Z会奨学金を応募される皆さんへのメッセージ

先輩奨学生が、Z会奨学金の応募を検討している皆さんへのメッセージです。
この志望動機及び大学での活動は、Z会奨学金2026年度奨学金募集ポスターに掲載されている現在の奨学生です。
一部、出身校向けのメッセージも含まれていますが、給付型奨学金を検討されている皆さんへのメッセージでもあるため、ご自身に置き換えてメッセージをご覧ください。

 

東京大学理科Ⅰ類 2024年度入学:Z会奨学金五期生

取り組んでいる研究課題

環境に優しい革新的な自動車動力を開発したい

Z会奨学金を申し込むきっかけ

Z会奨学金を初めて知ったのは校内に掲示されていたポスターを見た際で、それを機にホームページから理念などを調べ始めました。調べていくうちに、経済的に厳しい環境にあっても私の志を達成するために、Z会奨学金、及び奨学金事務局の「社会の革新と発展に貢献できる人材を育成したい」という理念と共に歩みたいという思いが強まり、奨学金に申し込むに至りました。

Z会奨学金を受けて良かったこと

経済的な支援を受けられるという点はもちろんのことですが、何より私が刺激を受けているのは、同じくZ会奨学金の奨学生である皆さんの思いや活動です。奨学生同士で交流する場があり、その中でお互いが何を思い、何をしているのかということを知ることが出来るのですが、皆さんが自身の志に向けてアクティブに活動されており、私自身、そこから受ける刺激をモチベーションに勉学や部活動などに日々取り組めています。また、Z会奨学金に申し込む際も含め、自身の将来について見つめ直す機会が増えることも良い点であると思います。

大学での活動(社会を変えるために取り組んでいること)

私の志は、「環境に優しい燃料を用いた自動車内燃機関を開発し、環境問題改善に取り組む」ことです。私の大学では専攻したい分野の専門的な講義が始まるのは学部2年の後半以降なので、現段階では教養を身につけることを第一に勉学に励んでいます。しかしその中でも自動車や環境問題に関わる講義は積極的に受けるようにしており、自動車の動力機関ごとの二酸化炭素排出量を計算してどの動力が環境により優しいと言えるのかを考えたり、自動車のソフトウェア化が進む中で、半導体産業と自動車とがどう結びついていくのかを考えたりしています。また部活動として自動車部に所属し、自動車の構造を学んでいる他、自動車メーカーで働く自動車部OBの方と交流したり、私が所属したいと考えている研究室の教授やそこに所属する部の先輩方から自動車および自動車業界について様々に学んだりしています。

後輩へのメッセージ

ここまで読んでくださりありがとうございます。おそらくこれを読んでいるあなたは、少なからずZ会奨学金に興味を持っていらっしゃるのでしょう。そんなあなたにまずは、Z会奨学金のホームページを見て理念などを読んでいただきたいと思います。きっとそれを読むだけでも、あなた自身の将来を考えるきっかけとなるからです。そしてZ会奨学金があなたの志の助けとなりそうなのであれば、是非、申し込んでいただきたいとも思います。選考はもちろんありますが、大丈夫、あなたは福高生です。あなたの福高魂、見せつけてください。ここからは余談かつ私見ですが、真の福高生を目指すため、勉学はもちろんのこと、学校行事や部活動に積極的に参画し運営を担うことを強く勧めます。真の福高生のなんたるかは私自身不明瞭ですが、それを目指すうえで力になることは間違いありません。ぜひその学び舎から、日本を、そして世界を目指してください。応援しています。

※文中の「福高」は出身校となりますが、ご自身に置き換えてお読みください。

 

東京大学経済学部 2022年度入学:Z会奨学金三期生

取り組んでいる研究課題

障害の有無に関わらず快適に外出できる社会を作りたい

Z会奨学金を申し込むきっかけ

父親が高校在学時に定年退職を迎えており、家計的に大学進学を諦めるべきか迷っている時に所属する高校を通じてZ会奨学金の存在を知りました。
奨学金の存在がなければ大学にも行けない、と感じていた自分にとっては大学進学を目指すきっかけにもなりました。奨学金を得て大学に進み様々な見聞を得たい、という気持ちはもちろんありましたが、それよりもむしろ、高校時代に取り組んでいた研究や活動について知ってもらい、また今後の展望などにフィードバックをもらい今後の糧にしたいと考えていました。
大学に入ると、どうしてもその中でコミュニティーが確立されてしまい、なかなか他の大学の方と交流する機会も少ないので同年代の様々な大学生との交流も魅力の一つです。

