Z会 イマドキ中学受験情報 
公立中高一貫校「適性検査」の英語(リスニング)はどう対策する?

公立中高一貫校で入学者選抜のために実施される適性検査。その適性検査において、英語(リスニング)を出題する学校が増えています。
今回はZ会小学生向けコースの英語教材担当者から、その内容・対策方法を解説します。

 
 

目次

 
 

適性検査に
英語(リスニング)を含む学校

出題する学校は増えている
適性検査を実施する公立中高一貫校では、適性検査の一部として学習指導要領の範囲内での英語を出題する学校が増えています。
 
すでに出題済みの宮城県大阪府、さいたま市をはじめとし、最近では、大分県の公立中高一貫校において2026年度入試(2026年4月に入学する生徒向け)で英語(リスニング)を出題することが発表されました。

 

適性検査に英語を含む学校例
(2025年9月時点の情報)

・宮城県古川黎明中学校
・宮城県仙台二華中学校
・仙台市立青陵中等教育学校
適性検査内に英語リスニングを含む
仙台二華:IB(国際バカロレア)カリキュラム実施校
・秋田県立秋田南高等学校中等部
・秋田県立大館国際情報学院中学校
・秋田県立横手清陵学院中学校
適性検査内に英語リスニングを含む
・山形県立東桜学館中学校
・山形県立致道館中学校
適性検査内に英語リスニングを含む
・青森県立三本木高等学校附属中学校 適性検査内に英語リスニングを含む
・福島県立会津学鳳中学校
・福島県立ふたば未来学園中学校
・福島県立安積中学校
2025年度(令和7年度)入学者選抜より
・大阪府立水都国際中学校
・大阪府立富田林中学校
適性検査内に「英語」を導入。
英語の適性検査は「リスニング」により実施。
・徳島県立富岡東中学校
・徳島県立城ノ内中等教育学校
・徳島県立川島中学校
適性検査内に「英語」を導入。
英語の適性検査は「リスニング」により実施。
・熊本県立玉名高等学校附属中学校
・熊本県立宇土中学校
・熊本県立八代中学校
適性検査に外国語(英語)領域に基づいた内容を出題。
放送を聞いて答える問題(リスニング)を出題。
・鹿児島市立鹿児島玉龍中学校 適性検査に外国語(英語)領域に基づいた内容を出題。
放送を聞いて答える問題(リスニング)を出題。
・さいたま市立大宮国際中等教育学校 「さいたまグローバルスタディ」の内容も含む
IB(国際バカロレア)カリキュラム実施校
・千葉市立稲毛国際中等教育学校 一次通過者に実施

 
 

英語(リスニング)の出題内容

出題範囲
原則として、小学校の学習指導要領からの出題に限定されます
私立中学の入試では学習指導要領を超えた問題が出題されますが、適性検査では学習指導要領を超える出題はありません。

※さいたま市立大宮国際中等教育学校は、「さいたまグローバルスタディ」内より出題。

 
 

難易度
難度は高くなく、難問や小学校の学習指導要領では範囲外とされている細かな文法事項の理解を問うような出題はありません。
ふだんから学校の学習にしっかり取り組み、教科書の内容を押さえておけば十分に対応できるレベルです。

 
 

出題形式
英語のリスニング問題は、主に3つの出題形式に分かれます。
 
英語リスニング問題主な出題形式
今まで出題された問題の傾向から、2.および3.の出題が多くを占めています。
いずれも小学校のふだんの授業ではあまり取り組むことのない出題形式です。そのため、問題に正解するためには戦略的に問題を解く技術が必要になります。

 

問題例
(適性検査の実際の出題を元にZ会で作成した問題)


2.音声を聞き、その会話の内容を表す絵を選ぶ

 
2.音声を聞き、その会話の内容を表す絵を選ぶ

3.会話と質問を聞き、選択肢の中からその答えを選ぶ

 
3.会話と質問を聞き、選択肢の中からその答えを選ぶ

 
 

対策時期・対策方法

対策時期
リスニング問題対策を本格的に始める時期としては、適性検査の約2か月前からをオススメします。
 

英語担当

適性検査の日程が1月の場合は11月~、2月の場合は12月~を目安にするといいでしょう。

 
 

対策方法
対策方法としては、以下の2つです。
 

① ふだんの小学校の授業を大切にする

② 6年生の秋頃から、本格的に過去問や「小学校の学習指導要領内で作成されたリスニング問題」に特化した問題集に数回取り組む

とりわけ、問題の傾向をつかんでおくこと・問題に慣れておくことが大切です。
問題形式に慣れておくために、出題範囲が類似する他県の過去問にも取り組むことをオススメします。
 

〇 過年度の適性検査で英語の出題がある場合
過去問を見て問題の傾向をつかんでおきましょう。
 
〇 令和6年度(2024年度)から適性検査で英語の出題がある(過去問がない)場合
教育委員会によってはホームページ等にサンプル問題が掲載されているので、ホームページをチェックしておきましょう。

 

英語担当

放送文や出題の分量、日本語での指示内容、出題傾向などを事前に把握しておくことで、当日落ち着いて臨むことができるはずです。

 
 

 

※この記事は、2023年9月25日に小学生向けコース教材作成者が執筆した記事を一部修正の上、再掲しています。

 

Z会の中学合格実績、
中学受験対応コース・講座のご紹介

中学合格実績
 

難関国私立中学受験をお考えの方に 中学受験コース3~6年生
 

公立一貫校受検をお考えの方に 公立中高一貫校適性検査5・6年生
 

最難関中学受験をお考えの方に [Z会×エクタス]最難関中学受験プレミアム講座4~6年生 

 

SNSのシェアはこちらから

Z会の各種サービスのお申し込み・資料請求はこちらから