先輩に聞いた!記憶を定着させるためのコツ

2023年9月15日

カテゴリー : 高校受験

日々の勉強のなかで英単語や社会科の用語、数学の公式など、覚えなければいけないことはたくさんありますね。今回は、インプットした知識を長く記憶させる、定着させるコツをZ会を過去に受講していた先輩にうかがいました。

「好き」を支えに!

 

何かを覚えるとき、好きなものと関連付けることを心がけています。私の場合は、旅行の思い出から日本史の出来事を覚えたり、好きな洋楽の歌詞から英単語を覚えています。好きなものと結びつけられないというときもあるかもしれませんが、その教科について一つひとつ読み解いていけば、どこかできっと想起させるものがあるはずです。
想起させるものを見つけていく過程でも教科について理解を深めていくことができるので、一石二鳥だと思います。
興味のないことを覚えるのは苦痛ですが、「好き」を追いかけることは楽しいですよね。それを利用して、効率よく必要事項を覚えていけたらと思います。 (横浜国立大・経済学部 Nさん)

 

自分の言葉で説明しよう!

 

みなさんは社会科の用語を覚えるとき、教科書のどこを覚えようとしますか?
太字の部分を考える方が多いのではないでしょうか。しかし、本当に重視すべきは用語の周りに書いてある、説明の部分だと私は考えます。たとえば、「円高」だけを覚えるのではなく、「円の価値が高くなる、たとえば “1ドル=100円(1円=0.01ドル)” から “1ドル=50円(1円=0.02ドル)” になる」のように具体的に説明してみます。意味を理解せずに丸暗記すると、正しく理解していない場合があります。
実際の入試では(とくに大学入試では)、用語そのものより意味を問う問題が多いと思います。ぜひ、言葉の意味を自分で説明できるまで理解し、長期記憶にしましょう! (九州大・経済学部 前世はナマケモノさん)

 

まとめノートを工夫する

 

おすすめの暗記法は、授業の内容を自分の言葉でまとめ直すことです。箇条書きした言葉を矢印で結ぶのもよし、文章で丁寧にまとめるのもよし。必要に応じてイラストや4コマ漫画を描いてみるのもおすすめです。
作業するうえで大切なことが2つあります。一つ目は、まとめる過程ですべて暗記する心意気で臨むことです。まとめたノートを後で見返すのは効果的ですが、結局手を動かしているときが一番覚えられます。二つ目は、部分と全体、因果関係を意識することです。勉強していると事象間のさまざまな関係に出合いますが、上記2つに還元できることがほとんどです。部分と全体という縦の意識、原因と結果という横の意識をもつことができれば、大枠をつかみやすくなり、細部も覚えやすくなります。 (東京大・医学部 たろたまさん)

 

記憶定着には数をこなそう!

 

私の考える記憶のコツの一つ目は、とにかく復習の回数を重ねることです。私は電車通学をしていたので、毎日英単語帳か古文単語帳、日本史の教科書を携帯し、通学中ひたすら暗記していました。
コツの二つ目は何かと関連付けて覚えることです。私は自分なりに何か親しみのもてる事柄、たとえば授業中に先生がしてくださった小話などと関連付けて覚えるようにしていました。どうしても覚えられないときには語呂合わせを使うこともありました。
コツの三つ目は、単体で覚えるのは避けることです。英単語だったら動詞と形容詞は一緒に覚える、接頭語や接尾語の意味も考えて覚える、数学は導出方法や他の公式との関連も一緒に覚える、日本史だったら前後の出来事との文脈も考えて覚えるなどの工夫をしていました。 (京都大・農学部 おもちさん)

 

時間帯と視覚化に工夫を

 

記憶のコツに関して2点お伝えします。まず時間帯に関してですが、夜の就寝前に暗記を行うと記憶が定着しやすいと思います。実際、私も暗記は暗記事項をメモしたものを枕元に置き、就寝前にまとめて覚えることで記憶が定着しやすいと感じることが多々あります。
次に視覚化に関してです。暗記事項をまとめる際についつい蛍光ペンや多色ペンで色付けをたくさん行ってしまいがちです。ただ、そうするとどこが重要でどの部分はそれほど優先度が高くないのかといった強弱が見えにくくなってしまいます。それを回避するため、私は基本青色ボールペンと黄色の蛍光ペンの2色のみを使用し、色分けするようにしています。
また、記憶したことを長期的にとどめておくためには反復が欠かせません。一度覚えただけでは忘却曲線に沿うように記憶が減弱していくので、数日後、1週間後と何度かにわけて繰り返し覚え直すことで長期的に記憶が保持できると思います。みなさんも自分なりの記憶のコツを探してみてください。 (東京大・薬学部 しーちゃんさん)

 

英単語の意味に注目!

 

今回、私はみなさんに英単語を覚えるコツをお伝えしたいと思います。
みなさん、英単語を記憶するのが大変だと思いませんか。そんなときは、英単語の構造に注目して単語を分解してみると、意味がわかりやすくなったり、覚えやすくなったりすることがあります。たとえば export という単語を考えてみましょう。意味は「輸出する」ですね。これは「外へ」という意味の接頭辞 ex と、「港」という意味の port に分解できます。こうやって考えると、「港の外へ出す」というイメージから「輸出する」という意味にたどり着きやすいですね。
このように、覚えにくいと感じる英単語があったら、一度分解してみると覚えやすくなると思います。ぜひやってみてください。 (東北大・文学部 梅おにぎりさん)

 
 
 

Z会の通信教育なら、暗記はもちろん応用レベルの学習も万全にできます。

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