高校入試の推薦入試において、作文や小論文は合否を分ける重要な要素です。どのように対策をすれば良いか悩んでいる中学生や保護者の方も多いでしょう。
この記事では、Z会の高校受験教室・Z会進学教室で実施された人気イベント『中学生のための「小論文」基本講座』の内容をベースに、合格を引き寄せるための正しい書き方と今日からできる具体的な対策を徹底解説します。
1.まず押さえるべき「作文」と「小論文」の違い
推薦入試では、学校によって作文が出る場合と小論文が出る場合があります。この違いを明確に理解することが、推薦入試対策のはじめの第一歩です。
①作文と小論文の決定的な違い

②作文・小論文の主な出題傾向

2.合否を分ける!小論文で求められる4つの力
高校側は、小論文を通して受験生の総合力を見ています。とくに以下の4つの力が求められていますので、どんな力なのか確認しておきましょう。
①読む力
課題文のテーマや結論を正しく読み取る力
②考える力
目的
問われている論点を正しく理解し、多面的に考え、論理的に自分の主張を組み立てる力
③書く力
相手に伝わる書き方ができ、筋道立てて、読みやすい文章にする力
④教養・知識
日常的な情報収集・読書を行ったり、日ごろからさまざまなことに興味関心を持つ姿勢
3.Z会の教室が考える小論文の正しい書き方【5ステップ】
小論文は「序論→本論→結論」の型で書くのが基本であり、読者への「説得」という目的を常に意識することが大事です。今回は5つのステップにわけて、正しい書き方を説明します。
①論点(=問われていること)を正確に把握する
問題文で問われていることを正確につかみましょう。ここができていない場合は、大きな減点になります。
・テーマは何か
・何を問われているのか
・主張に対して、賛成か反対か
文章を書いている間中、この論点から逸れないことが最重要となります。
②結論から考える(小論文の鉄則)
作文は経験から考えますが、小論文は違います。
まず結論を固定→その理由→具体例を考えると一貫した文章になります。
③三段落構成で書く
▶序論:論点を示し、「自分はこう考える」と方向性を提示。
▶本論:主張の理由・根拠を論理的に説明。具体例(経験・社会の例・データ)を出し、反論を想定し、それに対して再反論を行うと説得力が増します。
▶結論:主張をもう一度簡潔にまとめ、問いに答える。
④字数に応じて本論を調整する
200〜300字:とにかく簡潔に。具体例は1つでOK。
600〜800字:経験・データなど具体例を複数入れ厚みを出す。
⑤文章構成の型を使い分ける

4.推薦合格の鍵は「型」×「実践」×「添削指導」
優れた文章を書く/高得点を取るためには、結局のところ「実践あるのみ」です。合格を確実にするために、以下の3つのステップで対策を徹底しましょう。
①「型」を身につける
小論文における「序論→本論→結論」の流れを意識し、この基本構成に沿って書けるようになることが最重要です。まずはこの型を確実に身につけてください。
②とにかく書いて慣れる
過去問や頻出テーマの文章を解き進めて、慣れることが大切です。まずは過去問・頻出テーマを3本書くことを目安に、実践を重ねましょう。
③添削指導を受ける
書き上げた文章を自力で作り上げるのは極めて難しいです。
客観的な指摘をもらうことこそ、高得点を取る近道となりますので、添削指導は必ず受けるようにしましょう。
添削してもらった答案を見直して、「書き直し」をすることも効果的です。
Z会と共に、合格を確実に引き寄せましょう!
この記事で解説した「論理的な書き方」と「4つの力」を身につけることが、志望校合格への近道です。まずは「型」の習得と「実践」を始めましょう。
そのうえで、推薦合格のために効果的な学習手段は「プロの添削指導」を受けることです。自力での練習は重要ですが、客観的な指摘なくして高得点に到達することはできません。
とくに高校入試の小論文・作文は、志望校の出題傾向を踏まえた対策と、論理性の甘さを見抜くプロの添削指導が合否を分けます。
Z会では、プロによる丁寧な添削指導で、自分の弱点を的確に把握でき、あなたの「考える力・書く力」を最大限に伸ばすから、ライバルに差をつけることができます。高校入試の推薦合格を勝ち取りましょう!
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※本記事の内容やZ会のサービスは、投稿日時点の情報に基づいて執筆しています。

