豊島岡女子学園中学校 2024年度合格体験記(前編)

豊島岡女子学園中学校に合格されたMさんと、お母さまにお話をうかがいました。

豊島岡女子学園中学への合格、おめでとうございます。合格発表をご覧になったときの様子を教えていただけますか。

Mさん:
私は豊島岡と桜蔭のダブル第一志望で、2校の合格発表は同じ日でした。まず、お昼過ぎに桜蔭の発表があったのですが、補欠合格という結果で……。繰り上げ合格の可能性は少ないと思い、本当にショックを受けました。
そして数時間後、いよいよ本命の豊島岡の合格発表……。母は、「見るのがこわい」と言っていたので、父と一緒にWebで確認しました。
豊島岡の結果を見たときは本当にうれしくて、飛び跳ねて喜びました!「今までの努力は、すべてこの瞬間のためだったのか」と感じました。

母:
桜蔭の結果を見たときに相当落ち込んでいたこともあり、豊島岡に受かったときの喜びようはすごかったです。2校とも第一志望ではあったものの、娘がより心惹かれていたのは豊島岡の方だったので、なおのことだったのでしょう。もちろん、桜蔭に向けての勉強もしていたので、「どちらも合格したい」という気持ちもあったのですが……。

豊島岡女子学園も桜蔭も最難関校ですから、合格発表はとても緊張したと思います。一度落胆していた分、合格がわかったときの喜びはひとしおでしたね。
いつ頃からこれらの中学を目指し始めたのでしょうか。

Mさん:
4年生の始めの頃は、志望校がはっきり決まっていなかったこともあり、「桜蔭は最難関校だし、目標にするのにいいな」と思っていたんです。
また、その年の秋にたまたま、豊島岡の部活発表会を見に行く機会がありまして。生徒が主体となっていきいきとイベントを運営する姿を見て、「みんな素敵だな、私もこの学校でこんな風に積極的に活動してみたい!」と強く感じました。その発表会に行ってからは、豊島岡も本気で目指すようになりました。

Z会は幼児コースからご受講いただいていますが、幼児コースの頃は1年先取りで受講をされていましたね。

母:
娘は小さな頃からいろいろな分野で飲み込みが早かったため、「何か、知的好奇心を満たすものを与えてあげた方がいいのではないか」という気がしていました。そこで、1年先取りでZ会幼児コースを始めたんです。Z会は、通信教育にしてはめずらしく、おもちゃのような付録や漫画の要素がゼロだった点と、提出課題をとおして指導者の先生と子どもが直接やりとりができる点が受講の決め手でした。
先取り受講していたので、同じコースの子に比べると、提出課題はかなり幼いものだったと思います。ですが、指導者の先生があたたかく対応してくださり、娘は先生のコメントが届くのを毎回楽しみにしていました。当時、娘がZ会に送った提出課題はすべてとってあるんですよ。絵やメッセージは今見てもおもしろいし、いい思い出ですね。

幼児コースの提出課題を今でも保管し、見返してくださっているのですね。
小学生からは小学生コースを受講されていましたが、こちらはどのように取り組んでいましたか。

Mさん:
小学生コースからは、学年と同じコースを受講していました。教材はとても楽しくて、算数、国語は平日にどんどん自分で進めていました。教材のなかでも特におもしろかったのは、『みらい思考力ワーク』です。このワークは土日に父と一緒に取り組んでいましたが、頭の体操をしているみたいで、楽しく取り組んでいました。

母:
私から「Z会をやりなさい」と言ったことは一度もなく、スケジュール管理も含めて娘が自発的に取り組んでいました。Z会の学習カレンダーを見ると、いつまでに何をやらなくてはならないかが明確で、娘も自然と「スケジュールを守らなきゃ」という気持ちになっていたようです。
今思えば、受験勉強をするにあたり、Z会の幼児コースと小学生コースが自学自習の習慣づけとしてとても役立ったのだと思います。毎日、誰に言われるでもなく勉強するのが当たり前になっていたことで、その後の受験勉強にもスムーズに入ることができました。

3年生からは、中学受験コースに切り替えられましたね。中学受験を考え始めたきっかけを教えていただけますか。

母:
住んでいるエリアは中学受験が盛んな地域で、小学1年生から受験塾に通い始める子も多かったんです。そのような環境でしたので、娘にも「地元の公立中学に行くだけでなく、中学受験をして自分の好きな学校に通う方法もあるんだよ」と私から声をかけました。

Mさん:
もともと勉強は嫌いではなかったですし、「もっと難しい内容にも取り組んでみたい」とも思っていたので、中学受験にチャレンジしようと決めました。

まわりのお友だちのように、受験塾に通うことは検討されませんでしたか。

母:
実は3年生の2月に1カ月間、大手受験塾に通わせたことがあるんです。これから本格的に受験勉強をするにあたり、塾を体験した上で、Z会と塾のどちらで勉強を進めるのがいいか、本人に選んでもらおうと思って。
Z会で勉強の基礎ができていたので、受験塾でも最初からポンっとトップクラスに入れたのですが、1カ月通ううちにみるみる元気がなくなってしまって……。娘に話を聞いてみると、「やっぱり私はZ会がいい」とのことだったので、受験塾はすぐにやめてしまいました。

