キャリアアップコースでは、英語研修をより効果的に実施していただけるよう、研修の設計方法や学習法について発信しています。
「多義語の攻略」です。
英語学習において、一つの単語が複数の意味を持つ「多義語」の理解は、大きな課題と言えるでしょう。
例えば、”account” という単語一つをとっても、「口座」「請求書」「顧客」「説明する」など、様々な意味を持ちます。
これらの多様な意味をどのように理解し、使い分け、判断すれば良いのでしょうか?
コアイメージを知り、文脈と形式に着目する
多義語の意味を正確に理解するためには、単語のコアとなるイメージを知るとよいでしょう。
複数の意味を持つ語であっても、そのイメージから派生したものなので、それを知ることでそれぞれの意味を覚えやすくなります。
また、使い分けの際には以下の2点に着目することが重要です。
単語が使われている文脈、つまり前後の単語や文章全体の意味から、その単語がどのような意味で使われているのかを推測します。
単語の品詞(名詞、動詞、形容詞など)、単数形か複数形かなどに着目することで、意味を絞り込むことができます。
“account” を例に、具体的な使い方を見てみましょう。
- 名詞。単数形 account / 複数形 accounts のいずれも用いられます。
- payment や transaction のように、支払いや請求を表す語彙とセットで用いられることが多いです。
例:”Could you please send me the account for this month’s services?”(今月のサービスの請求書を送ってもらえますか。)
- 名詞。単数形 account / 複数形 accounts のいずれも用いられます。
- business や relationshipのように、ビジネス上の関係を表す語とセットで用いられることが多いです。
例:”The company values its long-term accounts.”(その会社は長期的な取引先を大切にしています。)
- 動詞。account for ~の形で用います。
- forの後に説明する対象の名詞がおかれます。
例:They were unable to account for the error.(彼らはそのエラーについて説明することができなかった。)
このように、文脈と形式を組み合わせることで、多義語の意味をより正確に理解することができます。
ビジネスシーンにおいては、正確で明確なコミュニケーションが求められる場面が生じます。多義語に気をつける、という意識をもって学習にお取り組みいただくことは、研修だけでなく、研修後の実務でも大切です。
例えば英語のメールを受け取ったとき、AIを活用しながら翻訳をした場合、1つの訳文が表示されることが一般的です。その英語メールの中に、多義語が含まれていて、正確な翻訳ができていない場合、コミュニケーションの中で誤解が生じてしまうこともあるでしょう。
英語の研修を通して、多義語の意味を正確に理解できるようになることで、AIなどの業務効率化ツールもより良く使いこなせるようになります。研修に際しては、多義語も含め、正確さに関わる語彙・文法も意識して実施いただくことで、成果が見込めます。
Z会キャリアアップコースでは、この他にも研修に役立つ記事を多数公開しております。
今後も、英語学習に関する最新情報や効果的な指導方法を積極的に発信してまいりますので、ぜひご活用ください。
Z会の英語研修教材「Asteria for Business」でできること
Z会の英語研修教材「Asteria for Business」では、文法をビジネスシーンに適した形で改めて学習することができます。
学校で学んだことを、ビジネスシーンで効果的に活用できるよう知識を再構築できるので、これまでの学習を有効活用できます。
ぜひ英語研修に「Asteria for Business」をご活用ください。
講座・お役立ち資料のご紹介
企業・大学向け英語研修 TOEIC®対策講座 ADAPTIE 英語講座 Asteria for Business お役立ち資料