学習に取り組むなかで「これでいいのかな」と心配になることもあるかもしれません。でも幼児期に大切なのは「あせらず、じっくり見守ること」。保護者の方のよくある「お悩み」をヒントに、ぜひお子さまに合った取り組み方を見つけてくださいね。
こんなときどうする?『ぺあぜっと』
Q:季節が合わず、取り組めないものがあります。
A:季節が合うときに取り組んでみてください。
その年の気象条件やお住まいの地域により、取り組めない内容があるかもしれません。もし、『ぺあぜっと』の取り組みがお住まいの地域の季節より早い場合は、翌月以降にお取り組みください。また、取り組むのが難しいときは、代替案を提示している場合もありますので、そちらも参考にしてください。
Q:体験課題に取り組む際、保護者はどうかかわればよいでしょうか?
A:「見守る」「受け止める」姿勢でかかわりましょう。
自分一人でできそうなとき・自分一人でやりたがっているときは、お子さまの自主性をはぐくみ、達成感を感じられるようするためにも、(安全面のサポートをしたうえで)おうちの方はそっとそばで見守るようにしましょう。お子さまとおうちの方が一緒に取り組むときは、教えるのではなく楽しむことを最優先にして、お子さまが体験をとおして感じたことを受け止めていただくとよいでしょう。
Q:体験課題で使うものを準備するのに時間がかかります。
A:次月号に必要なものは、『ぺあぜっと』の後半ページに記載しています。
毎月、『ぺあぜっと』p.24に、次号予告を掲載しています。ご用意いただくものもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q:忙しくて、『ぺあぜっと』の体験課題すべてに取り組むことができないのですが……。
A:すべて取り組もうと気負わず、できそうなものからやってみてください。
『ぺあぜっと』は、必ずしも全部取り組まなくても、お子さまの知的好奇心を満たす体験ができます。季節を問わずにできる体験も多数ありますので、長期休みなどにまとめて取り組んでいただいてもかまいません。
こんなときどうする?『かんがえるちからワーク』
Q:子どもが教材を一気にやろうとします。分けて取り組まなくてもよいのでしょうか?
A:集中し、楽しんで取り組んでいるようならば、あえて中断せず、お子さまが納得するところまで続けてかまいません。
幼児期は「毎日少しずつ取り組む」という習慣をつけることよりも、好奇心をもって自発的に取り組むことや、何かに集中する経験を積むことが大切。お子さまが集中している場合には、やりたがる分量だけ取り組んでかまいません。「毎日少しずつ」の学習習慣をつけ始めるのは、小学校入学を控えた年長の後半期からでだいじょうぶです。
Q:子どもがあまり興味を示さないものがあります。
A:全部に取り組まなくてもだいじょうぶです。
あまり興味がもてない状態で無理に取り組ませるよりも、興味が出てきてから取り組んだほうが身につくもの。幼児期のお子さまは、それまでまったく興味のなかったことにも、何かのきっかけで突然興味をもち始める、ということがよくあります。乗り気にならない場合は、教材を目につく場所に置いておき、興味が出てきたときにやってみてください。
こんなときどうする?「ぺあぜっとシート」「ワークシート」
Q:「ぺあぜっとシート」の絵をかきたがりません。どうしたらよいですか?
A:上手な絵をかく必要はありません。よいところをほめるようにしましょう。
絵をかくのが苦手なお子さまは、「上手にかかなくてはけない」と思っていることが多いようです。でも「ぺあぜっとシート」に取り組むうえで大事にしたいのは、絵の巧拙ではなく、「表現する」ことそのもの。苦手意識をもっているお子さまには、「上手にかく必要はないんだよ」「かきたいと思ったことをかいていいんだよ」と伝えてみてください。絵が小さかったり、色を塗っていなかったりしても、気にすることはありません。担任指導者は、お子さまの描いたことを丁寧に読み取ってお返事をいたします。また、おうちの方が絵のなかからよいところを見つけ出し具体的にほめるようにすると、お子さまも自信をもち、安心して表現できるようになっていきます。
※難しい場合は無理強いせず、親子で話したことを書き留めて提出してもかまいません。
Q:「ワークシート」で、子どもが一人で解けないとき、親がヒントを出したり手伝ったりしてもよいですか?
A:お子さまがとまどっている場合は、フォローいただいてかまいません。
お子さまの取り組み状況に応じて、問題を言いかえたり、ヒントを出したり、問題文の読み上げを手伝ったりしていただけると、お子さまは安心して取り組めるでしょう。
「ワークシート」では、答えが1つに定まらない出題もあります。「解答として不足しているのでは」「質問の答えになっていないのでは」と不安に思われることもあるかもしれませんが、お子さまなりの考えを表現いただくことがねらいですので、お子さまの発言や解答を尊重し、見守っていただければと思います。
Q:提出課題に片方しか取り組みたがりません。
A:気持ちがのらないときは、無理に取り組みを促さなくてもだいじょうぶです。
お子さま自身が楽しく取り組めることが大切ですので、やりたがらない場合は無理に取り組ませず、お子さまが興味をもつタイミングを待ちましょう。
また、「ぺあぜっとシート」「ワークシート」の提出のタイミングを合わせる必要はありません。どちらも取り組むことで学びが深まりますので、まとめて提出しようと気負わず、できたものからご提出ください。
※「my Z」の詳細はこちらから
https://www.zkai.co.jp/z-navi/myz_summary/