小学6年生のお子さまを持つ保護者のみなさま、「中学入学」に向けて期待と不安が入り混じった気持ちでいらっしゃるのではないでしょうか。
・「勉強が急に難しくなると聞くけど、うちの子はついていけるかしら?」
・「生活面での自立って、どこまで促せばいいの?」
この記事では、中学入学に向けて保護者が持つべき「心構え」、お子さまのつまずきを防ぐ「学習準備」の2ステップから、中学入学前にできる対策を解説します。後悔しない中学準備は「現状把握」から始めましょう。
まずは最初の一歩を踏み出すために、最後まで読み進めてみてください。
1.保護者が持つべき3つの心構え
中学入学準備で最も大切なのは、「モノの準備」よりも「心の準備」です。
環境が大きく変わるお子さまの不安を理解し、保護者として適切な姿勢を保つことが、スムーズな移行につながります。
①子どもの「自立」を促す姿勢(自己管理能力の重視)
中学校では、宿題や提出物が多くなる上、部活動が始まり、自分で時間を管理する場面が増えます。
保護者が先回りして準備するのではなく、お子さま自身の「自己管理能力」を高める声かけを意識しましょう。
☑学習計画を立てさせ、実行できたかどうかを振り返らせる。
☑失敗しても怒らず、「次にどう活かすか」を一緒に考える(自省を促す)。
②「情報収集」を怠らない姿勢(学校や制度の変化を把握)
小学校とは異なる中学校の制度を保護者が理解しておくことで、お子さまへの適切なサポートが可能になります。
☑入学説明会での配布物を熟読し、校則、持ち物、学費、学校独自のルールを見落とさない。
☑部活動の情報を収集し、活動時間や休日を踏まえて、学習との両立をシミュレーションする。
③「見守り・寄り添い」の姿勢(不安を受け止める)
新しい環境への期待と同じくらい、お子さまは不安を感じています。
保護者が不安な気持ちを受け止めてくれる安心感こそが、中学生になるための大きな自信につながります。
☑「不安に思っても大丈夫だよ」「みんな最初はそうだよ」と共感し、受け止める。
☑保護者の中学時代の経験談など具体的なエピソードを交え、不安を和らげる。
2. つまずかないための「小学校の総復習」
中学校の授業は小学校の内容が「基礎」となります。とくに学習面でつまずきやすいと言われる数学(算数)と英語を中心に、小学校6年間で習った内容の復習は、入学前の最優先事項です。
①なぜ「小6の総復習」が重要か?
中学1年生で学ぶ内容のほとんどは、小学校で習った内容の応用範囲であるため、基礎が抜けていると授業についていけなくなります。数学は、小学校の算数が基礎。計算の基礎が理解できていないと、正負の数、文字式といった最初の単元で即座につまずきます。英語は、小学校での「慣れ親しみ」から、「文法・書く」へ比重が移るため、基本的な単語や文の構造を復習しておく必要があります。
〇復習すべきポイントと中学でのつながり
| 教科 | 復習すべきポイント | 中学でどうつながるか |
|---|---|---|
| 英語 | 基本的な単語の読み書き、簡単な文の構造(主語・動詞) | 文法(be動詞・一般動詞)、単語の書き取り |
| 数学(算数) | 計算の四則演算、分数・小数の計算、割合と比 | 正負の計算、文字と式、方程式、関数 |
| 国語 | 漢字の読み書き、文法(主語・述語・修飾語) | 語彙力、長文読解と表現力の土台 |

