前編では、合格発表時のご様子やZ会をどのように活用していたかについて、お聞きしました。後編では、苦手の克服方法や入試直前の勉強法についてうかがいました。
中学受験データ


専科で苦手分野を克服!時間をかけて難問に挑んだ経験が力に
苦手分野はどのような対策をされましたか。
母:
得意な算数の中でも唯一、図形だけは苦手だったので、本人の希望で専科の頻出分野別演習「算数・立体図形難問対策」と「算数・平面図形難問対策」を受講しました。6年生の春から取り組み始めたのですが、最初は全然解けなくて。それでも「苦手を克服しなくちゃ」と思ったようで、少しずつ頑張っていたのですが、進み具合が本当に遅くて、しばらく寝かせることにしたんです。
その時に解けなかった問題は、いつ再チャレンジしましたか。
母:
秋にもう一度やってみたら、解ける問題が増えていました。その段階でもできない問題もありましたが、今後の学習課題として前向きにとらえていましたね。受験直前には「専科のおかげで苦手だった図形が得意になった!」と言っていたので、すごく効果があったと思います。
苦手な教科はありましたか。
母:
理科ですね。これも本人の希望で専科の「理科・論理的思考問題対策」を受講しました。さらに受験直前期には、これまでのZ会の理科のテキストを総復習しました。専科はそのほか、「国語・超長文対策」と志望校別予想演習の「開成」も受講しています。
志望校別予想演習の手ごたえは、いかがでしたか。
母:
すごく難しくて、正直に言うと添削課題の入試予想問題は自信を喪失するほどの点数でしたね。復習ですべての問題を完璧に仕上げるのは大変過ぎて無理だったので、適宜取捨選択して問題を解きなおしました。
Kさん:
入試予想問題は毎回本番だと思ってチャレンジしていました。難しかったけれど、緊張感があってよかったです。時間はかかりましたが、最終的には、受講した専科のすべての答案を提出することができました。
本人の希望優先で、学習のベースはZ会。6年生の9月からは大手受験塾にも
Z会は通信教育だけでなく、「Z会×エクタス 最難関中学受験プレミアム講座」も同時に受講いただいていますが、こちらに通おうと思われたきっかけを教えてください。
母:
この子の兄の中学受験のときにプレミアム講座の存在を知り、記憶に残っていたんです。息子はもともと算数が大好きで、別の教材で4年生の時点で高校数学の範囲まで学習を進めており、「算数オリンピックに出たい」と言うほどチャレンジ精神旺盛だったので……。
最難関クラスなので不安もありましたが、本人も受講に前向きで「プレミアム講座に通って、難しい算数の問題に挑戦したい」ということで、4年生の9月から通い始めました。
プレミアム講座の授業はいかがでしたか。
母:
算数は、さまざまな難問に挑戦できる貴重な機会だったようです。授業中に解けなかった問題は、家に帰った後も夢中で考え続けていました。また、限られた時間内にどの問題を優先して解くべきか、取捨選択する力もついたと思います。
国語は点数の上下が激しかったので、爆弾を抱えているような教科だったのですが、翌日必ず復習することを徹底した結果、語彙力や表現力が増し、受験生らしい解答が安定して書けるようになりました。国語の授業を通して多彩な文章に触れることで、趣味の読書がさらに充実し、文章を読むスピードも速くなっていきました。
受験勉強は最後まで、Z会中学受験コースとプレミアム講座の2本立てだったのですか。
母:
6年生の夏からは、志望校別の演習と開成を目指す子どもたちから刺激を受けることを目的に、日曜日だけ大手受験塾に通い始めました。息子は「Z会のカリキュラムを受験勉強のベースにしたい」、「週に何回も塾へ行くのは時間がもったいない」と言い、Z会中心の受験勉強を貫きました。
また、プレミアム講座では、先生方に受験勉強の悩みをいつも相談させていただきました。相談したあとは悩みがすーっと消え、大丈夫!と思えるようになるんですよね。先生方からのアドバイスは必ず実行して、学習を進めていました。
成績の伸び悩みと発熱が転機に。ラスト2カ月でギアチェンジして一気に追い上げ!
