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今回は、中学進学を見据え6年生の今、習慣づけておきたい「復習」を取り上げます。
目次
復習のすすめ
なぜ復習が必要なのか
1学期中は教材に取り組むだけで終わってしまい、復習まで手が回らなかったお子さまも多いのではないでしょうか。これから先は中学進学を見据え、復習の習慣をつけることが非常に重要です。
たとえば、中学校に入ると中間テストや期末テストなどの定期テストがあります。小学校のテストでは十分に復習をしなくても、ある程度点数を取ることができたかもしれませんが、中学校の定期テストではなかなかそうもいきません。なぜなら、小学校のテストと中学校の定期テストでは性質が大きく異なるからです。
中学校と小学校のテストの違い
まず、中学校と小学校のテストの大きな違いとして挙げられるのは、テスト範囲が広くなること。小学校では、小テストや漢字テストなど、授業の復習として実施されることが多いですが、中学校の定期テストでは、これまで授業で習ってきた学習内容がまとまって出題され、小学校のテストよりも圧倒的にテスト範囲が広がります。
もう一つは、テストの難度が上がること。小学校では基本重視の傾向にあるため、100点を取れる子も多いです。しかし、中学校では、授業で学習した内容をもとにした応用問題まで出題されるなど、一夜漬けでは点数を取ることが難しくなります。
このように、テスト範囲が広くなり、難度も上がる中学校のテストに対応するためには、単に教材に取り組むだけではなく、復習をしながら学習内容をつど定着させることの積み重ねが大切です。残りの小学校生活でいかに復習の習慣をつけられるかが、中学校でいいスタートを切るための鍵となるのです。
パターン別復習方法
漠然と「復習しなさい」と指示するだけでは、取り組みにくいものです。そこで、中学進学後の定期テストをイメージさせることをおすすめします。
Z会の8月号は4~7月までの総復習ができる「夏休み特別学習」(※1)です。8月号「てんさく問題・提出課題」では、『エブリスタディ』4~7月号までの学習範囲から問題が出題されますので、こちらを定期テストと見立てて、よい点数を取ることを目標に、復習を促しましょう。
なお、すべての問題を復習する必要はありません。まずは、『エブリスタディ』4~7月号のまちがえた箇所に取り組みましょう。
また、小学生コースで国語・算数を受講されている方には、『エブリスタディ』8月号と一緒に『夏休みエブリスタディプラス』もお届け(※2)します。こちらもぜひ、夏休みの総復習にお役立てください。
以下ではパターン別の復習の仕方を紹介していきますので、総復習の計画を立てる際の参考になさってください。
※1:国語・算数・理科・社会・英語のみ。
※2:8月号の国語または算数をご受講の方に、受講教科のものを8月号教材に同封してお届けします。
順調に『エブリスタディ』に取り組めている場合
これまで学習している『エブリスタディ』のなかで、まちがえた問題のみ再度取り組みましょう。ケアレスミスでまちがえた問題は、すぐに解き直せるはずですが、内容理解が不十分な問題は、なかなか正解までたどり着くことができないと思います。その場合は、『答えと考え方』をしっかり読みましょう。解説が充実しており、どのように答えまでたどり着けるかの道筋を丁寧に記載しています。自分がなぜまちがえたのかをしっかり「振り返り=復習」できるとよいでしょう。
Z会の学習が滞ってしまっている場合
すでに学校で学習した内容であれば、「てんさく問題」を提出し、その復習から始めましょう。まちがえてしまった問題は、担任の先生からのコメントも参考にしながら、再度解き直してください。「てんさく問題」の理解が不十分な場合は、『エブリスタディ』に戻って該当単元の問題を解きましょう。問題を解いたあとは、ただ丸つけをするだけでなく、「解答解説」をしっかり読み、答えにたどり着くまでの道筋を理解しているか確認することが大切です。
先輩保護者に聞く 高学年のお子さまへのかかわり方
中学校以降は、お子さまに学習管理を任せることが必要になります。お子さまが主体的に取り組めるようになるために先輩保護者の方が実践されていたことを紹介します。参考にしてみてください。
● 「抜き打ちチェック」として本人が取り組んだ後の教材にざっと目を通し、まちがった問題について「この問題、もう一回やったら解ける?」と確認していました。初めは「あっ、解けない……」ということもありましたが、私にいつ聞かれてもよいように、本人が意識的にまちがえた問題を見直すようになりました。
(Sさま 小学6年生)
● はじめはわたしが丸つけをしていましたが、まちがえた問題は結局本人が解説を読む必要があるので、丸つけも含めてすべて本人に任せることにしました。わからない問題は解答・解説を見ながら取り組んでいることも多く、教材をうまく使いながら考え方を学んでいたと思います。それでもどうしてもわからない問題は、一緒に考えることもありました。
(Iさま 小学6年生)
● 見直しの際には、テキストの何ページのどこに書いてあったかを書き込んでねと伝えていました。また、苦手な教科は解き方を解説してもらうこともありました。解きっぱなしにしない習慣をつけることで、中学・高校でも一人で勉強を進められるようになるのかなと考えています。
(Fさま 小学6年生)
【公立中高一貫校受検生向け】夏にやっておきたいこと
【過去問題に取り組みましょう】
私立中学校や高校・大学の受験と同様に、公立中高一貫校受検のためにも過去問題集が販売されています。通常春~夏にかけて新しいものが発売されますので、それを待って8~9月ごろから取り組み始めるご家庭が多いようです。一般に販売されていない場合でも、学校のホームページなどから入手できることもあります。本格的に過去問に取り組むのは9月以降でかまいませんが、まずは志望校の過去問題を1年分、傾向を知るためにチャレンジしてみるとよいでしょう。
【学校見学・体験会・学校説明会について】
多くの公立中高一貫校では、毎年、学校の様子や授業を体験してもらい、自分たちの意志で受検してもらうために「体験会」や「学校見学」の機会を設けています。学校のホームページに案内が出るほか、6年生には地元の小学校経由で案内が配布されることも多いようです。予約制であっという間に枠が埋まってしまう場合も多いので、地域の状況や開催日、開催形式を事前によく確認しておくとよいでしょう。
答案から成長を実感!
8月号の答案を提出して、担任の先生に「ココのび! ポイント」を見つけてもらいましょう
8月号の答案を提出すると、担任指導者が7月号までの答案を振り返り、解答などから読み取れるお子さまの「成長」や「変化」を見つけてアドバイスします。
お子さまの成長が見られる点はほめ、継続して誤りやミスが見られる場合は気を付けるべき点を「ココのび! ポイント」として、お伝えします。
早めに8月号答案を提出し、先生からのアドバイスを夏休みの復習にお役立てください!
※「ココのび! ポイント」の指導は、9月末までに8月号答案を提出された方のうち、8月号の提出までに4~7月号の答案提出が1枚でもあった方が対象です。
次回の学習ナビは7月23日(水)更新です。「中学に備え、6年生の夏にやるべきこと」をテーマにお伝えする予定です。お楽しみに!
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