【Z会が解説】古文の助動詞が苦手な高校生へ。つまずきポイント別Q&Aで徹底攻略!



「古文の助動詞、種類も活用も意味もたくさんあって、覚えるのが大変…」

「『る・らる』や『なり』の意味の使い分けが、テスト本番でいつも不安になる…」

そんな悩みを抱えていませんか? 古文の助動詞は、大学入試で避けては通れない最重要単元の一つです。Z会には、毎年多くの高校生から助動詞に関する質問が寄せられます。

この記事では、その中から特に多くの人がつまずきやすい2つのポイントを厳選し、Z会の回答とともにQ&A形式でわかりやすく解説します。この記事を読めば、あなたのモヤモヤがきっと晴れるはずです!


【ポイント1】文末なのに終止形じゃない?「係り結び」の法則


質問

「はるばる来ぬる来ぬる旅をし」という文で、文の最後にある「思ふ」の活用形が終止形ではなく連体形になる理由が分かりません。


Z会の回答

文末にあるからといって、終止形だと決めつけるのは、古文では危険です。なぜなら、古文には《係り結びの法則》という、現代語にはない法則があるからです。

「はるばる来ぬる旅をし思ふ」という例文の場合は、「ぞ」という係助詞が使われています。この「ぞ」は、直前の語を強調する働きを持っており、文末の活用語を連体形に変化させます。このため、「思ふ」は終止形ではなく連体形になるのです。

ちなみに、係助詞には「ぞ・なむ・や・か・こそ」の5つがあり、「ぞ・なむ・や・か」が来たら文末は連体形、「こそ」が来たら文末は已然形になります。これは古文の最重要ルールの一つです。


Z会ワンポイント

文章を読むときは、まず係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」がないか探すクセをつけましょう!見つけたら、文末の活用形が変わる!と意識するだけで、読解の精度がぐっと上がりますよ。


【ポイント2】意味の使い分けが難しい! 助動詞「ごとし」の場合


質問

助動詞「ごとし」には「例示と比況」の意味がありますが、どうやって見分ければいいですか?


Z会の回答

文法的な見分け方としては、以下のようになります。

(1)「たとえば・・・・」と訳せるときは例示
・往生要集ごとき抄本をいれたり
→【たとえば】往生要集のような書物の切り抜きを入れた

(2)「(まるで)~のようだ」と訳せるときは比況(何かに例える表現)
・ただ春の夜の夢のごとし
→【まるで】ただ春の夜のはかない夢のようだ


Z会ワンポイント

見分けるヒントとして、AとBがイコールで結べる関係か(例示)、そうでないか(比況)で考えてみるのも一つの手です。例えば「往生要集=抄本の一種」ですが、「虎の子≠山の峰」ですよね。訳してみて自然な方を選ぶのが基本です。


まとめ

今回は、古文の助動詞について、特に多くの高校生が悩むポイントを2つ解説しました。


  • 係り結び:文末でも終止形にならないことがある!

  • 意味の判別:文脈に合わせて、最も自然な訳を考える!

助動詞は古文読解の心臓部です。一つひとつ着実にマスターして、苦手を得意に変えていきましょう!

Z会の通信教育で、古文の「なぜ?」を解消しませんか?

「一人では、どの助動詞がどの意味なのか、やっぱり見分けられない…」
「暗記だけじゃなくて、文章の中で使えるようになりたい!」

Z会では、このように一人ひとりの「なぜ?」に寄り添い、知識の丸暗記ではない、根本からの理解を促す指導を大切にしています。経験豊富な添削指導者が、あなたの答案を丁寧にチェックし、一人ひとりに合わせた的確なアドバイスをお届けします。

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