6年生の勉強のペースはつかめてきたでしょうか。受験で結果を出すためには、ただ問題をたくさん解くだけではなく、「苦手」をしっかりと把握し、夏休みの終わりまでには克服しておくことが大切です。
とはいえ、お子さまが一人で勉強に打ち込みつつ、自分を客観的に見て、苦手を克服していくのは、なかなか難しいものです。そこで今回は、保護者の方がお子さまの苦手を把握して対策を立てるための方法をご紹介します。
【中学受験】「苦手克服」をサポートするための重要ポイント
■苦手を洗い出す
■苦手の分析をする
■親子で一緒に苦手に向き合う(苦手克服)
※今回の記事でご紹介している6年生の学習内容は、本科トータル指導プランをご受講いただいた場合のものです。
苦手を洗い出す
まず保護者の方に行っていただきたいのは、過去の実力テスト(定着度テストや志望校判断テスト)や月例テストの成績を振り返ることです。実力テストの成績表は、採点済み答案・解答解説とともに「Z会小学生アプリ」や保護者向けサイト「my Z(マイゼット)」からご覧いただけます。また振り返る際は、公開模試の成績も含めるとよいでしょう。大手中学受験塾が主催する公開模試では、出題範囲に制限のない実戦的な総合問題が多く出題されるので、今まで気づかなかったお子さまの苦手傾向を知ることができます。

そして、解けなかった問題やまちがえた問題をノートに書き出します。得点できない問題を集めることで、対策すべきもの(=苦手)が可視化できるからです。教科や単元ごとにインデックスをつけて管理をしてもよいですね。

もしかしたら「このときはわからなかったけれど、今はもう解ける」ということがあるかもしれません。確認のためにも、時間を見つけて抜き出した問題のうち難度が低そうなものを解き直してみましょう。すぐに迷わず解けるなら、その問題は苦手リストから外れたとわかるようにマークをつけましょう。まだ苦手としているならば、次の項目でご説明するように、苦手の分析に移っていきます。
3・4年生時の教材を活用
単元の基礎が理解できていないなど、苦手の度合いが強い場合には、該当単元に関連する過去の教材を見直してみるのも有効です。ある程度問題演習を積んだ今、要点や解き方を見直すことで、すっきり知識が整理されることもあります。お子さまが以前の教材に戻ることに気乗りしないようでしたら、はじめは保護者の方がそばで音読するなどして、お子さまが復習の効果を実感できるようにしてあげるとよいでしょう。
苦手の分析をする
苦手の洗い出しが終わったら、次は、苦手の分析に取り組みます。
お子さまの苦手は、次のうちどちらでしょうか。
- 単元自体が苦手
- 出題形式が苦手
実は、内容そのものを苦手としているわけではなく、たとえば「計算問題の特定の手順でよくまちがえる」「記述問題で第三者に伝わる文章が書けない」「選択肢が長い文章だと細部まできちんと検討しない」といったように出題形式が苦手なだけだった、というのはよくあることです。ですから、たとえばテストや模試で苦手を分析する場合は、分野別に苦手を見ると同時に、大問別や出題形式別でも見て、お子さまが“本当は何を苦手にしているのか”をきちんと把握してあげることが重要です。
単元自体が苦手なら『エブリスタディ アドバンスト』などを例題から解き直す、出題形式が苦手なら問題数をこなして感覚をつかむなど、対策法も違ってきます。苦手をそのままにせず、苦手の原因を明らかにし、効果的な対策法を見つけていきましょう。
苦手問題だけに取り組む「苦手ノート」を作って、答えを覚えてしまうほど何度も解くという方法で苦手対策をしたZ会員もいらっしゃいました。入試前日に、取り組んだノートの数を見て自信になったという声もよく聞かれます。
▼実際のZ会員の「苦手ノート」

苦手をつぶすためのノートの活用
模試でまちがえた問題はノートにまとめて、わかるまで復習することをおすすめします。とくに、弱点を把握することを主目的とした実力判定系の模試の場合には、すべての問題をわかるまで繰り返し復習することを、今から習慣づけましょう。
親子で一緒に苦手に向き合う(苦手克服)
苦手の分析が終わったら、お子さまと話し合う機会を設けてください。ただし、苦手部分を責めたり問い詰めたりするのではなく、「こういった問題をこれからできるようにしよう」と、本人に確認を取ったり、また本人に自覚があるかどうかを確かめたりすることが目的です。苦手とその対策を親子で共有することで、やるべきことが明確になり、ただやみくもに復習をする非効率さがなくなります。
また、いくら「この学校に入りたい」という強い希望や、「勉強をがんばるんだ」という情熱をもっていたとしても、苦手に向きあうのはだれでも気が進まず苦しいものです。ましてや一度取り組んだことのある問題ならなおさらです。ですから、お子さまからはなかなか率先して取り組みにくい「苦手対策」は、保護者の方がお子さまを主導して進めていただきたいのです。
6年生の入試直前期になれば、「この苦手対策はせず、こちらの得意を伸ばして点をとろう」という戦略を取ることも考えられますが、秋に入るまでの時期ではまだ苦手をなくすためにまんべんなく対策をしたいところ。ぜひ、お子さまと一緒に苦手を把握し、対策を立て、効率的に克服していってください。
お子さまの苦手を克服するためのポイント
- 過去の実力テストや提出課題の成績から苦手を洗い出しましょう。
- 単元自体が苦手なのか、出題形式が苦手なのか、苦手の分析をしましょう。
- 苦手をつぶすためにノートを活用して、繰り返し復習しましょう。
- 苦手の克服は、保護者のサポートが必須。お子さまと一緒に苦手に向き合う姿勢が大切です。
次回の「今月の受験サポート」は6月11日(木)更新予定です。
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