海城中学校 2025年度合格体験記(前編)

海城中学校に合格されたYさんのお母さまにお話をうかがいました。

海城中学への合格、おめでとうございます。 合格発表はどんな様子でご覧になったのでしょうか。

母:
合格発表は、息子と二人で確認しました。息子は入試の手ごたえから合格を確信していたようで、結果を見ても特段の驚きはありませんでした。対照的に、私一人が大喜びしていたのを覚えています(笑)。

入試の手ごたえを感じていたとのこと、とても頼もしいですね。Yさんが中学受験を志したきっかけを教えていただけますか。

母:
きっかけはサッカーでした。息子は4歳からサッカーを始め、中学、高校でも続けたいと話していまして。そんな中、所属クラブのコーチから「今後もサッカーを続けるなら、中高はひざに負担のかかりにくい人工芝でプレーした方がいい」というアドバイスをいただいたんです。人工芝のグラウンドとなると、設備的に公立中学は難しいかと思い、3年生の秋頃から私立中学の受験を検討し始めました。

よりよい環境でサッカーをやりたいという気持ちから、中学受験を検討し始めたのですね。

母:
そうですね。また、いくつか受験塾の体験授業に行ってみたところ、息子自身が受験勉強に対して前向きだったことも大きな決め手となりました。最終的に受験した学校は、「偏差値のレベルが合っていること」「人工芝のグラウンドがあること」の2点を重視して選びました。

サッカーは、普段どれくらいの頻度で練習されていたのですか。

母:
5年生までは週7日練習がありました。平日は放課後に練習し、休日は試合で丸一日費やすことも多かったですね。

毎日サッカーの練習があったのですね!

母:
はい。そんな毎日でしたので、受験勉強を始めるにあたって、3年生の2月から大手受験塾に入塾したものの、やはりサッカーとの両立が難しく……。通塾は1カ月くらいで断念し、4年生からはZ会の中学受験コースに切り替えることにしました。

週7日サッカーがあると、塾と予定が重なってしまうことも多々ありますよね。

母:
そうなんです。通信教育であれば自分の好きな時間に取り組めるため、サッカーと受験勉強を無理なく両立できると考えました。
数ある通信教育の中でも、Z会はレベルの高さと難関校受験に定評がある点が大きな魅力でしたね。
実は、サッカーのほかに水泳とそろばんも習っており、曜日によっては水泳が終わるとそのままサッカーへ向かうような多忙な日々でした(笑)。そうした習いごとの合間を縫って受験勉強に取り組めたので、Z会の存在は本当にありがたかったです。

毎日サッカーの練習がある中、受験勉強はどんなふうに進められたのですか。

母:
まず、毎朝学校に行く前に1時間程度、漢字と計算に取り組んでいました。学校から帰ってきた後は、Z会の授業映像を見てからサッカーへ。あまり時間がなかったので、授業映像はいつも1.2倍速で見ていました。わからないところだけ何度も見直せるのも授業映像のいいところで、本人も気に入っていましたね。タブレットは外出先でも学習が進められるので、移動時間を使って復習ドリルに取り組むこともありました。

タブレットの利便性を生かし、使いこなしていたのですね。サッカーから帰ってきた後も勉強されましたか。

母:
そうですね。サッカーから帰宅し夕食を済ませた後も、その日に授業映像で学習した単元の確認問題や練習問題に取り組んだり、過去の教材を復習したりしていました。
また、私からも「今日は授業映像でどんなことを学習したの?」と声をかけるようにしていましたね。すると、息子がひと通り説明してくれるのですが、インプットした知識を数時間後に声に出して説明することで、学習の定着度がさらに高まったように思います。
とにかく時間がなかったので、学習したことはできるだけその日のうちに定着できたらいいなと考えていました。

勉強時間が限られているからこそ、学習法にも工夫が必要になりますね。

母:
Z会の問題は私から見ても「難しいな」と感じるものでしたが、一つひとつきちんと理解しながら進めていくことを心がけていました。後からやり直すのは、さらに大変ですからね。
そのためにも、Z会から教材が届いたら、まずは全ページのコピーを取っていたんです。当月分をひと通り解いたら、1カ月後にまっさらな状態で再び最初から解き直します。そこで間違えた問題はさらに1カ月後に解き直して、最後は×の問題が完全になくなるまで続けました。国語の読解問題だけは1回解いて終わりにしましたが、そのほかの教科はすべてこのやり方を徹底していました。

根気強く反復学習されていたのですね。Yさんが、「そんなに何度もやりたくない」とおっしゃるようなことはありませんでしたか。

母:
正直なところ、嫌そうな顔をすることはありましたね(笑)。けれど、復習の必要性は理解していたようで、きちんと取り組んでくれました。
復習が必要なページには私が付箋を貼っていたので、教材はいつも付箋だらけになっていましたが、解き直して理解できたらその付箋を剥がすようにしていたんです。復習するたびに付箋がどんどん減っていくことが、本人にとっては達成感があったようで、付箋がなくなっていくと嬉しそうにしていました。

月例テストや模試などのテスト類も、復習されていましたか。

母:
はい。月例テストは、正解していた問題も「本当に理解できているか」を確認するために、1カ月後に全問解き直していました。添削された答案にはわかりやすいコメントが細かく書きこまれていて、2回目に取り組む際に大いに役立ちました。
また、外部模試は5年生の秋から10回以上受けていますが、試験を受けたその日のうちに必ずテスト直しを行い、間違えた問題については1週間後と1カ月後に再度解き直すようにしていました。

そうした勉強法は、お母様がご自身の経験に基づいて考えられていたのでしょうか。

母:
いいえ。私も夫も中学受験を経験していないので、「中学受験の勉強法」というのがわからず……。また、我が家は塾に行っていなかったので、まわりの受験生の様子がわからないことが少し不安でした。
ですので、インターネットや書籍で「他のお子さんたちはどうやって勉強しているのだろう」と、手探りで研究していたんです。そうした情報からヒントを得ては、息子に合いそうな勉強法を提案していました。
Z会から届くメルマガ(※)にも登録しており、参考にしていましたね。「中学受験において親がいつ、どのようにサポートすべきか」といった具体的な指針が得られ、貴重な情報源となっていました。

(※)現在は、「my Z」LINE公式アカウントで、中学受験に役立つ情報をお届けしております。ご登録はこちらから。

後編では、得意科目・苦手科目への具体的な取り組みについて深掘りし、さらに中学受験を経験したことで、お子さまがどのように成長されたかを詳しくおうかがいしていきます。

 

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