Mさん:
塾では、自分のわかる問題の解説も聞かないといけなかったり、逆にわからない問題があってもさらっと通り過ぎてしまったりすることがストレスでした。Z会なら、わからない部分があっても、理解できるまで何度でも映像授業を戻して確認できるなど、自分の理解度に合わせて進められますよね。学習スケジュールに関しても、誰かに指示されるより、自分で考えて実践していく方が好きだったんです。
また、Z会は自宅でできるので、移動時間がとられない点も気に入っていました。その分空いた時間をリフレッシュすることにあてられますし、帰宅が夜遅くなることもないので睡眠時間もしっかり確保できるのもよかったです。
時間の自由度が高かったおかげで、受験勉強と並行して小学校の運動会や学芸会にもすべて全力で取り組めました。運動会の選抜リレーで1位をとれたのも、大切な思い出です。

Z会の中学受験コースに取り組む中で、「これは役に立った!」というおすすめの勉強法はありますか。

Mさん:
Z会の合格体験記か何かで、「テキストは1回で終わらせずに、何周かやると知識が定着しやすい」と書いてあるのを見て、私も2周解くことにしました。
たとえば11月号を取り組むとき、11月号は通常スケジュール通りこなしながら、並行して、前月号の10月号の確認問題と練習問題をもう一度解くんです。前月号に取り組む時間帯は朝学校に行く前と決め、テキストは母が事前にコピーしてくれていたので、まっさらな状態のものに取り組んでいました。

母:
4年生まではそのやり方で順調にきたのですが、5年生になると学習量が増えて、2周目が難しくなってしまって。本人はやりたいのに時間が足りずに、泣いてしまったこともありました。
Z会に相談したところ「算数だけ今のやり方を続けて、他の科目の2周目は、学校の長期休みのときにまとめてやるといいですよ」とアドバイスをいただき、そうすることに。夏休みの朝に気分転換をかねて、ファミリーレストランで朝学習をしたこともありますよ。

朝学習も習慣化されていたのですね。

Mさん:
はい。朝は『毎日練習ブック』にも取り組み、これもひと月に2周していました。6年生になってからはもっと朝型に変え、登校前に1時間半くらい勉強していたと思います。

自ら学習方法を検討し、自分でスケジュールを立ててそれをきちんと守りながら学習を進めていたのですね。
Mさんは、どの科目も順調に進められていましたか。得意科目や苦手科目の勉強法があったら教えてください。

Mさん:
得意なのは算数です。Z会に取り組む前に、『算数プラスワン問題集』という市販の問題集を使って自力で予習していました。苦戦することもありましたが、その分、力もついたように感じます。
それ以外の問題集には手を出さず、ひたすらその問題集とZ会の2つを繰り返していました。そして、毎月の学習の仕上げとなるZ会の月例テストでは「必ず100点をとるぞ」という気持ちで臨んでいました。

母:
算数は本人が好きな科目だったこともあり、以前間違えた問題なども引っ張り出してきては、しょっちゅう解いていました。ほかの教科に比べて、算数の問題を解いている時間は圧倒的に長かったと思います。

算数は、好きだったこともあり、Z会に問題集をプラスしていたのですね。苦手科目についてはどうでしょうか。

Mさん:
苦手だったのは、理科の知識問題です。短期記憶にはわりと強くて、その月に学習したことが出される月例テストの点数が悪いことはなかったのですが、模試などで昔やった範囲が出ると、全然覚えていなくて……。「私はここが苦手だったのか」と、模試の段階ではじめて気付くことが多かったです。

母:
その時に学習した内容は、「その時すぐ」のタイミングであれば難なく解くことができるんです。そのために「実は苦手な分野があることに気付きにくい」という課題がありました。
そこで、しっかりと知識を定着させるために、理科のテキストの2周目をやるときには、確認問題部分は私が少し手を加えたものをやってもらいました。

どのように手を加えてらっしゃったのでしょうか。

母:
確認問題の穴埋めに入る選択肢を全部、個人情報を消すスタンプでぐりぐりっと塗りつぶして、選択肢が見えない状態で取り組んでもらいました。選択肢がヒントになるので、選択肢を消してしまうとまったくヒントのない状態になりますが、その状態の確認問題に取り組むことで、より確実な知識の定着を図りました。本人は、ときどき消したものを透かして見ていることもありましたけれど(笑)。

Mさん:
選択肢がない状態で解くのは、なかなか大変でした。

母:
けれど、その甲斐あってか、受験直前期には理科の知識もしっかり頭に入り、入試では「苦手」と思っていた理科で救われた気もします。Z会の理科は深く考えさせる問題も多かったので、思考系の問題にも強くなりました。

お母さまが、Z会の教材をMさん専用にアレンジされていたのですね。

 

 Z会からちょこっとアドバイス

【朝学習】

Mさんが実践していたような朝学習には、いくつかメリットがあります。

・規則正しい生活習慣が身につく
・急な予定が入りにくい時間帯なので、勉強に集中できる
・入試本番に備えて、朝型の生活ができる など

先輩会員のみなさんの朝学習の時間は、10~15分といった短時間という方や、1時間を超えるという方などさまざまです。個々のスケジュールに合わせて、うまく朝の時間を活用できるとよいですね。

 

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