英語力向上に大切な「語彙力」
グローバル化が進む現代社会では、英語は国際的なビジネスやコミュニケーションの共通言語としてますます重要性を増しています。
企業や組織においても、英語力の向上は戦略的な課題となっており、語学力のある人材の採用は、厳しい競争となっています。
加えて、自社の専門領域の知識と、語学力を兼ね備えた即戦力となる人材を獲得することは非常に困難です。
こうした状況もあり、社内の研修を通して、社員の英語力を高めることの重要度が増しています。
自社の製品やサービスを良く知る社員が、英語を身につけることができれば、より効果的かつ正確な意思疎通が可能となり、国際社会において、企業全体の競争力を高めることができます。
では、社内の研修で社員の英語力を高めるうえで、効果的なことは何でしょうか。
その1つとして、本記事では「語彙力」について解説します。
「わかる」と「使える」のギャップ
「語彙力」とは、「持っている単語の知識を使いこなす力」であるため、理解できるだけでなく、使用できる状態を語彙力があると言えます。
この観点から、語彙(ボキャブラリー)は2つにわけることができます。
- 理解語彙:主にinput(読む・聞く)に際して、理解することができる言葉
- 使用語彙:主にoutput(話す・書く)に際して、使用することができる言葉
一般に理解語彙のほうが使用語彙より多く、「わかる」と「使う」にはギャップがあります。
この理解語彙と使用語彙のギャップは、日本語においても生じることがあり、それを実感したことのある方は多いのではないでしょうか。
例えば、「社会人になりたてのころ、敬語をうまく使いこなせなかった」「新商品、新機能を顧客に説明するのに練習が必要」など、これらも理解語彙と使用語彙のギャップによって生じることです。
敬語も新商品の情報も、正しく理解し、日々の業務の中で何度も使用することで、スムーズに使えるようになっていったのではないでしょうか。
英語も同様であり、理解できる語彙を増やすことによって、相手の意図を的確に受け取れるようになり、使用できる語彙を増やすことによって、円滑なコミュニケーションをとることができるようになります。
ビジネスシーンでの語彙力を高めるために
社内の研修を通して、社員の英語力を高めたい場合、1、2年の短期での取り組みが多いのではないでしょうか。
多忙な社会人が短期間で語彙を習得し、効率よく使用できるようになるためには、優先順位をつけながら理解語彙・使用語彙を習得することが効果的です。
つまり、いたずらに単語や熟語を覚えていくのではなく、頻出のビジネスシーンで使われる語彙を覚え、同時に使えるよう練習していくことが良いでしょう。
「なんとなくわかる」語彙数が多くとも、ビジネスシーンでのスピード感では、即座に理解し、反応を返すことは難しいため、場面ごとに習得する語彙を厳選し、確実に「わかる」まで定着をはかり、使用する場面をしっかりとイメージしながら「使える」まで練習を重ねることが大切です。
ビジネスの場での英語と、学校までの英語、特に試験対策の英語との大きな違いは、「ミスがない英語」であるだけではなく、「相手を動かす・協働するための英語」が求められるという点です。
「なんとなくわかる」語彙を用いて、暗記した定型文を発するより、確実に「わかる」まで定着した語彙を、自分の言葉で「使える」ことの方が、ビジネスシーンで相手を動かすことにつながります。
研修においては、ビジネスシーンに即した語彙を習得することができる教材であるか、そして十分に練習を重ねることができる教材であるか、その観点を持って選定することが大切です。
本記事の情報が貴社の英語研修のお役に立てますと幸いです。
Z会の英語研修教材「Asteria for Business」でできること
Z会の英語研修教材「Asteria for Business」では、ビジネスシーンに沿った語彙の習得と、使うための練習を十分に行うことができます。
よくあるビジネスシーンを切り取り、その場面で使用される語彙を学び、実際の会話スピードにあわせて発声する練習を繰り返すことで、使える語彙を増やしていきます。
知識の習得、練習は自分のペースで何度でも実施可能です。
また、添削指導やOnline Speakingでは、使うための練習だけでなく、第三者によるフィードバックも得ながら学習を進めることができるため、より適切な語彙の習得・使用が可能です。
ぜひ英語研修に「Asteria for Business」をご活用ください。
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