出題傾向に沿って対策。早稲田大学国際教養学部合格をつかんだZ会の活用法

語数の多い英語長文読解と英語ライティング、そして、大学入学共通テストの受験を課す早稲田大学国際教養学部の一般入試。それぞれの試験に応じた対策です。Z会で対策を進め、合格をつかんだ先輩の学習法を紹介します。

 

<インタビューをした先輩:M.T.さん(以下、Tさん)>

2024年、早稲田大学国際教養学部に合格・入学。高2夏までは医学部を目指していたが、高2後半から国際系の学部志望に。高3からZ会の通信教育で入試対策を行い現役合格。得意科目は英語で、苦手科目は数学。

 

早稲田大学国際教養学部をめざしたきっかけ

Z会:早稲大学国際教養学部への合格、おめでとうございます!国際教養学部はどのような経緯から志望されたのですか?

Tさん:高校は理数科に通っていて、高2の夏までは医学部を志望していました。ただ、そこから文理融合の学びに興味が出てきたので、いろいろと調べてみて、早稲田の国際教養学部を目指すことにしたのが高3の春ごろです。他にも、国公立大や私立大の国際系学部を併願先としていくつか検討し、受験しました。

 

高3からZ会を再開した理由

Z会:Tさんは小学・中学でZ会を受講し、高校進学後に一旦中止、高3から再開されました。どのような背景があったのですか?

Tさん:高校に進学すると学習内容が難しくなるだろうし、そうなると、Z会の「教材を読んで進める」という方法で勉強を進めていくのは大変そうだったので、一旦受講を辞めました。

Z会:高1・高2の間は、学校メインで勉強されていたのですか?

Tさん:いえ、英語と数学は予備校でも勉強していました。ただ、予備校に通ってみて感じたのが、Z会の学習スタイルの方が自分には合っているということです。それで、高3から受講を再開しました。

Z会:予備校とZ会の違いをどのように感じていましたか?

Tさん:Z会は、自分で教材を読み進めて理解しながら自分のペースで学習を進められます。一方、予備校は講義形式だったので、自分がすでに理解できているところをゆっくりと説明されたり、逆に、理解できていないところの説明をすっ飛ばされたりするのが自分には合いませんでした。自分が理解したいところや読みたいところだけを読めるZ会がいいなと思ったんです。

 

高3の学習の進め方

Z会:高3のZ会では、英語は「早慶大講座」、国語と数学は「最難関国公立大講座」を受講されていました。それぞれ、どのような考えで選択されたのですか?

Tさん:早稲田の国際教養学部だけでなく国公立大の一般入試も受けるつもりだったので、より対策しないといけないのはどちらか?という観点で選びました。
それで、英語は、記号問題が多く、長い文章を読ませる難関私立大の問題に対応できるよう「早慶大講座」を、国語と数学は、国公立大対策をしておけば私立大入試もカバーできるだろうという判断で「最難関国公立大講座」を選びました。

Z会:高3の1年間は、どのように受験勉強を進めましたか?

Tさん:夏休み前までに基礎を固め、夏休みには英語のライティング対策を開始、夏休み明けからは少しずつ過去問に取り組み、共通テスト前は共通テスト対策に力を入れる、という目安を持ってZ会や問題集を使って勉強を進めました。

Z会:Z会の教材には、どのように取り組んでいましたか?

Tさん:高3では学校の課題がほとんどなくなったので、取り組むものがなくてまとまった時間が取れる時にZ会に取り組んでいました。曜日などは決めていなかったです。

Z会:添削指導の復習などもされていましたか?

Tさん:答案が返ってきた時に1回復習して、模試の前にも過去の添削指導を見返していました。

 

Z会を使った早大英語対策

Z会:英語の「早慶大講座」は取り組んでみてどうでしたか?

Tさん:ライティング能力がつきました。ライティングについてあれだけ細かい部分まで添削してもらえることは他ではないので、Z会ならではだと思いました。

Z会:どんな添削指導が役に立ちましたか?

Tさん:「この表現でも減点にならないけれど、こっちの表現がよりよいよ」とより適した表現を示しながら指導してもらえるのがありがたかったです。あとは、解答解説にいろんな表現が紹介されていたのも、多様な書き方をインプットしていく上で役立ちました。いろんな表現を紹介する参考書や問題集はあるかもしれませんが、それぞれの表現が文章の中でどう使われるのかも含めて知ることができるのが、Z会の英語の解答解説の特徴だと思います。模試前に読み返して使えそうな表現を覚えていました。

Z会:問題の形式は、国際教養学部の対策に適していましたか?

