私が目指す将来に向けて
キャンパスレポーターたちは、今、どのようにして自分の将来を見据え、その目標に向かって日々の学びを深めているのでしょうか。
彼らが実践している具体的な行動や考え方のヒントを聞いてみました。
▲私が今交換留学中の大学です(ニューヨーク)。
私は将来、欧米でデータサイエンティストとして働きたいと思っています。
データサイエンティストになりたいと思ったのは、感覚的な意思決定よりも、手に入るデータをフル活用してロジカルな意思決定を促進したいと思ったからです。そのために大学では統計学や計量経済学、プログラミングを学んでいて、社会現象を数字や数式を使って表したり、計算で社会問題の原因を明らかにしようとすることがとてもおもしろいと感じています。
今はアメリカで交換留学中で、学部卒業後は欧米の大学院に進学することを考えています。欧米で働くことはとても難しいと思いますが、国籍が違っても雇いたいと雇い主側が思えるほどの知識や技術を身につけなければいけないなと思っています。
▲10歳の私が書いた将来像です。
医学部への入学が決まったとき、友達や近所の人から「具合が悪くなったらよろしくね!」「◯◯ちゃんに診てもらえるように長生きするね!」といった言葉をかけられました。そのときの私は、うれしいと同時に身が引き締まる思いでした。医師になって人の役に立ちたいと漠然と考えていた私でしたが、目の前にいる友達に実際に診察や治療をすることを想像すると、卒業後の自分にその仕事が務まるほどの力がついているのだろうかと不安になりました。
医師として働くためには、多くの知識やスキルが必要で、学生時代から勉強を続けていかなくてはなりません。今、私は目標の一つに「知り合いや家族に自信をもって診察や治療をできるようになる」ことを掲げ、その姿を想像しながら日々の授業や実習をがんばっています。
▲足し算の計算をする回路です。
私は現在大学で学んでいることに関連して、情報系のとくにハードウェアに関連した仕事をするか、あるいはそれに関連した研究をしたいと考えています。
大学では計算機がどのように計算を実行するのか、どういう回路によってそれを実現するのかを学んでいます。計算機の内部では数式の計算を0と1で処理しています。1+1=10、101+110=1011というふうに処理されています。私はそのなかで、どうすればすばやく効率的に計算できるのかという工夫に興味をもちました。繰り上がりの処理をどうするか、複数の処理を同時に実行するにはどうするか、など工夫すべき点が多く存在します。現在はそれに向けてとにかく勉強を続けようと考えています。
▲ITパスポートの合格証書です。
私の将来の夢は、まだ明確には決まっていません。専攻の農業はもちろんですが、ほかにもITや環境など、幅広い物事に興味があるのでなかなか決められずにいます。ひとまずは大学院に進学して、研究を深めたいです。
また、IT関連の仕事を視野に入れているので、それ関連の資格を取りたいです。去年はITパスポートとMOSに合格しました。次は基本情報技術者試験の合格を目指しているのですが、パラパラと問題を見てみると、なんとなくの知識では太刀打ちできなさそうです。通学時間を有効活用しながら知識をつけていきたいです。これらの知識は、IT企業に入社しないとしても、有用なものだと思います。もともとテクノロジー関連のトピックには興味があるので、楽しみながら勉強したいです。
▲ドイツ語の教科書と中国語の教科書です。
左:『大学生のための初級中国語46回』杉野元子・黄漢青 著 白帝社
右:『これがドイツ語だ!-会話で文法-』杵渕博樹 ・Sascha Klinger 共編 同学社
私は、将来、誰かの役に立つ仕事に就きたいと考えています。人を支えることができる社会人になるために、知識を高めようと努力しています。とくに、外国語に力を入れています。
外国語を積極的に学ぼうと考えたきっかけは、海外旅行でトラブルに巻き込まれたときに、現地の方が助けてくださったことです。その中で、語学力がなかったがゆえに、現地の言葉で感謝を伝えることができない自分にくやしさを感じたことがきっかけでした。この経験を得るなかで、今度は自分が観光客の方の力になりたいと考えるようになりました。現在、所属大学の第二外国語、第三外国語のカリキュラムを利用し、多くの言語を学ぼうと努力しています。
▲地元和歌山の夕日。
こんな美しい景色を次世代に残していきたいです。
AIの技術が日々発展し、将来AIを超える技術が出てくる可能性も大きいですが、結局世界を動かすのは、人が何をしたいか、だと信じていますし、AIなどの技術もそのためのものでなければならないと考えています。人ができることに制限がなくなっていく時代だからこそ、その人が何に興味をもち何に価値を見出すのかがより大きな意味をもつようになるでしょう。
だからこそ私は教育に関わりたいと思っています。単に勉強ができる人を育てるだけではなく、勉強にしろ部活にしろ政治にしろ宇宙にしろ、さまざまなことをおもしろがって本気で楽しめる人材を育てる人になりたいです。そしてみんなが平和に楽しく暮らせる世界をつくることが私の夢です。
▲少し前に横浜アリーナにライブを見に行った時の写真です。
私は漠然と、自分の興味と直結させられるような仕事に就くことを夢見ています。そのため大学では自分の興味を学問的に深めることを大切にし、趣味や学びを極めるくらいの気持ちで楽しむことを心掛けています! 残りの大学生活のなかでも学問や実際の体験、また人との交流を通じて自分の興味を広げ、深めていきたいと思っています。
社会人になったときに好きなことを大切にし自分の情熱を忘れずに仕事に生かせることができるように、時間のある今だからこそ好きなことに打ち込む時間を大事にしていきたいです。自分の興味関心を深めていくことで、社会人生活もより楽しく、充実したものになると信じています!
▲帰り道に大学構内で空を見上げると、
きれいな月がありました。
もしタイムマシンがあったら未来と過去、どちらに行きたいですか? 未来の自分に会ってみたいという人も多いかもしれません。私は、実はあまり未来を見たいと思ったことはないです。それは、未来は自分次第で無限に変わると思うからです。進路や専攻などさまざまな選択の場面で、私は「その後の選択肢がより広いのはどちらかな?」と考えてきました。今も将来の働き方を柔軟にすべく外国語や資格試験の勉強に取り組んでいます。
将来の自分が、今の自分が知らない何かに興味をもったときに、それを環境のせいで諦めてしまうのはもったいないです。選択肢を広げるのには努力が要り、選択肢が広いと悩むことも増えます。それでも、自分の可能性を信じて進むことで、思いもよらないすてきな未来に巡り会うことがあるのです。