※画像はイメージです。
東京学芸大学附属小金井中学校に合格されたご家庭にお話をうかがいました。
中学受験データ


子どもに無理のない受験を目指して、自宅近くの国立中学校を単願受験
東京学芸大学附属小金井中学校への合格、おめでとうございます。まずは合格発表時の様子から教えていただけますか。
父:
合格発表は平日で、本人は学校に行っていました。私は在宅勤務だったので、本人より先に合格発表のWebサイトで合格を確認しました。合格を妻に伝えて、私はすぐに入学手続きに向かいました。無事に努力が報われ、ほっとしましたね。
本人:
家に帰って、母から合格したと聞いたときには、頑張って勉強した結果が出てとてもうれしかったです。入試は難しかったのですが、問題はかなり解けていたので、合格の手応えはありました。
父:
息子とは「入試が終わったら〇〇しよう」という約束をたくさんしていたので、合格後にはあちこちに出かけました。受験勉強を本格的にスタートする9月までは、家族でよく遊びに行っていたので、一気に今までの日常が戻った感じでしたね。
ご家族との楽しい時間も大事にされた小学生時代だったのですね。
そのような中で「中学受験をしよう」と思われたのは、どのような理由からですか。
父:
息子の才能を伸ばしてあげたいと思い、中学受験を考え始めました。息子はプログラミングに夢中で、図書館で本を借りたり、インターネットで調べたりしながら自力で複雑なゲームのプログラムを作っています。市内の作品展に出品して賞をもらうほどに熱心に取り組んでいました。その前向きな気持ちを大事にしながら、質の高い教育、刺激し合う仲間の存在など、良い環境で学ばせてあげたいと思うようになりました。
東京学芸大学附属小金井中学校の魅力は、どのような点だったのでしょうか。
父:
そうですね。学芸大小金井は家から自転車ですぐの距離なので、息子とサイクリングでよく訪れていたんです。同じ敷地内にある大学の学園祭や小学生向けの科学イベントなどにもよく参加していました。歴史を感じるキャンパスの雰囲気がとてもいいんです。中学校の説明会にもWebで何度か参加しましたが、教育方針がしっかりしていて、自主性を重んじる校風も息子に合っていると思いました。もし近くに学芸大小金井がなかったら、中学受験自体をしなかったと思います。
6年生の9月に改めて子どもの適性と将来について考え、息子とも相談し、通学の負担が少なく自宅から近い学芸大小金井を単願受験することにしました。通うなら国公立中学がいいと思っており、ほかに行きたい中学がなかったこともあり、落ちたら地元の公立中学校に通う予定でした。
本人:
学芸大小金井にはパソコン関係の技術部という部活もあると聞いて、「受かったら入りたい」と思っていました。
「小学生のうちはマイペースで勉強させてあげたい」という思いから、塾ではなく通信教育を選択
Z会を始められたきっかけは何ですか。
父:
私自身も中学受験の経験者で、小学生のときには毎日のように塾に通って必死に勉強しました。とても濃密で充実した時間でありましたが一方で、常に周囲との競争を強いられて正直つらいという気持ちもありました。その経験から子どもの学習に対しては、「小学生のうちくらい、もう少しマイペースで勉強させてあげたい」という気持ちがあり、塾ではなく通信教育に。Z会は私が大学受験のときに利用してよかったこともあり、迷わずZ会に決めました。
小学2年生の1月から受講していましたが、中学受験の可能性も考え3年生からは中学受験コースへ。ただ息子のプレッシャーにならないように配慮し、志望校を決める段階まで家で「中学受験」について話すことはありませんでした。なので、息子はマイペースで勉強していましたね。
Z会の中学受験コースは順調に取り組めましたか。
父:
息子の学習ペースに任せていたので、6年生の夏まではZ会の取り組みがどんどん遅れ、教材がたまっていました。月例テストや毎日練習ブックは1年分の遅れ、『エブリスタディ アドバンスト』は数カ月分の遅れ、という状態。ただ、息子に無理はさせたくなかったので、「遅れてもいいから月例テストは必ず出そう」「毎日1時間くらいは勉強を頑張ろう」と声をかけるくらいで……。「6年生の夏休みまでには、『エブリスタディ アドバンスト』のカリキュラムに追いつこう」と言っていたのですが、学習時間は増えたものの結局は追いつきませんでした。それでも息子はあわてる様子もなく、要点、映像授業、確認問題、練習問題、月例テスト……と、学習項目を飛ばすことなく順番に学習を進めていました。また、息子なりの時短作戦だったのかと思うのですが、映像授業は倍速で見ていたようで、それでも内容はちゃんと理解して問題も解いていました。
ゆっくりでも一歩一歩、確実に取り組まれていたのですね。復習はされましたか。
父:
すでに遅れていたので、月例テストの算数のみに絞って復習していました。それも、難しい問題にはあまり深入りせず、あと少しで正解になるような惜しい問題など本人がやる気をなくさずに取り組めそうな問題を私がピックアップして、解き直すようアドバイスをしていました。
Z会からちょこっとアドバイス
【塾か通信教育かより大切な学習習慣】
お父さまから「小学生のうちはマイペースで勉強させてあげたい」という気持ちもあり、塾ではなく通信教育に、というお話がありましたが、習いごとを続けながら受験勉強をしたい、成績順にクラスや座席が決まるようなことが苦手、というお子さまは、「自分のペースで進められる」通信教育が向いています。
中学受験において肝心なのが学習習慣(家庭学習)です。学習習慣がついていれば、Z会の合格実績が物語るように塾に行かなくても難関中学に格することはできます。また、家で勉強しないから通塾させようと考えるご家庭もありますが、通塾したら、逆に宿題・復習などの多く課題が与えられ、学習習慣がついていないお子さまにとっては負担でしかありません。また、やらされている学習では成績も伸びません。
まだ学習習慣が完全には身についていないという方は、日々の学習の計画を保護者の方とお子さまで立てて、計画通りに学習するところから始めましょう。時間になったら自分で机に向かい、決められた時間は勉強をする。それができるようになったら、自分で丸付けしたり、解説を読んだりして、できなかったところを解決する力を身につけることが大切です。また、時間がないときは時間を区切って、できる問題を解くようにお子さまに伝えてあげてください。できなかった問題は、応用・発展問題であれば、無理に理解させる必要はありません。そして、保護者が勉強を教える必要はありませんが、お子さまの成績などの状況把握と時間管理のサポートはお願いします。