筑波大学附属駒場中学校に合格されたMさんと、お母さまにお話をうかがいました。
中学受験データ


難関校に続々と合格!
筑波大学附属駒場、灘、ラ・サール、武蔵、栄光学園。そうそうたる5つの受験校、すべてに合格という素晴らしい結果でしたね。合格がわかったときのお気持ちを聞かせていただけますか。
母:
灘の合格発表は一番びっくりしました。
というのも、灘を受けようと決めたのは6年の11月でしたので、過去問対策なども1カ月くらいしかできなくて。「難しい学校だし、挑戦してみるのもいい経験になるかもね」くらいの気持ちで受けたんです。ですから、合格と知って、本人は大喜び。私は「灘に受かったのだから、もうこの後は受けなくていいんじゃない?」と思ったのですが、息子は試験が好きなタイプなので「まだ受けたい」と。そしてその後、もう一つのチャレンジ校として、筑駒を受けました。
Mさん:
筑駒の合格発表はWebで確認しました。アクセスが殺到していたのか、なかなか合格発表のサイトにつながらなくて……。ようやく30分後につながり、合格を知りました。「もしかしたら」とは思っていたものの、結果を見た瞬間は少し目を疑いました。
ということは、筑波大学附属駒場中学の試験の手ごたえは、あったのですね。
母:
そのようです。試験が終わった後の感触は良さげで、本人は試験後ルンルンしていました。解答速報が出るといち早く確認して自己採点していましたが、どの教科も比較的できていたようで。本人が「受かりそう」と思っているのがはたから見てもわかり、つくづく「おめでたい子だなぁ」と思ってしまいました(笑)。
全国に視野を広げ、子どもの個性に合う学校探しを
中学受験を考えはじめたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。
母:
実は、はじめは中学受験はするつもりではなかったんです。
というのも、息子が4年生のとき、私の仕事の関係で、私自身がイギリスの大学院に留学する話がありまして。その際、息子も一緒に連れて行こうと考えていたんです。ちょうど吸収力のある年ごろなので、いい経験ができるチャンスかなと思って。
ところが、現地の学校に転校する手続きを進めている最中に、新型コロナウイルスの蔓延で、留学自体がなくなってしまいました。そのため急遽、日本の中学に行くことを考え始めました。
新型コロナウイルス感染症の拡大で、お母さまの留学がとりやめになったことがきっかけだったのですね。
母:
そうですね。息子が通っていた小学校は私立だったので、ほとんどの子が中学受験をするような環境でした。そんな影響もあって、息子も自然と中学受験を意識していたようです。
中学受験について、ご両親はどのようなお考えだったのでしょうか。
母:
「息子に向いている学校に入れたらいいな」とは思っていましたが、特に中学受験にこだわっていたわけではなく、地元の中学校でも構わないと考えていました。というのも、息子はのんびりとした性格なので、中学受験においては成熟度や受験勉強のスピード感に関して対応できないかもしれないと思ったんです。もしそうだったとしても、一方で、「高校受験の頃になれば大丈夫なんじゃないかな、いい高校もいっぱいあるし」という気持ちもあって。そんな感じでしたから、今回の中学受験で受けたのは、親子ともに「校風が合いそうだから、ここに入れたらいいね」と思えた学校のみです。
「何が何でも中学受験」というわけではなく、Mさんにあった校風の学校を選択された結果、ということだったのですね。
母:
そうですね。受験をした5校とも、惹かれたのは校風です。
息子はまるで仙人のような、非常にマイペースな子なので、ゆったりした学校が合っていると思いまして。実際、いろいろな学校の文化祭などに行き、生徒さんの雰囲気なども見てきましたが、子どもが気に入ったのは武蔵や栄光など、緑豊かなゆったりした環境だったり、自主自律の雰囲気があったりするところでした。「やっぱり、のびのびとした校風が合っているな」というのは、親子で同じ感覚でしたね。
そこでまずは武蔵と栄光を受けることに決め、さらにチャレンジ校として、筑駒も加えることにしたんです。筑駒は家から近い点も魅力でしたし、校風も息子に合うと思いました。
Mさん:
筑駒は、関東で一番レベルが高いという点でも、何となく最初から意識していました。
そのほかの2校、ラ・サール中学と灘中学に関しては、それぞれ鹿児島県・兵庫県と遠方ですね。
母:
はい。親子ともに、「下宿という選択肢もいいかな」と思っていましたので。
ラ・サールは、たまたまご縁があって都内で開催された説明会へ行ってみたところ、先生方の熱意や学校の方針、校風などに大変共感し、本人も気に入ったようでした。最後に志望校に加えた灘は、受験科目に本人が不得意だった社会がなく、得意としていた算数が重視される点が決め手でした。
Z会は科目も取り組み方も柔軟に活用。月例テストが勉強のモチベーションに
受験勉強を始めるにあたり、Z会を選択された理由を教えてください。
母:
一つ思っていたのは、「大手の受験塾だけは行かせたくないな」ということ。周りには大手の受験塾に通っている子も多くいましたが、成績で何度もクラスが変わったり、順位をつけて子ども同士を競わせたりと、とても大変そうで……。そのような環境は避けたかったので、受験勉強するなら通信教育がいいのではないかと考えました。通信教育は自宅でできて、時間が自由に使える点もいいですよね。
Z会に関しては、私が子どもの頃、海外に住んでいたときに受講していたんです。教材の質が高く信頼感もあったため、息子にも迷わずすすめました。
お母さまがZ会を受講されていたことがきっかけだったのですね。
母:
そうですね。それがきっかけで、Z会の通信教育は、中学受験コース5年生から国語・理科・社会の3教科を受講しました。
算数だけは、3年生の終わりころから算数専門塾に行っていました。算数はもともと好きな科目で、算数オリンピックに挑戦するなど楽しく学習を進めていましたし、塾もゆったりとした雰囲気で居心地が良さそうでしたので、算数はそこにお任せすることに。そのほかの科目をZ会で補強できたらと考えました。
個々の状況に合わせて、その時に必要な科目だけを選んで受講できるのも、Z会の魅力だと思います。
教材にはどのように取り組んでいましたか。
母:
すごくのんびりした子なので、実を言うと、要点学習や映像授業など、教材のすべてをこなすのは間に合わなくて……。割り切って、月例テストを中心に取り組んでいました。月例テストのおかげで、自分で提出期限を意識して計画的に勉強を進めていく力がついたと思います。また、毎回自分でテストの目標点を決め、それを達成できるように頑張っていました。
あとは、Z会の『毎日練習ブック』の算数(※)も時間のあるときにまとめて取り組み、計算力を強化していました。
無理なく柔軟に取り組めた点でも、Z会を選んで良かったと思います。
(※)『毎日練習ブック(国語・算数)』は、国語・算数のご受講がない方にもお届けしています。
Mさん:
月例テストは順位が発表されるので、いつも励みになっていました。
Z会からちょこっとアドバイス
【中学受験対策を始める時期】
Z会の中学受験コースは3年生の4月からの開講となります。
中学受験をすると決めた場合、受験勉強は早めに開始するに越したことはありません。ただ、3年生から受験勉強を開始した場合、高学年で息切れをしないように、お子さまのモチベーションを保つことが非常に重要になります。オープンキャンパスや学校説明会などで、学校と接点を持つとともに、お子さまと話し合い、なぜ中学受験をするのかを確認する時間も持つようにするとよいでしょう。