Tさん:早慶入試に焦点を当てた記号問題や、単語数の多い長文が多く出題されていたので、対策になりました。国際教養学部の英語の問題は、時間内に読み終えられないくらい語数が多いのですが、語数が多い長文を限られた時間でさーっと読んで英文全体の雰囲気を掴む練習を1年間、重ねることができました。学校の授業は国公立大対策が中心だったので、学校の勉強だけだと絶対に合格しなかったと思います。

 

共通テスト対策は「共通テスト攻略演習」で

Z会:「共通テスト攻略演習」も受講されていました。どのように活用されていましたか?

Tさん:共通テスト模試の結果が本当にヤバかったので、時間をかけて対策していかないとまずいと思っていたところ、ちょうどいい講座があったので申し込みました。科目ごとに取り組む日を決めて、毎月、受験予定の科目はすべて解いていました。

Z会:制限時間は意識して解いていましたか?

Tさん:はい、制限時間内に解くようにしていました。特に数学は、共通テストの問題自体はすごく難しいわけではないものの、解くスピードが求められると感じたので。おかげで、解くスピードが上がりました。

Z会:他にも共通テスト攻略演習を受講してよかったと感じることはありますか?

Tさん:本番の地理や国語で目標かそれ以上に得点できたことです。地理は、毎月解き続けたことで解き方が分かってきて、普段は7割くらいの得点だったところが本番で初めて8割得点できました。

Z会:共通テストの国語の得点は、早稲田の国際教養学部の一般入試の合否判定に必須ですよね。

Tさん:はい。国際教養学部の一般入試では、共通テストの国語ともう1科目、英検など英語の外部試験の成績、そして個別試験の英語で合否が決まります。英語の外部試験の成績はスコアに応じて点数化されますが、私は英検準1級で、点数化されると1級の人たちよりも6点低くなるため、その分、共通テストの国語で高得点を取って得点差をカバーする必要がありました。9割取ることが目標でしたが、ギリギリ9割を超えることができました。

Z会:国語で得点できたことに、共通テスト攻略演習はどのように役立ちましたか?

Tさん:まずは、春から毎月解いていたことで、早めに傾向に慣れることができました。また、対策すべき点にも気づくことができました。

Z会:どういうことですか?

Tさん:古文単語と漢文の句法を徹底的に覚える必要性に気づいたんです。理数科で国語の勉強をあまりしておらず、古文単語も全く覚えていなかったので、元々、古文・漢文が十分に解けないことを課題には感じていました。共通テスト攻略演習に取り組んだことで、共通テストの古文・漢文はすごく細かい文法知識は必要なく、単語さえ分かればある程度は解けることが分かったので、単語だけは早めに覚えようと判断できました。

Z会:どんなふうに古文単語と漢文の句法を覚えたのですか?

Tさん:夏休み明けに1週間、 古文と漢文だけを集中的に勉強しました。主に取り組んだのは、学校から配られていた古文単語帳の約330語の暗記です。毎日、1冊丸ごと覚えることを1週間、繰り返しました。その後も、1日50単語ずつ繰り返し覚えていったところ、共通テスト攻略演習や模試で8割5分くらい得点できるようになりましたし、本番の結果につながりました。

 

入試直前期もZ会を活用

Z会:高3の冬には、「直前予想演習シリーズ」の早大セットも受講されています。早稲田対策としてどのように活用されましたか?

Tさん:英語と国語、どちらも解きました。国際教養学部以外の学部も受験したので、早稲田のいろんな学部の問題を少しずつ覗けたことと、各学部の傾向に合った問題だったことがよかったです。また、国際教養学部は英語にライティングの問題があるので、添削してもらって書き方の最終確認ができたのもよかったです。実際、本番でもよく書けました。

Z会:直前期には、他にどんな勉強をされましたか?

Tさん:本番までの10日間、Z会の添削済答案を見直して早大国際教養学部のライティング問題の傾向を再確認しました。

 

学び方、進め方を自分主体で決められるのがZ会のよさ

Z会:では最後に、Z会のおすすめポイントを教えてください。

Tさん:自分のペースで、自分が気になる部分だけを決めて学べるところです。講義形式での学習だと、分からないことが1つあると授業中ずっと分からないままですが、Z会は、自分が学びたい点について、分からなければ時間をかけて、分かればハイスピードで学べるので、知識がちゃんと自分のものになる時間を過ごすことができます。同じだけの時間をかけても、入ってくる知識量が異なるのではないかと感じました。

あとは、使い方や取り組むペースを自分で決められるところです。例えば講座選びも、私のように科目によって私立大向け講座を選んだり、国公立大向け講座を選んだりといったことをしやすいのは、Z会のいいところの一つだと思います。

Z会:本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

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