2024(R6)年度 愛知県共通問題(サンプル問題)
2024年2月5日
カテゴリー : 中学受験/公立中高一貫校受検
出題校
愛知県の中高一貫校では、愛知県の共通問題を使用して、適性検査が実施されます。
なお、発表されたサンプル問題には、「一例として作成したものであり、実際の問題の難易度や形式、設問数を示すものではないことに留意してください。」と書かれています。
愛知県立明和高等学校附属中学校 | ||||
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愛知県立津島高等学校附属中学校 | ||||
愛知県立半田高等学校附属中学校 | ||||
愛知県立刈谷高等学校附属中学校 |
愛知県立明和高等学校附属中学校 | ||||
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愛知県立津島高等学校附属中学校 | ||||
愛知県立半田高等学校附属中学校 | ||||
愛知県立刈谷高等学校附属中学校 |
※上記4校は2025年4月開校
全体的な傾向
発表された問題は全4問です。
問1は国語、問2は算数、問3は理科、問4は社会がベースの問題となっています。
いずれも選択式で、あたえられた情報と教科知識を組み合わせて考える力が必要です。
問題ごとの分析
適性検査(サンプル問題)
問1
共通問題(国語分野)
〇テーマ
文章構成
〇内容
「八名丸さといも」を紹介する文章を、ならべ替えによって作成する。
◆概要
あたえられた7つの文をならべ替えて、さといもを紹介する文章を完成させる問題です。
紹介したい理由が二つに分かれているので、二つの理由それぞれが説明としてまとまるように文をならべ替え、どちらの理由が先にくるかを考えます。
ならべ替えに際しては、「なんといっても」「さらに」「しかし」などの言葉に注意するとともに、文の内容の前後関係に気をつける必要があります。
問2
共通問題(算数分野)
〇テーマ
単位量あたりの大きさ
〇内容
さといもの皮をむくのにかかる時間を計算する。
◆概要
さといもの皮をむくのにかかる時間について考える問題です。まずは、みさきさんとちはやさんのそれぞれについて「1個あたりの時間」を計算して整理しましょう。
また、二人は同時に皮をむき始めているので、「みさきさんが一人で皮をむいていた時間」は「みさきさんが皮をむいていた時間とちはやさんが皮をむいていた時間の差」と言いかえられることもポイントです。
問3
共通問題(理科分野)
〇テーマ
水の性質
〇内容
水の性質について説明した文中の( )にあてはまる語句の組み合わせを考える。
◆概要
水がふっとうしているときのようすや水の温度と重さの関係について説明した文中の( )にあてはまる語句の組み合わせを選ぶ問題です。
温度による水のすがたや体積の変化など、理科の基礎的な知識が身についていれば簡単に解くことができます。
Cは、あたためられた水は上のほうへ動いていくことと関連づけて考えるとよいです。
問4
共通問題(社会分野)
〇テーマ
日本の農業
〇内容
会話文や資料をもとに、日本の農業について正しく説明された文を選ぶ。
◆概要
会話文と3つの資料から読み取ったことをもとにして、選択肢の中から正しい文を2つ選ぶ問題です。
参考にする資料は多いですが、それぞれの選択肢について、必要な情報はどの資料から読み取ることができるのかを考えることで、1つ1つの選択肢をていねいに吟味することができます。
特に、計算が必要な選択肢では、「どのような計算が必要かを考える」→「資料から計算に必要な値を読み取る」というように、順序立てて考えることが重要です。
また、選択肢の文には高齢化や転作、食料自給率の変化などの言葉があり、日本の農業に関する知識が身についていると、よりスムーズに解くことができます。
とくに伸ばしておきたい力
愛知県では、「5つの力」をバランスよく伸ばすことが求められますが、より伸ばしておきたい力として、教科基礎力、情報整理・運用力、論理的思考力が挙げられます。
問1
情報整理・運用力や論理的思考力が必要とされる問題です。あたえられた情報の正確な理解と、伝えたい内容を論理的に組み立てる力を身につけましょう。
問2
論理的思考力が重要になってきます。問題の条件を利用して、必要な数値を順番に求めていくことで正解にたどり着くことができます。
問3
教科基礎力が必要な問題です。水や空気、金属をあたためたときのようすはしっかり覚えておきましょう。
問4
情報整理・運用力が必要な問題です。複数の資料から必要な情報を読み取る力や、読み取った内容と知識を組み合わせて考える力を身につけておくとよいでしょう。
おすすめの学習法
適性検査型の出題に慣れ、解き方を身につけておく必要があります。
そのためには、適性検査型の問題にたくさん当たっておくことが大切です。
問題ごとに、おすすめの学習法をしょうかいしますので、参考にしながら学習を進めていきましょう。
問1
文章を作成するときには、誰が読んでも理解できる文章を意識し、結論を導くための理由説明がきちんとできるようにしておきましょう。
文章を読解するときや作成するときに、文章全体の構成を常に考えるようにしましょう。Z会の公立中高一貫校適性検査講座6年生6月号では、いろいろな文章を作ることに取り組みます。
問2
「単位量あたり」の数値を意識しながら、順を追って考えていく練習をしましょう。Z会の公立中高一貫校適性検査講座6年生5月号では、「針金1mあたりの重さ」や「プリンターで1分間あたりに印刷できる枚数」など、単位量あたりの大きさを利用する問題に多く取り組みます。
問3
理科の基礎的な知識を身近なものや現象と関連づけて覚えておくとよいでしょう。
Z会の公立中高一貫校適性検査講座5年生8月号では、その現象がなぜ起こるのかを、ものの性質と関連づけて考える問題に取り組みます。
問4
資料を用いる問題に何度も取り組み、資料から必要な情報を読み取る練習や、読み取った情報を整理する練習をしておくとよいでしょう。
Z会の公立中高一貫校適性検査講座5年生9月号、6年生6月号などでは、地図やグラフ、表などさまざまな種類の資料を組み合わせて解く問題に挑戦します。
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