時間との戦い!速読速解力・文脈を把握する精読力・確かな記述力が必要。
長文読解3題、自由英作文2題の5題構成で日本語・英語ともに記述量が多いのが特徴。
*分量:やや増加 *難易度:変化なし(昨年度比)
■概要 (120分)
* 出題・解答の形式
- 長文読解は2022年度から引き続き、設問文はすべて日本語、設問形式は記述式・記号選択式の混在型。
- 2021年度から和文英訳の出題はなく、自由英作文2題の出題が続いている。
* 特記事項
- 長文読解の英文語数は大問3題合計で約1,590語で、2023年度から90語程度の増加。設問数は各大問5題ずつで変化なしだが、記号選択式問題が各大問1題ずつとなり、その分記述式問題が増えた。
- 大問5の自由英作文では、2021年度以降続いていた図表・グラフ読み取り形式の出題はなく、与えられた英文を読んで自分の考えを書くものが出題された。
- 長文読解(3題)と英作文(2題)の配点比率が3年ぶりに変化し、英作文の配点が減少した。
■各問の分析(難易度は九大受験生を母集団とする基準で判定しています)
〔1〕:長文読解(植物の知性)[やや易] 約640語の論説文。問1~4の内容説明問題はいずれも下線部前後に解答該当箇所があり、わかりやすい。該当箇所を丁寧に読み取り、文脈に合った表現を選んでまとめれば大きな問題はなかったはず。問5の内容一致文選択問題は第5パラグラフ第1文が解答該当箇所で、これも見つけやすかったと思われる。 |
〔2〕:長文読解(「忙しさ」を重んじる企業文化)[やや易] 約450語の論説文。問1、問2の和訳問題はいずれも文構造は複雑でなく、語彙レベルも標準的。問3の内容説明問題は解答該当箇所が直前にあり、意味も把握しやすい。問4の空所補充問題は、選択肢の単語を品詞に分類して吟味すれば難なく正解できる。問5も最終パラグラフまできちんと読解していれば問題ない。 |
〔3〕:長文読解(火星の砂嵐と地球の将来)[標準] 約500語の論説文。問1の和訳問題は、having 〜 が some of … Mars を意味上の主語とする動名詞句だとわかるかがポイント。問2、問3の内容説明問題は解答該当箇所を特定しやすい。問4は本文の主旨を理解した上でどこまでを解答に含めるか判断する必要もあり、やや難しい。問5は「合致しないもの」を選ぶ点に注意。 |
〔4〕:自由英作文(人口減少が日本社会にもたらす利益)[やや難] 英語の設問文を読み、100語程度で自分の考えを書くという例年通りの形式。「人口減少」自体はしばしば議論される問題であり、不利益については幾分思いつきやすいと思われる一方、利益を2つとなるとやや思いつきにくいだろう。設問文に many positive effects, big and small や how they will affect Japanese society and everyday life などとあることに着目し、大小さまざまな観点から考えられるかどうかがポイント。 |
〔5〕:自由英作文(大学卒業後の就職先の選択)[標準] 2つの会社の説明を含む英文を読み、大学卒業後どちらに入社したいかを複数の理由とともに80語程度で述べるという出題。大問5の近年の出題傾向とは異なっており戸惑った人もいただろうが、大問4の意見論述型の対策をしていれば大きな問題はなかったはず。なじみのあるテーマで内容的にも思いつきやすかっただろう。 |
■求められる力とその養成
- 長文読解では、英文の構造や文脈を正確に把握する力と共に、読み取った内容を簡潔な日本語で伝える力が求められる。自分で解答を書いてまとめる練習を積もう。また、パラグラフ・リーディングによる段落ごとの大意の把握の練習も不可欠である。
- 論述型の自由英作文のテーマはさまざまなので、分野を限定せず論理的に物事を説明したり、根拠と共に意見を述べる練習をしたりして慣れておくこと。図表・グラフを描写する形式の自由英作文が復活する可能性もあるので、数字の増減や比較の表現も身につけておくとよいだろう。記述式問題は、Z会の通信教育で第三者の目で詳細に添削してもらうと効果的である。
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