筑波大学附属駒場中学校 2024年度合格体験記(後編)

前編では、合格した時の様子や、中学受験を検討し始めたきっかけなどについておうかがいしました。
後編では、苦手科目の対策や、直前期から入試までのMさんの様子についておうかがいします。

 

 

Mさんは算数が好きだったとのことですが、そのほかの教科で、得意不得意はありましたか。

Mさん:
算数と理科は得意だったのですが、国語と社会が……。

外部模試も何回か受けられたと思いますが、模試でもそのような傾向がありましたか。

母:
模試は、5年生の夏前から全部で10回ほど受けましたが、やはり科目によって点数の差が大きかったですね。
算数や理科は最初から満点に近いこともあるくらい良かったのですが、国語と社会は解答欄の空欄が多い状態が続きました。
国語はとくに物語文がネックで、物語の題材が身近なものであれば解けるけれど、自分にとって関係のない題材だとまったく解けない、という感じ。社会は小学校の授業のペースで学習を進めてきたので、受験となると知識量が全然足りなくて。でもそれは仕方ないことですし、親としては「やっていないのだから、できなくて当たり前。そのうちできるようになる」くらいの気持ちで見守っていました。
模試では苦手科目はあまり気にせず、得意な科目だけを見ていた感じです。復習や解き直しも、点数がとれそうな科目だけやっていました。ちなみに学校別の合格可能性は、武蔵や栄光は良かったのですが、筑駒は最後までボロボロ。合格可能性は20~30%と出ていました。

理系科目が強みだった一方で、国語が不安要素だったのですね。

母:
そうですね。とくに国語に関しては対策が必要だと思っていましたので、4年生の終わり頃から6年生の夏にかけて「<Z会×エクタス>最難関中学受験プレミアム講座 オンライン学習コース」の国語も受講しました。
自宅で受けられるオンライン講座ですが、まるで対面のような臨場感あふれる授業は新鮮だったようです。問題を解くときに時間を意識するようになったり、先生とのチャットでのやりとりに興味を持って取り組んだり、この講座を通していろいろな成長が見られました。外出していても、オンライン授業が始まる時間までには必ず帰ろうとしていましたので、本人も授業を楽しみにしていたようです。
国語を教えてくださったのは小島先生ですが、大事なポイントが自然と頭の中に入ってくるように説明してくださるので、とてもわかりやすかったようです。無理に知識を詰め込んだり、プレッシャーをかけられなかったことも、息子に合っていました。

プレミアム講座を追加されて、国語の成績に変化は感じられましたか。

母:
最後まで苦手意識は払拭できなかったようですが、本番の試験では小島先生から教わった記述問題の解答の作成のテクニックなどが使える問題もあり、思っていたよりも解答欄を埋めることができたようです。結果、受験校すべてにおいて、国語が足を引っ張るようなことはありませんでした。

苦手な国語も最終的にはきちんと得点できるようになったのですね。
続いて、志望校の過去問について教えてください。過去問にはいつくらいから取り組み始めましたか。

母:
栄光やラ・サールの過去問は6年生の9月頃から取り組みました。灘は、受けようと決めたのが遅かったため、過去問は1月になってから「やれるだけやろう」と決めて、4、5年分解きました。筑駒の過去問に関しては、灘の合格発表後に手を付け始め、取り組んだのは2週間程度でしたが、集中して5年間分ほどを解きました。

灘中学と筑波大学付属駒場中学の過去問は、短期戦で解かれたのですね!
その時の出来はいかがでしたか。

母:
ほぼすべての学校で合格最低点以上がとれました。模試の結果が悪かった筑駒も、過去問は最初に解いたときから合格最低点をクリアしていたので、ようやく「お、いけるんじゃないか?」という感覚を持ち始めました。

Mさん:
過去問では、苦手だった国語や社会の解答欄もだいぶ埋まるようになってきていました。

母:
1月に入って、ようやく努力が実ったんでしょうね。

 