受験学年になってから、大変だったことはありますか。
母:
6年生の9月時点では、すごくいい成績だったので、本人も「いける!」と思ったみたいで、その直後から、何となくふわっとして気持ちがゆるんでしまった感じがあって……。また10月になると小学校では運動会があったり、クラスのいろいろな仕事を引き受けてきたり、勉強のペースや気持ちを保つのが難しくなっていったようです。私は「開成は、そんなに甘くないよね」と思って見ていたのですが……。なんとなくうまくいかなくなって、「まずいな」と思ったのが10月ですかね。
Kさん:
ぼく自身も「このままじゃ、まずいな」とは思いました。それで11月からは、すべての習いごとをいったん休んでやるべきことを整理しました。
母:
そんな矢先、6年生の11月に原因不明の高熱が出て、なかなか熱が下がらなかったんです。学校のイベントで指揮者をやる予定だったのですが、そんなことは考えられないくらい具合が悪くて……。10日間くらいはまったく勉強できませんでした。
体調不良のときは、Kさんはどんな気持ちでしたか。
Kさん:
回復した後は「少し長く休んだし、勉強やらなきゃなぁ!」という気持ちになりました。
母:
ずっとこんな調子で、追い込まれている感じが全然ない子なんですよ。回復後に本人に「さすがにこのままのペースでは開成合格は厳しいかもしれないよ。残り2カ月、本気で頑張れる?」と聞き、「やる!」と即答だったので、そこからは1日の学習内容を私が全部リストアップして、本人に伝える方法に変えました。
勉強量を格段に増やしたので、本人は「次は何をしよう」と考える間もなかったと思います。入試直前の12月と1月はそんな感じで、かなり詰め込んで勉強しました。
体調不良をきっかけにギアチェンジされたのですね。ラスト2カ月、具体的にどのような勉強をされたのですか。
母:
成績の伸び悩みの原因は演習量不足ではないかと考え、大手受験塾のAIでの問題演習で苦手分野の問題を徹底的に解き、受験予定の学校の過去問もかなり解きました。
Z会中学受験コースは8月号以降、月例テストは解いていたのですが、練習問題などには手がつけられていなかったので、本人が「今から残りを全部やる」と言って、ひたすら解いていました。また、難しくて手をつけられていなかった専科の講座の答案もすべて提出しました。そんな感じで演習量を増やしてどんどん教材を解いていると、本来の調子が戻ってきたんです。
過去問はどれくらい解いたのですか。
母:
開成は算数が15年間分、国語と理科・社会は10年間分。間違えた問題はすべて解き直し、合格点がとれるまで何度も繰り返しました。苦手分野を徹底的にやりこんだ効果が出て、最後の方はほぼ満点がとれるようになりましたね。併願校に関しては、2~4年分解きました。
最後の2カ月は学習内容を大幅に増やした、とのことですが、Kさんはペースについてこられましたか。
母:
はい。息子は私が立てた計画をまったくずらすことなく実行していて、そこは頑張ったなと思います。きっと「開成に合格したい」という気持ちでついてきてくれたんでしょうね。と言っても必死さはあまりなく、私の留守中に勉強を終わらせて「すごいでしょ。お母さんもきっと驚くよ、あの量を全部やったんだから」なんて言って、ちょっと楽しそうにも見えました。
Z会だったからこそ「勉強が好き、楽しい」という気持ちを維持できた
Kさんの合格の秘訣は何だと思われますか。
母:
6年生の5月頃、大谷翔平選手が使っていたことでも有名な「曼荼羅(まんだら)チャート」を息子も書いてみたんです。開成合格のために必要なことは何か……。息子が書き出していたのは、「日ごろの行い」「人間性」「運」など、勉強以外の要素もたくさんありました。それを見て思ったんです。「大きな目標を達成するためには、他人との比較ではなく、自分の精神面での成長が大事なんだな」と……。
そんなこともあって、受験直前は家族みんなで「自分を信じて頑張れば大丈夫だよ!」と声をかけていました。受験勉強をしていて、不安になることもありましたが、子どもが前向きな気持ちで学習に取り組めていれば、大丈夫です。
おそらく、Z会で自分らしく受験勉強ができたおかげで、息子は最後まで「勉強が好き、楽しい」という純粋な気持ちを維持できたのだと思います。入試がすべて終わった2月3日の夜、息子は「英語が勉強したい!」と言って、中学入学後の学習へのわくわく感でいっぱいの様子でした。
第一志望合格という結果も伴い、受験勉強に関して後悔はまったくありません。「大事なのは量よりも質」です。Z会を信じて取り組めばしっかり力がつきます。
Kさん:
自分を信じることが一番大事だと思います。みなさんも頑張ってください!
Z会からちょこっとアドバイス
【Z会中学受験コース 専科講座】
中学受験コース6年生では、頻出分野別演習(開講中)、志望校別予想演習(7月開講)2種類の講座を専科として開講します。どちらも3カ月完成の短期集中講座で、実戦に役立つ力を養成します。
Kさんは、頻出分野別演習の「算数・立体図形難問対策」と「算数・平面図形難問対策」、「国語・超長文対策」、「理科・論理的思考問題対策」を受講し、7月から開講する志望校別予想演習では「開成」を受講しました。
頻出分野別演習は開講中ですので、お申し込み後、すぐに学習を開始いただけます。志望校別予想演習は7月開講で7月上旬の教材送付になります。必要な講座を時期を分散して受講するなど、お子さまの学習状況にあわせて専科講座をお役立てください。
中学受験コース・専科講座のご案内

※ 専科は1講座あたり、1カ月3~4時間、3カ月で完成する講座です(全3回で完成)。本科を受講されている会員の方はカリキュラム履修期終了後の8月以降の受講をおすすめします。
※頻出分野別演習講座のテキストでは、『エブリスタディ アドバンスト』より難度の高い問題を扱います。志望している学校によって受講が不要な場合もありますので、Z会小学生Webサイトの「専科・頻出分野別演習」下部の「志望校別おすすめ受講講座」のマーク(●…この学校を受験予定の方に、ぜひご活用いただきたい講座、○…その分野をさらなる得点源にしたい方に、おすすめの講座)を参考にご検討ください。
※「my Z(マイゼット)」にログイン後、[各種お手続き・お問い合わせ]画面から、[契約内容の確認・変更]>[申込・変更・中止手続き]にアクセスし、専科の講座を追加してください。
関連リンク
4年生 オンライン保護者会のご案内
中学受検コース4年生の教材の活用法や夏休みの学習法、難関中学をめざすために必要な学習、そしてお子さまとの関わり方について、ご説明いたします。
また、「質疑応答」の時間を設けております。みなさまからのご質問にベテランスタッフ陣が、端的かつ明快に回答いたします。
◆開催日時(Webアプリによるライブ配信):6/3(火)10:30-12:00
◆申込方法:下記よりお申し込みください。
https://service.zkai.co.jp/enquete_sp/?s=250603_A4_hogoshakai
※ご都合がつかない方はアーカイブ配信をご視聴ください。アーカイブ配信をご視聴の場合もお申し込みが必要です。
◆申込締切: 5月30日(金)
◆ご視聴方法 :[Z会×エクタス]オンライン学習コースのwebアプリにてご視聴いただきます。詳細は、お申し込みの方に別途お知らせいたします。
