頼みにくいお願い、英語で伝えられますか?~ニュアンスを操る英文法の力~

突然ですが、①~③の依頼を英語で表すと、
どのようになるでしょうか。

①会議室の電気が消えているか、
確認していただけますか。

②インタビューの日程を
変更させていただいても構いませんか。

③さらに値下げしていただくことは
可能でしょうか。

相手に何かを依頼している点では共通ですが、
内容やニュアンスはそれぞれ異なります。

①は、部下や同僚への気軽なお願い
②は、相手の都合に配慮したお願い
③は、交渉に踏み込んだ、頼みにくいお願い
ですね。

特に②や③は、
自分の希望を一方的に伝えるのではなく、
相手に配慮した言い方をする必要があります。

日本語なら自然に気遣いができる場面でも、
英語になると、

・内容が正しく伝わっているか
・場違いな表現をしていないか
・失礼な印象を与えていないか

…など、不安が尽きないという方も
多いのではないでしょうか。

お願いのニュアンスを操る上で
押えておきたいのが、
助動詞と仮定法です。

①~③は以下のように表現できます。
それぞれ、助動詞 could, would を使っています。

① Could you check whether the light in the meeting room is off?
(会議室の電気が消えているか、確認していただけますか。)
② Would it be all right if I rescheduled the interview?
(インタビューの日程を変更させていただいても構いませんか。)
③ I wonder if you could give us a bigger discount.
(さらに値下げしていただくことは可能でしょうか。)

①の Could you ~? は、
Can you ~? よりも丁寧な表現として
慣れ親しんでいる方も多いでしょう。

ただし、日本語で言えばあくまで
「…していただけますか」
というレベルの丁寧さです。

②③のように、
「決まっていることを変更するのは申し訳ないな」
「頼みにくいけど、何とかお願いできないかな」
という気持ちがある場合には、
仮定法を使いましょう。

仮定法は、話し手が「実現の可能性は低いだろう」
と考えている場合に用います。

②③は、仮定法を使うことで
「必ずしも実現できるとは考えていないけれど、
そうしてもらえたらありがたいな」
と遠まわしに希望を伝えています。

頼みにくいお願いをするときに
ぜひ使ってみてください。

取引相手や仕事仲間との関係性の構築は、
ビジネスにおいて最も大切なことの1つであり、
「言葉」は関係性を築くための重要なツール。

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①~③のような実用的な例文を通して、
英文法の基礎~応用、
ビジネスシーンで使える表現を学ぶことができます。

今回ご紹介した助動詞や仮定法についても
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★読者の声
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(30代・女性)