前編では、Z会を始めたきっかけや復習を重視した学習法などについておうかがいしました。後編では、モチベーションの維持や受験をとおして成長したことなどについておうかがいします。
中学受験データ


中学受験は通過点。継続する意識と自律性を育む
受験勉強を伴走するなかで、モチベーションを上げるために工夫されたことはありますか。
父:
モチベーションの維持は難しいなと感じていました。
まず、子どもにとっては、何のために今勉強をするのかというのがわからないと思うんです。なので、「中学受験はあくまで通過点であってゴールじゃないんだよ」ということを、とにかくよく言っていました。実は私自身の中学受験の際に、中学受験がゴールだと思い込んでしまっていて、少し失敗したなという経験がありまして。だから息子には、「中学受験はこの先の大学や就職後の自分の人生につながるところの一歩であって、これが終わりではない。中学受験はあくまで通過点で、目標に向かって努力し続けることが大事なんだよ」というのを伝え続けていましたね。
継続することの大切さを伝え続けてこられたのですね。
父:
そうですね。Z会はその「継続する」ということがやりやすいと思っています。塾だと、塾での学習と家庭学習が分断されがちですが、Z会だと日常の一部として学習を組み込んでいけますよね。また、Z会はいろいろなパターンの学習ができるのも良いですね。授業映像をゆっくり見たり、納得がいくまで解説を読んだり、気分や理解度に合わせて、学習パターンを選びながら進めることができました。
塾とZ会とを比較して、これは良かったなという点はありますか。
父:
わからないところがあった場合、授業映像を繰り返し見られるというのがよいですね。塾だと一度授業で聞くだけで、わからなくても先に進んでしまいますよね。また、わからない問題を質問しに行くにしても、時間も限られるし好きな時間に行けるものでもありませんし。そういう点で、Z会は自分のペースでわかるまで学習できるのが大きなメリットだと感じます。
また、塾だと決まった時間に親が送迎するので受け身になることもあると思いますが、Z会だと自分で予定を決めて自分で進める必要があるので、受験勉強に対して、より自覚的になったように思います。
教材に地道に取り組むことで、伸び悩みを打開。添削指導のコメントを活用して苦手な記述問題を克服
受験勉強を始めてから、成績は順調に伸びていきましたか。伸び悩んだ時期もありましたか。
父:
国語でなかなか点数が出ないときがありました。記述問題が全然書けなかったのですが、「今は点数に結びついていないけれど、とりあえず復習を今までどおりしっかりやっていこう」とZ会の教材を続けていたんです。結果が出ないからと言って、他の問題集に手を出すようなことはせず、とにかくZ会の教材の復習を地道に繰り返していたら、5年生の途中くらいから点数が良くなっていきました。
国語の記述問題が苦手だったのですね。記述問題の対策として、Z会の教材で役立ったものはありますか。
父:
添削後の月例テストに書かれている添削コメントは、とても役に立ちました。記述問題は、問いに合わせた解答を作るのが大切だと思うのですが、コメントで「主語をちゃんと書きなさい」や「主語と述語を対応させなさい」、「理由を聞かれたときは『~から。』で答えよう」などと書いてくれていて、とても参考になりました。また、字を雑に書いてしまったときも丁寧に見てコメントを入れてくれていたので、見直していました。同じことを繰り返し書いてしまったり、主語を書いていなかったりということはよくあると思うのですが、Z会の教材に書いてある通りに書くように言い続けていたら、過不足なく解答をまとめる力が徐々に身についていたのだと思います。その積み重ねでポンと成績が上がったような感覚があります。
学年が上がると教材の量が増えていきますが、そこは問題なく順応されましたか。
父:
5年生から6年生に上がるタイミングで、教材のボリュームも増えて問題のレベルも難しくなったので、特に算数が少し大変そうにしていました。
そこはどのように乗り越えられたのでしょうか。
父:
平日は夕食後から寝るまでの2時間くらいを学習時間にしていたのですが、1問に長く時間をかけると終わらないんです。なので、Z会の「エブリTIMES(※)」のアドバイスを参考に、「10分考えてわからなければ答えを見て、そこである程度理解できたらよし」という形で進めていました。それを続けるうちに、徐々にペースがつかめてきました。
(※)Z会学習アプリの「学び強化ラボ」に毎月配信している会員向け情報提供(トータル指導プランをご受講中の方のみ)
