高校受験の情報を収集すると、必ず耳にするのが「内申点」という言葉です。とくに公立トップ高校を第一志望とする場合、内申点は当日の入試得点と同じくらい、あるいはそれ以上に合否を左右する重要な要素となります。
この記事では、Z会進学教室で実施された人気イベント「トップ高校志望者のための内申対策講座」の内容をベースに、内申点の評価基準から具体的な上げ方まで、知っておきたい大切なポイントを、わかりやすくご紹介します。
1.公立中における「内申点」の仕組み
通知表に記載される成績は、「評価」と「評定」の2つの階層で成り立っています。
評価と評定の違い
評価(観点別評価)…各教科の学習状況を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で、A・B・Cの3段階で判定します。
評定…3つの観点別評価を総合し、5・4・3・2・1の5段階で数値化したものです。
「評価オールAでも評定5にならない」理由
よくある誤解として、「評価がすべてAなら5になるはず」というものがありますが、これは必ずしも正しくありません。
評価「A」は到達度80%以上ですが、評定「5」を得るには到達度が90%以上必要です。すべての観点が80%台の「A」であった場合、総合的な平均値が90%に届かず、評定は「4」となります。
2.公立中における各評定の割合
たとえば、東京都内公立中学校の実績では、評定「5」の割合は全体の約12.4%です。評定「3」に全体の約47.1%が集中しており、学年の約半分は「3」を取っています。難関校をめざす場合、「3」のままで満足せず、まずは「4」以上をキープし、クラスのトップ5(40人学級の場合)に入り続ける「5」をめざす必要があります。
出典:東京都教育委員会都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和6年12月31日現在)の評定状況の調査結果について
3.高校受験における内申点の重要性
評定をどのように得点化するか、どの学年の評定を内申点に使用するかは、都道府県ごとにルールが異なります。
1年生の評定が使用されることもあるため、受験する地域のルールは早めに確認しておきましょう。ここでは、いくつかの地域のルールをピックアップして紹介します。
東京都の場合
内申書に記載される評定:中3のみ
内申点のポイント:5教科は1倍、実技4教科は2倍で得点化される
神奈川県の場合
内申書に記載される評定:中2・中3
内申点のポイント:中3の評定は中2よりも高い比率(2倍)で計算される
大阪府の場合
内申書に記載される評定:中1・中2・中3
内申点のポイント:中1:中2:中3=2:2:6で計算される
4.内申点を上げるための「4つの具体策」
内申点は「最後だけがんばる」ことで上がるものではありません。年間の継続的な取り組みが評価されます。
①定期テスト対策の早期開始
テスト2週間前に発表される「課題」をこなすのは最低限のラインです。授業で終わった範囲は普段から進めておき、テスト2週間前には課題をほぼやり終えている状態が理想です。学年が上がるほど範囲が広くなり、今までに習った内容すべてが範囲になる教科もあるため、テスト前だけの学習では間に合わないことを早い時期から意識しましょう。
②授業態度の改善と提出物の完成度
定期テストが100点でも、課題提出や授業中の取り組みが不十分であれば「A」評価はつきません。毎回の授業での挙手や、期限を守った質の高い提出物の積み重ねが評価に直結します。
③家庭学習環境の整備とスマホのコントロール
最新の研究では、スマホの使用時間が1日1時間を超えると、学習時間や睡眠時間に関わらず学力が低下するという衝撃的なデータが出ています。家庭内でスマホ利用のルールを明確にし、学習中はスマホを物理的に遠ざける環境作りが不可欠です。
④先生とのコミュニケーション
成績が思うように上がらないときは、本人が直接、教科担当の先生に「自分に何が足りないのか」を相談しに行くことが重要です。この「主体性」こそが、新しい評価基準において高く評価されるポイントです。
Z会で「内申点対策」と「実力」を両立させる
内申点を上げることは高校入試を有利に進めるための手段ですが、それだけで難関校を突破できるわけではありません。内申点という「土台」を固めつつ、模試や入試で戦える「本物の学力」をバランスよく磨いていくことが、第一志望合格への最短ルートです。
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