Z会奨学金を受けて良かったこと

上記でもご紹介したように大学入学前に自分が今までやってきた研究や活動を振り返り、自身をメタ化する中で大学への解像度が上がったと非常に感じます。受験期は四六時中机に向かう毎日でしたが、過去と今、そして将来を見通したことで「なぜ自分はこの大学に入りたいのか」「大学でどんなことを実際に取り組みたいのか」自分の言葉で説明できるようになり、結果としてやる気やモチベーションの向上に繋がりました。
私自身、学校型選抜入試(いわゆる推薦入試)での入学だったため、Z会の書類や面接審査でのフィードバックを通じて自身の課題点を意識し、そこを克服した上で結果につなげることができました。

大学での活動(社会を変えるために取り組んでいること)

高校時代にトイレの研究を行っていたことから、専攻を超えた幅広い講義を受けて、トイレをさまざまな視点から見つめると共に、経済学として「トイレをより良いものにすることによってどれくらいの収益が上がるのか」といったインパクトの測定をすることで日常的な空間に見落とされたニーズや改良の伸びしろを調査しています。
また、現在は「車椅子」「乳幼児ベッド」など様々な機能のついたトイレを現在地から探すことができるトイレマップアプリの開発を行っており、既存のトイレを可視化して効果的に活用するほか、どの地域に設備が不足しているのかも洗い出すことで更なるトイレ環境整備に努めています。
既存の仕事では埋められないギャップを埋め、それが社会の一部として広がり、次第に自身の取り組みがフェードアウトしても上手く回る社会を作る存在を目指し、活動しています。

後輩へのメッセージ

私はこの奨学金を通して、私は自身の過去と今、そして将来という点と点をつなげ、大学への目的意識が明確化されました。ただがむしゃらに勉強をしていく中で初めて「この大学に行きたい」という気持ちが芽生えた瞬間でもありました。勉強をする中でも時に自身を見つめ直し、そして次への糧にしていってください。
大学はいい意味で自由で、皆さんに多くの学びの「機会」を与えてくれます。その機会を使う使わないを決めるのは皆さん次第です。是非ジブン色に大学生活を染めていってください。
全ての頑張る皆さんを応援しています。

 

東京大学理科Ⅱ類 2023年度入学:Z会奨学金四期生

取り組んでいる研究課題

AIで産業を自動化し人間らしい生き方ができる社会を作りたい

Z会奨学金を申し込むきっかけ

日本の大学に進学するにあたり、奨学金を探していました。Z会奨学金は他の奨学金と比べて条件が突出して良いことに加え、社会の革新と発展に貢献できる人材を育成するという理念がISAKに近いと感じ、奨学生の一員として学びたいと感じたことが申込の決め手となりました。

Z会奨学金を受けて良かったこと

担当者の方がとても暖かく接してくださり、金銭面だけでなく、心理的にも安心して大学で学ぶことができており、感謝が尽きません。

大学での活動(社会を変えるために取り組んでいること)

個人が創造的かつ人間らしい生き方ができる社会を作りたいという思いがあります。
教育活動を行っていた高校時代とは一転、大学入学後は、さまざまな研究室を周り、最先端の技術に触れる機会が多く、世界を本当に変える可能性があるのは、テクノロジーであるとの考えに至りました。そこで、AIロボティクスによる産業の自動化を推進することで、人間が人間らしい仕事(=人間にしかできない人間同士の接点を大切に扱う仕事)に集中できる世の中を作りたいと考えるようになりました。現在は製造業を注力産業としたAIスタートアップを立ち上げ、AIテクノロジーを社会実装するために努力を続けています。初月から黒字を達成しており、これから最短でのExitを目指し、人生初の起業を必ず成功に導きます。

