洛星中学校 2024年度合格体験記(後編)

前編では、中学受験を考え始めたきっかけや志望校を洛星中学校に決められた背景、受験勉強のパートナーとしてZ会を選ばれた理由などをお聞きしました。後編では、小学6年生の夏休み以降から入試直前のまでのご様子をお聞きしました。

 

Z会の中学受験コース専科理科「頻出分野別演習」を2講座受講いただきましたが、受講のきっかけを教えていただけますか。

母:
6年生の8月末に初めて受けた模試であまりにも理科の完成度が低く、テコ入れが必要なことが判明しました。加えて、夏休みぐらいから父親が洛星中学の過去問を解き始めたところ、かなり難しいことがわかり+αで何か勉強を始めた方がよいだろうということで、受講しました。理科「複雑計算問題対策」は取り組んでみるとすごく難しく、全部解くのは困難でした。洛星中学の過去問から出題傾向や頻出分野がわかっていたので、問題を選んで解きました。
理科「論理的思考問題対策」は、初見の問題でも冷静に対応できるようにと意識して取り組みました。「合格最低点から1点でも上回れば合格できるから、難しい問題まで全部解こうとしなくていいよ。他の人も解けないだろうから」と本人に伝えていました。初見の難しい問題は、この問題は解けそう、この問題は難しいから部分点を狙おう、などということを自分で判断できる力を身につけさせたかったのです。
この力がつくと、時間配分を意識できるようになり、制限時間内に問題を解き終えることができるようになります。さらに、見直しをする時間ができることで、計算ミスが減り、点数がぐっと上がり、過去問でも合格ラインの得点を取ることが多くなりました。「得意科目の国語と社会で高得点を狙い、苦手な算数と理科は難しい問題には手を出さずに、基本的な問題をきちんと解いて得点し、計算ミスなどで失点しないようにしよう」と、本人に伝えていました。
演習量的にはZ会の教材の学習量+過去問で十分足りていたと思います。苦手な理科も入試の2週間前には、過去問で合格ラインの点数を取ることができたので、ボリューム的には専科を受講してちょうどいい感じだったように思います。

専科の「頻出分野別演習」を問題の識別眼をつける意図で、戦略的にご活用いただいていたのですね。
6年生の8月以降、外部模試の結果を受けて、勉強量を増やされたとのことですが、どのような勉強をされていたのですか。

母:
Z会ではずっとB判定だったのですが、8月と10月の受験塾主催の模試で洛星中学にD判定が出て、9月からZ会+αで勉強量をかなり増やしました。11月頃に勉強が消化しきれていない様子に気づき、本人と話すと「模試の結果が悪すぎて、受かる気がしない。焦っている」と……。
父親とも相談し、Z会は問題が良く、少ない問題数でも必要な力がつくから、Z会以外の問題集に取り組むことはやめ、学習量を今までの2/3くらいに減らしました。それと同時に、2週間ごとの学習量だけを本人に伝え、自分でスケジュールを組んで勉強するやり方に戻しました。すると、集中的に特訓した成果もあり、12月頃から苦手な数学と理科の過去問の点数も伸びてきました。
学習量を増やすことが、かえって逆効果になることもあると気づきました。受験するのは本人なので、本人の力を信じて任せることが大事だと思います。

 

過去問はいつから何年分くらいに取り組まれましたか。

母:
過去問は秋くらいから前期は6年間分を2回、後期は4年間分を各1回ずつ解きました。結果的には前期で合格しましたが、合格ラインが高いと言われている後期の国語の過去問で平均点をかなり上回る点数が取れ、これだけ良い点数がとれるのだから、後期でも合格の可能性があるかも、と自信になったようです。
1回目に過去問を解いたときには、教科別に取り組む日を分けて解いていたのですが、冬休みには1日に4教科、朝から入試と同じ時間割で10日間(前期6年間分+後期4年間分)を解きました。
冬休みに入って最初に過去問を解いたときには算数で思うような点数が取れず、「難しい問題に時間を取られ、見直しをする時間がなくなってしまったので、問題の取捨選択を考えながら解こう」ということになり、算数でも問題の難易度を意識しながら解くようにしました。難しい問題は捨て、時間配分を意識し、見直しの時間を作ることで算数の過去問は安定して70点くらいが取れるようになりました。

問題の取捨選択を考える。全部の問題を解こうとせず、難しい問題は捨てることも考えるというのは、合格のための戦略として重要ですね。
 

中学受験に挑戦して、成長したと感じた点を教えていただけますか。

Yさん:
受験勉強を始めた最初のころは難しい問題に対して諦めてしまうこともたびたびありましたが、少しずつ頑張れるようになり、諦めない力がついたと思います。

母:
自分で難しい内容でも学習することができるようになったように思います。自分で問題を解いて、わからないところがあればZ会に質問してアドバイスをもらい、もう一度問題を解いてみる。またわからないところがあれば再度質問する、ということが最終的にできるようになったのは、とてもよかったと思います。これは、中学以降の学習に取り組む姿勢にもつながると思います。中学、高校、大学と進学するにつれ、周囲のサポートも得ながら課題を解決していくということが大事になると思うので。現在もZ会の中高一貫コースで、質問制度を利用しながら受講しています。

最後にこれから中学受験を控えているご家庭へのメッセージをお願いできますでしょうか。

母:
Z会のみでも親子の二人三脚で第一志望に合格できました。「エブリTIMES」や「Z-SQUARE(※現Z会おうち学習ナビ)」などのZ会からの情報提供や「オンライン保護者会」なども積極的に利用してください。
Z会の問題はすべて良く考えられた良問ぞろいです。Z会を信じて受験勉強を進めてください。もしかしたら、国語はちょっと難しすぎると感じるかもしれませんが、とにかく問題が良いので、信じて学習することで、学力が伸び、良い結果にもつながると思います。

お母さまの生活面でのサポートとお父さまの勉強面での強力なバックアップのもと、見事、第一志望の洛星中学に合格したYさん。自ら計画的に学習する姿勢、優先順位をつけ戦略的に入試問題に挑む知恵、さらには諦めない強さはこれからの将来にも役立つ力となるはずです。「それぞれの教科で学びのレベルが深くなる中学での勉強が楽しみで、部活に入り、興味がある分野の同好会も作りたい」と語ったYさん。今後の活躍が楽しみです。
 

Z会からちょこっとアドバイス

【学習情報はどうやって入手する?】

毎月、お子さま向けに学習法をお伝えする「エブリTIMES」は、「Z会小学生アプリ」の「学び強化ラボ」からご覧いただけます。保護者の方向けには、Z会おうち学習ナビのWebサイトに「中学受験コース3~6年生お役立ち情報」として、学年別に時期ごとに意識すべき学習事項について掲載していますので、ぜひご参考にしてください。

また、中学受験コースでは、6年生の保護者の方向けに、「オンライン保護者会」(オンライン形式の保護者会)を年2回程度(不定期)開催しております。教材の活用法や長期休みにすべきこと、入試に向けた学習などについてご説明します。また、講演をお聞きになっての疑問などをその場でご質問いただき、Z会のベテランスタッフ陣が回答する質疑応答の時間もございます。詳細は定期的にお届けしているZ会のメールマガジンに記載しております。
※参加には専用フォームからお申し込みが必要です。

 

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