カギ」を使って警報を解除するしくみを作ってくれたことです。さまざまな方向に思いを巡らせた作品です。すばらしい!

k.sさんは金庫のしくみ、でしょうか。二重のセキュリティという点では、よく考えられています。「盗まれそうになったとき」どうするかも考えられると、更さらに良い作品になりました。

ミッションAは、いかに「仕組み」を考えるのかが勝負です。しかし一方で、どの作品も自分なりのストーリーを持ち、どのような作品なのかを、どのような工夫をしたのかを説明してくれています。技術の良し悪しだけではなく、このような点でも努力をしてくれているのを見ると、出題者として大変うれしく思います。来月もたくさんの作品をお待ちしています。

ミッションB:「学校生活」を表現してみよう!

全国的に学校が再開しはじめました。そんな「学校生活」を表現してみてください。みなさんのアイディアを楽しみにしています。


わかわかさんは「50m走」を表現してくれました。ゴールテープがあるということは、もしかしたら運動会でもいいのかもしれません。ゴールテープに体をひっかけ、チルトセンサーを反応させるというアイディアはすばらしいものです。ちょっと思いつきませんでした。おもしろい作品です。

ふくぴーさんは「新しい日常」を表現してくれました。そうですね、きちんと手を洗わないといけません。効果音が効果的に使われていました。

コロッケ1さんは清掃の時間を表現してくれました。あるある。まっすぐに雑巾がけをしていたつもりが、大きく曲がってしまうこと。そんなことを思い出した作品でした。

マックス1さんの「おにごっこ」もよくできています。このビームの使い方は「リンク機構」になっています。よく考えられています。

シルバディさんは登校中の信号のようす。横断歩道のところで車が止まっていますね。

スマートハブハブさんは体育館のようす。みんながいろいろなところで遊んでいる様子が再現できていますね。

言葉では「学校生活」のひとことですが、児童・生徒の数だけの「学校生活」があります。そんなことを改めて感じさせてくれた作品ばかりでした。

ミッションC:学んだことをせつめいしよう!

作品の写真や動画とともに、「今回はこんなことを学んだよ!」ということを説明してみよう!


先月のミッションのお題で投稿してくれた人もいました。月が変わったので、ミッションCの投稿作品として紹介します。

はっすんさんは先月のミッションBのお題。スピードで成長を表現してくれました。

そばえびくんさんは「坂道で脱線したら止まる」しくみを考えてくれました。脱線防止のアイディアですね。面白い。

キングさんは先月のミッションAのお題。モーションセンサーを使って止まってくれました。

リオリオンさんはたくさんの作品を投稿してくれました。Z会オリジナルモデル「ブレイクダンサーJr.」をベースとしてくれた作品では、モーションセンサーで効果音が出るように改造してくれました。「レジ」もおなじくモーションセンサーを活用してくれていますね。なるほど、と思いました。ゴミ収集モデルは、実はこれは意外と難しいのです(横にあふれてしまうことが多いのです)。標準編のキットなどを使って自由自在に動けるようになると、まさにおそうじロボットですね。そして、「まきあげるモデル」の応用でロープーウェイ。引っ張る動作とゆるめる動作でかごを動かしています。

コーキさんは、vol.5の「ライントレース」で作品を作ってくれました。最後に止まるために、距離センサーを使ってくれています。よい工夫です。

鉄ちゃんさんは「デリバリーロボット」を応用してくれました。きちんと位置合わせをしてくれました。きもちよいくらいピタッと、目的の場所で止まってくれましたね。

優太さんはうでたてふせブリッキー。ブリッキーが疲れていく様子が表現できています。

雄太郎さんは、vol.3「フィットネス・トラッカー」の応用です。ボタンがおされたときの条件との組み合わせでプログラムを作ることができました。

ミッションCは、自由なテーマだけに、「これは何を考えて作ってくれたのだろう」と思う作品も見られます。動画の中でもコメントでも構いませんので、作品の見どころを紹介してください。楽しみにしています!


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