受験に向けて、1日の勉強時間はどのくらいだったのでしょうか。

Mさん:
入試直前まで、平日は1時間から1時間半くらいです。休日はもう少しやっていました。

学習時間は少なめだったのですね。ご家庭でも、あまり「受験生!」という感じではなかったのでしょうか。

母:
そうですね……最後までのんびりして、あまり受験生らしくない子でした。
筑駒の入試前でもTVの2時間スペシャル番組を見ているし、楽しそうにクイズをしたり、歌を歌ったり……。いわゆるプレッシャーやスランプというものがなく、日常生活の一部として受験勉強をして、志望校に合格した感じです。入試を目前にして、我が家で緊張していたのは夫だけです(笑)。夫の方がまるで受験生のようでしたね。
家族旅行もいつも通り出かけ、夏に3泊、冬に2泊し、夏は高校野球の応援に甲子園にも行きました。

お父さまの方が緊張されていたのですね。Mさん、泰然とした、うらやましいほどの精神力です。短時間の勉強量でも輝かしい結果を手に入れられた秘訣は、何だったのでしょうか。

母:
3歳から習っているヴァイオリン教室の先生にもよく言われるのが「本番に強い」ということ。本番の舞台に立つと、普段のレッスンや直前のリハーサルとはまるで別人かのように、私たちが想像する以上の演奏をするんです。瞬発的にものすごい集中力を発揮できる、とでもいうのでしょうか。
今回の受験でも、目の前にある問題に向かうときの集中力やパフォーマンスの高さを感じました。また、失敗してもまったく後に引きずらない性格も、受験向きだったのではないかと思います。

Mさん:
もともと試験が好きだったので、受験は最後まで楽しかったです。意外とリラックスできましたし、その方が実力も発揮できる気がします。

どうしても、入試本番は緊張をしてしまいがちですが、Mさんは試験を楽しんでいらっしゃったのですね。
最後に、Z会で頑張っている受験生のみなさんと保護者の方へ、メッセージをお願いします。

母:
終始、緊張感のない息子で「これで受験できるのだろうか」と不安に思うこともありました。苦手科目のことも気になり、参考書や本などをすすめてみたこともあるのですが、結局やらずじまいでしたね。
今思うと、親はあれこれ言わずに、息子の「好き」「やりたい」という気持ちを素直に応援してあげるだけでいいのかなと思います。好きなものに対しては、とても意欲的に取り組んでいましたから。親も子も結果重視ではなく成り行きを楽しむような気持ちで、できるだけリラックスして過ごすのがいいのかなと思います。
Z会は受講科目も取り組み方も自由度が高く、マイペースな息子にぴったりでした。必要に応じて、塾やオンライン授業を併用できるのも魅力です。受験勉強を通して、最後の方はメリハリの効いた勉強ができるようになり、ひとまわり大きく成長したように思います。

Mさん:
最後までポジティブに受験を楽しんでください! きっと運と縁が味方してくれます。

中学に入ってからやりたいことを伺ったところ、「筑駒は兼部ができるので、部活を複数やってみたいです。クイズ研究部や卓球部、ほかの運動系にも興味があります。」と楽しそうに話してくれたMさん。Mさんが、のびのびと中学校生活を楽しんでいらっしゃる様子が目に浮かびます。これからのMさんの活躍が楽しみです。

 

Z会からちょこっとアドバイス

【<Z会×エクタス> 最難関中学受験プレミアム講座】

<Z会×エクタス>最難関中学受験プレミアム講座は、<良問のZ会>と<授業のエクタス>の両者がこれまで培ってきたノウハウを結集して開発した最難関中学受験特化のスーパー授業です。
Mさんが受講していたオンライン学習コースは、単なる一方通行の映像授業ではなく、映像配信中にオンライン担任とのチャットでのやり取りを通じて、ご自宅で対面の塾さながらにライバルの存在を身近に感じながら学習を進めることができる一斉受講の授業もあります。
受講者の方のお顔や個人情報が画面に表示されることはないので、こうした学習が初めてのお子さまでも、安心してご受講いただけます。
※一斉受講の日に都合がつかず、リアルタイムで参加できない場合は、アーカイブ受講もできます。

各学年で解きうる最高難度の問題・ハイレベルな授業を提供し、学びの本質である「知ることへの欲求・期待」をかき立てながら実力を磨き上げます。受験学年には「合格可能圏」から「合格安全圏」へ。最難関中学を本気でめざすなら、<Z会×エクタス>最難関中学受験プレミアム講座へお越しください。

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