後輩へのメッセージ

Hello, my name is 〇〇〇〇, alumnus of ISAK, class of 2022. As you stand at the crossroads of deciding whether to study abroad or pursue higher education in Japan, I want to share an invaluable resource that has greatly influenced my university journey – the Z-kai Scholarship.
Choosing a university is a significant decision, and the financial aspect plays a crucial role for many. While it’s true that scholarships may seem more abundant overseas, especially in countries like the US, dismissing Japanese universities solely due to financial constraints would be overlooking some exceptional opportunities right here at home. The Z-kai Scholarship, in particular, stands out as an excellent option for those considering Japan for their higher education.
What sets the Z-kai Scholarship apart is not just its financial support. Yes, it provides a substantial foundation to alleviate monetary concerns, but the true value lies in the warm, hands-on support offered by the staff. Throughout my four years in university, they have been incredibly welcoming and supportive, addressing not just financial issues but also providing psychological comfort and guidance through various challenges. This comprehensive support system has allowed me to focus on my studies and personal growth without the burden of financial stress.
So, if you’re pondering over the financial feasibility of attending a Japanese university, I highly encourage you to consider the Z-kai Scholarship. It’s more than just financial aid; it’s a community of warmth and support, ready to help you navigate through your university years with confidence and ease.
Wishing you all the best in your decision-making process,

※文中の〇〇〇〇は、個人情報のため控えさせていただいております。
※文中の「ISAK」は出身校となります。

 

京都大学農学部 2022年度入学:Z会奨学金三期生

取り組んでいる研究課題

地球温暖化を生物学で解決し世界で活躍したい

Z会奨学金を申し込むきっかけ

受験生になり、大学のための資金が潤沢にないことを知りました。また、おそらく最もポピュラーであるJASSOの給付型奨学金の条件には、自分は該当しないことを知りました。そのため、クラスの後ろ側にあった民間の給付型奨学金をまとめた冊子を見て、条件が合いそうなものを探しました。Z会奨学金は、評定や家計基準、対象大学を満たせており、比較的高額をいただくことのできる奨学金だったので、応募することに決めました。その時点では他の奨学金は検討しておらず、落ちたら大学合格後に違う奨学金に応募すれば良いと考えていました。また、私自身はZ会の模試や教材は利用していましたが、入会していたわけではないです(入会していないと応募できないというわけではありません)。

Z会奨学金を受けて良かったこと

大きく分けて二つあります。一つ目は、金銭面に余裕ができることです。私は大学から授業料免除もしていただいているので(授業料免除とは併給可)、アルバイトやインターンで得たお金も含めれば、親からの仕送りがなくても大学生活を送ることができています。アルバイトやインターンを給料の高さではなく、自分の興味関心で選択できていることもありがたいと感じています。また、海外渡航をするための資金にもなっています。二つ目は、自分の意識を高く保てていることです。応募書類や報告書を書く過程で、自分のやってきたことを振り返ることができ、今後の方針を考えることに繋がります。また、GPAを高く保ったり、積極的に活動を行ったりするモチベーションにもなっています。

大学での活動(社会を変えるために取り組んでいること)

大学では、学業はもちろんのこと、課外活動、インターン、研究にも力を入れて取り組んでいます。課外活動としては、京大のチームメンバーとともにパリで行われた合成生物学の世界大会に参加し、鹿の食害をテーマとしたプロジェクトで金賞と3つの部門賞のノミネートを獲得しました。インターンとしては、現在2年半ほど多元生命科学の研究室で研究をさせてもらっています。また、長期休暇を利用し、過去3回ほどアメリカとシンガポールでリサーチインターン(研究留学)を行いました。研究経験を積むごとに、自分の目標達成のために必要な知識、技術、思考力などを着実に身につけることができていると感じています。残りの在学期間も、真摯に研究に取り組み、将来的には自分の専門分野から、地球温暖化の解決に貢献できるような人材になりたいです。

後輩へのメッセージ

民間の給付型奨学金への応募は、簡単ではありません。自分に合う奨学金を探し、書類一式を揃え、Essayを書き、面接を受けるというプロセスが必要になります。Z会奨学金のような受験前に応募する奨学金は、受験勉強と並行して進めることが必要であるため、さらに大変かもしれません。しかし、その過程で自分が大学生になってからやりたいことを確認できるので、大学生活がより一層実りのあるものになることは間違いないです。また、アルバイトに明け暮れることなく生活を送ることができます。皆さんには、一度親御さんと大学資金に関する相談を行い、必要であれば奨学金への応募を検討することをお勧めします。皆さんの高校生活、大学生活が有意義なものになることを願っています。

 

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