栄光学園中学校 2023年度合格体験記(前編)

栄光学園中学校に合格されたMさんとお母さまにお話をうかがいました。

栄光学園中学校への合格、おめでとうございます。合格がわかったときのお気持ちをお聞かせいただけますか。

Mさん:
受かると思っていなかったので、純粋に驚きました。

母:
合格発表は本人ではなく父親がネットで確認したのですが、結果を見て、夫婦ともに本当に驚いてしまって。結果を聞いたときは、思わず「うそちゃう?」と言ってしまいました(笑)。
もともとこの中学校は「運が良ければ、ギリギリ補欠で入れるかな」と考えていたレベルの学校だったんです。本人も、入試での手ごたえをあまり感じられなかったのか、入試を終えたときは「もうこの学校に来ることはないだろうな」と口にしており、気落ちしているようでした。

それは、合格の喜びもひとしおだったことと思います。本当におめでとうございます。
それでは、Mさんが中学受験を考え始めたきっかけを教えていただけますでしょうか。

母:
ご近所で、仲のいい年上のお子さんがいまして、そのお子さんが栄光に通っていたことがきっかけです。「お兄ちゃん、いいなぁ。お兄ちゃんと一緒の学校に行きたい」とずっと言っていたんですよ。
あとは、通っている公立小学校が少し荒れている感じでして……。ですので、そのまま同じ地区の公立中学校に進学するのではなく、できれば環境が異なる別の中学校に行きたいという気持ちが強かったようです。

Mさんの希望で中学受験を決め、栄光学園中学校を目指し始めたのですね。保護者の方としては、「ぜひ中学受験をしてほしい」というお気持ちではなかったのでしょうか。

母:
もともと、私たちは夫婦ともに、私立中学校を希望していたわけではありません。むしろ、二人して「学費がかかるから、公立中学校の方がいいのでは」と言っていたくらいです。ですので、私立中学受験に対しても、「もし私立に行くのであれば、高い学費を払うのだからトップ校でなくては意味がない」という考えでした。もちろん、本人が自分の意志で栄光を第一志望に決めたので応援はしていましたけれど、受験勉強に対してやる気のない態度を見せたときなどは、何度「受験やめてしまえ」と言ったことか(笑)。

でも、ご本人としてはやはり栄光学園中学校に行きたい気持ちが強かったのですね。

Mさん:
うーん……。時々「やめてもいいかな」と思う時はありました。

それでも目標に向かって頑張ることができた理由はありますか。

Mさん:
周りからのプレッシャーかな。周りに「栄光を受ける」と言ってしまったので、その手前、「やはり受からないと」という気持ちがありました。

母:
学校のお友達に受験宣言をしてしまうとね。「受からないと格好がつかない」というプレッシャーは、確かにあったと思います。

お友達の手前、というところもあったのですね。それであっても、栄光学園中学校という最難関の中学校に合格したのはご本人の努力の賜物だと思います。

Mさんは、3年生の頃からZ会を受講されていましたが、Z会を受講したきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

母:
Z会は私が高校生の頃に受講していたため、教材のレベルの高さはよくわかっていました。受験をするのであれば、母集団のレベルが高い中で勉強をさせたいという気持ちもあり、Z会を選択しました。

塾に行くことは検討されましたか。

母:
いえ。習いごとを複数しており、平日はほぼ毎日習いごとで予定がうまっていたため、通塾は考えていませんでした。本人も、習いごとは続けたいと思っていたようです。親としても、他のきょうだいの習いごとの送迎との兼ね合いもあり、その中でさらにこの子の塾の送迎の時間を捻出するのは無理でした。この子の習いごとのお迎えに行って、戻ってきたら下の子を習いごとに送って、しばらくしたら下の子を迎えに行って……と、ずっと車を運転していましたね。
6年生の秋に集団塾に入りましたが、それまではZ会で受験勉強を進めました。

では次に、Z会の教材で良かったものを教えていただけますか。

母:
まず、タブレットと紙教材を併用するスタイルです。我が家はiPadを使って受講していましたが、やっぱり子どもってそういったデジタル端末が好きですよね。教材内でも、動画が見られたり、ボタンをポチっと押したら自動で採点されて音と一緒に丸がついたりするのが、ゲーム感覚で楽しかったみたいです。でも、全部がデジタル教材になってしまうと、手を動かして書かないから、「わかったつもり」になってしまったんじゃないかと思うんですよね。
映像授業を繰り返し視聴して「わかった!」と言ってはいるものの、「じゃあ今のところ、紙で説明してみてくれる?」というと、説明できないこともありましたから、やはり紙の教材でアウトプットすることも必要でした。
あとは、教材ではないですが、努力賞も励みになっていたようです。「努力賞でこの賞品をもらいたい」というのが答案提出のモチベーションになり、コツコツ提出していましたね。

タブレットは学習に気軽に取り組みやすいですが、受験本番は紙で採点者に伝わるようにアウトプットしなければなりませんからね。紙教材とデジタル教材の両方を併用するスタイルは、先輩会員の方々からも支持を得ています。
一人で進める自宅学習は、ときに勉強へのモチベーションを維持しづらいところもあったかと思いますが、その点はいかがでしたか。

母:
本人の中で絶対にやめたくない習いごとがあり、その習いごとと両立するために時間の融通がきくZ会を選んだので、「自分の好きな習いごとを続けながら、中学受験に向けた勉強も頑張りたい」という気持ちがモチベーションにつながったようです。その習いごとは週3回ありましたが、休んだのは受験の1カ月前のみでした。

学習スケジュールについては、保護者の方とMさん、どちらが立てていらっしゃいましたか。

母:
こちらから声をかけることも多かったですよ。「今月号はやった? 締切はいつ?」など。ただ、我が家の声かけは、「Z会をやりなさい」というよりも、「Z会をやらないのであれば、退会しよう」というスタンスでしたね。そうすると、本人は「Z会はやめない、やる」と言って勉強に取り組んでいました。

Mさん:
遊ぶことを我慢するのは大変でしたが、栄光に行きたかったので、規則正しい生活を心がけてZ会を頑張っていました。

やめるという楽な選択肢は選ばずに、第一志望合格という目標を達成するために頑張っていたのですね。

 Z会からちょこっとアドバイス

【習いごとでリフレッシュ】

Z会を受講して合格された先輩の中には、Mさんのご家庭のように習いごとの時間を大切にされてきた方が多くいます。受験勉強を、通塾ではなくZ会で進めることにした理由として、「習いごとを続けたいから」という理由は、先輩会員の方からも多く挙げられています。

テニスやダンス、囲碁や将棋……先輩会員のみなさんがされていた習いごとは様々ですが、「習いごとが良い息抜きになり、受験勉強にも集中して取り組むことができた」という声は非常に多く聞かれます。

とはいえ、あまりに予定を詰め込んでしまうと、体力的に厳しい場合も出てくるかもしれません。

受験は長い道のりとなりますので、お子さまの状況を見ながら、うまく取り入れていきたいですね。

 

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