覚えるのではなく理解する。さまざまな切り口で何度もふれることで、知識が確かなものに
朝学習もされていたのでしょうか。
父:
はい、6年生の1年間は朝6時から1時間、毎日勉強していました。Z会の社会と理科で、テキストの要点を使って、二人で読み合わせをしていました。本人が読んで、それを隣で私が聞いていて、重要ワードが出てきたら「これは何だった?」というのを確認しながら定着させていくような感じで。出てきた重要ワードに関連する別のワードを私が言って、「この人とこの人とどういう関係があったか覚えている?」という感じで、広がりを持たせて理解できるようにしていました。
特にZ会の社会の教材は、一つのテーマの中で、いろいろな切り口で説明がされていて、違う視点で理解していくような構成になっていますよね。おかげで、一つの事象を多角的にとらえることができ、理解がとても深まりました。
社会や理科は暗記科目のように言われていますが、単語帳などで年号を事細かに暗記するような学習は一切せず、Z会の教材のみで学習を進めていました。それだけで入試にきちんと対応できたので、とてもよく考えられた教材だと思います。
ありがとうございます。
Z会から提供している情報などもご活用いただいていましたか。
父:
「エブリTIMES」や「マンスリーチェック(※)」は、本人も見ていたようですが、私の方がよく読んで活用させていただいていました。マンスリーチェックのアドバイスでは、その月の教材の取り組み方などが丁寧に書かれていて、子どもに教えるときに大いに参考にしていました。受験直前期の心構えのような情報も良かったです。
(※)Z会学習アプリの「記録」からご覧いただけます。
初めての外部模試で好成績。これまで学習してきたことが確かに身についていることを実感
外部模試や過去問については、どのように取り組まれましたか。
父:
外部模試は、6年になってから15回ほど受けました。最初から良い結果が出ましたね。
本人が外部模試を受けたときに、Z会の問題より簡単だと言っていたんです。Z会の教材は、目指すレベルよりも少し難しいのですが、それを頑張って続けてきて良かったなと思いました。
過去問については、着手したのは結構遅かったです。Z会の教材に取り組むのを優先していたので、11月頃から開始して、4年分くらい解きました。その時には大体合格点が取れるくらいにまで仕上がっていたと思います。
受験をとおして、粘り強さと計画を立てて行動する土台を築く
この受験をとおして、お子さまが成長したなと感じる点はありますか。
父:
わからないところはきちんとわかるまで繰り返すという習慣がつき、粘り強くなりました。また、一日のスケジュールの中でどこで何をやろうと計画を立てて行動することができるようになったなと感じます。目標から逆算して考えるというのはまだ少し難しいところもあるのですが、中学3年間で親がある程度助言しながら自分で計画を立てていけるようになればいいなと思っています。そして高校に入ったら自分でしっかり計画を立てられるようになってほしいですね。
中学、高校とこれからの成長が楽しみですね。
最後に、これから受験される方にアドバイスをお願いします。
父:
やはり、「何のために今勉強するのか」というところを、親子でしっかりと話し合って方向性をすり合わせるのが大切だと思います。そして方向性が定まったら、それをしっかりと継続していくことですね。1時間2時間と地道に積み上げていくことが大切だと思います。
あとは、とにかく復習ですね。我が家ではとにかく徹底的に復習をしていました。しっかりと定着するまで復習していくことが、結果的に合格への近道になると思います。
ちょこっとアドバイス
【Z会の中学受験コースの教材の良さは?】
Z会の中学受験コースは、全教科とも主要難関中学の入試問題を徹底分析して設計したオリジナルカリキュラムに基づく教材です。基本から発展的な内容までを順を追って学び、今回の会員の方のように、繰り返し教材に取り組んでいただくことで、より確実に実力がついてきます。
Z会では1問で多くを学べる良問を出題しています。良問は単なる難問ではなく、解答するまでのプロセスにおいて「知識をどのように組み合わせて問題を解くかという思考力」を養うとともに、「確実に得点できる表現力・記述力」などが問われる質が高い問題です。Z会の良問に取り組むことで、ハイレベルな中学入試にも対応できる確かな得点力を身につけることができます。最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、学習を続けることで、確実に実力がついてきます。