栄光学園中学校に合格されたSさんと、お母さまにお話をうかがいました。
中学受験データ


模試での合格可能性をくつがえした驚きと喜びの第一志望合格
栄光学園中学校への合格、おめでとうございます。 合格がわかったときには、どのようなお気持ちでしたか。
Sさん:
合格発表を見たときは、喜びと驚きが混ざったような感情でした。今まで頑張ってきたことや、苦しくてもやり続けてきたことが報われたような気がして、とてもうれしかったです。
合格は驚きでもあったのですね。入試の手応えは、いかがでしたか。
Sさん:
入試は過去問を解いたときよりも簡単に感じ、かなり解けたので「できた!」と感じました。ただ、模試ではいつも栄光の合格可能性が低かったので、不安もありました。
母:
実は前日が慶應普通部の合格発表で、繰り上げ合格の対象になっていたんです。不合格ではなかったのですが、模試ではいつも慶應は合格圏内だった分、大丈夫だろうと思っていたのでショックも大きくて……。第一志望の栄光も「ダメかも?」と自信をなくしていたんです。ですから、栄光の合格にはびっくりしましたし、すごくうれしかったです。
第一志望への合格、本当に良かったですね。栄光学園中学を目指そうと思われたのは、なぜですか。
母:
家からは慶應が近いこともあり、最初は慶應が第一志望だったのですが、5年生のときに栄光の文化祭と体育祭に行ってみたところ、とても活気があって、本人が「ここ、いいね!」と気に入り、そこからは栄光が第一志望になりました。
息子は小さな頃から文章を書くことに対して抵抗感がなく、選択問題よりも記述式の問題の方が得意でした。6年生から通い始めた塾では「慶應よりも記述問題が多く出題される栄光の入試問題の方が向いているのではないか」とも言われており、合格できた背景にはそのようなこともあるのかもしれません。
中学受験をして実力を試したい。バスケも続けたい。両方の想いを尊重し、Z会を選択
中学受験を考え始めたのは、いつ頃ですか。
母:
息子が3年生のときです。私の職場の先輩のお子さんが中学受験をしたという話を聞き、「息子もどうかな」と思ったのがきっかけです。
息子は以前からテストが好きで、テストで自分の成績順位が出ることに対して興味があり、TVで小学生対象の全国模試のCMが流れると「僕も受けたい」と言うような子どもでした。中学受験の話をしたときにも「自分の実力を試してみたい」という前向きな反応でしたので、自然な流れで3年生の3月に中学受験することを決めました。
Z会はどのような経緯で始められたのですか。
母:
息子の3歳上の姉が、他社の通信教育を受講しており、試しに姉の教材をやらせてみたところ、3年生のうちに6年生の教材まで理解してしまって……。さらに「もっと難しい問題に取り組みたい」と言うので、レベルが高いことで定評のあるZ会の通信教育の受講を開始しました。最初は小学生タブレットコースを受講しましたが、少しもの足りない様子だったことと、中学受験を決めていたこともあり、4年生からは中学受験コースに変更しました。当初は、毎月提出する「月例テストが好き」というモチベーションで取り組んでいたように思います。
Sさんはテストで順位が出ることに対して興味があるとのことでしたが、ライバルの存在を身近に感じられる塾は、検討されなかったのでしょうか。
母:
塾も向いていると思ったのですが、5年生まではスポーツ少年団でミニバスケットボールをやっていたので、週末は午前も午後も練習や試合の予定がびっしり入っていたんです。塾に行くと土日に授業やテストがあり、バスケとの両立は難しい状況でした。バスケは本人がやりたくて通っていましたし、親としてもできるだけ続けさせてあげたいと考えていました。
そうした事情から、家で自分のペースで学習できるZ会を選んだのですが、やはり息子の生活スタイルに合っていたように思います。Z会のおかげで、息子は5年生の終わりまでバスケを続けることができ、納得したうえで引退することができました。そして、時間的に余裕のできた6年生から塾に通い始めました。
毎朝30分の朝学習。6年生からは学習内容も自分で考えるように
Z会中学受験コースには、どのように取り組んでいましたか。
母:
私がカレンダーに学習スケジュールを書き込み、Z会から提案された進め方、つまり要点を読み、確認問題と練習問題を解き、月例テストを提出するという流れで取り組んでいましたね。息子はやるべきことはしっかりやるまじめな性格でしたので、学校から帰ってきたらすぐにZ会に取り組み、月例テストの提出は遅れたことはほぼなかったと思います。
「Z会でちゃんと勉強する」という約束のもとバスケを続けていたことや勉強が終わって時間が余ったら「ゲームをしていいよ」と言っていたこともあり、メリハリをつけて勉強できたようです。
Z会のほかにも、取り組まれていた教材はありますか。
母:
「6年生になったらバスケを終了し、塾へ行く」と決めていたので、6年生で入る予定の塾のカリキュラムを意識した勉強をさせていました。急に塾に入っても困らないようにその塾の進度に合わせた勉強を、市販の問題集を使って進めていました。
Z会と並行して、入塾に備えた対策もされていたのですね。学年が上がるにつれて、Z会の分量も難度も上がると思うのですが、勉強時間のやりくりはうまくできましたか。
母:
休日はバスケでつぶれてしまうことが多かったので、勉強時間が足りない分は、朝学習でフォローしていました。3年生の頃から毎朝30分、勉強してから学校へ行くという習慣をつけていました。5年生までは朝学習の内容も私が決め、『毎日練習ブック』の漢字ドリルと計算ドリルに取り組んでいました。ところが、6年生になると、息子が自分で「今、必要な勉強は何か」を考えられるようになり、私は一切口出ししなくなりましたね。6年生からは朝に限らず、学習計画はすべて本人が立てるようになりました。
Sさん:
たまに、今の自分に足りていないものや必要なものがわからなくなり、取り組むべき課題を見失ってしまうこともありました。そうしたときが受験生活の中で一番苦しい時間だったような気がします。ですが、やるべきことが明確にわかれば、モチベーションが落ちるようなことはありませんでした。Z会の問題を解くのが楽しく、「もうやめたい」とか「受験したくない」と思ったことは一度もありませんでした。
Z会からちょこっとアドバイス
【市販の問題集の活用について】
Sさんは、Z会だけでなく市販の問題集を使って学習をされていましたが、各出版社からさまざまなレベルや用途の中学受験向けの参考書・問題集が発刊されていますが、問題集選びでは、まず「購入の目的を定め、それに合った問題集を選ぶこと」が大切です。
【1】市販の問題集を買う目的を明確にする
まずは、問題集が必要だ(あるいは、ほしい)と思った理由を考えてみましょう。理由を考えることで、目的も定まり、買うべき問題集がわかってきます。問題集が必要な理由は、知識の「インプットをしたい」、もしくは「アウトプットを増やしたい」いずれか場合がほとんどです。自分が「インプット」と「アウトプット」、どちらの理由(購入目的)から問題集を必要とするのかを明確にしてから検討を始めましょう。
【2】実際に問題集を確認する
問題集を買う目的がはっきりしたら、次は書店やWebサイトで実際に問題集を見てみましょう。
■「インプット」が目的の場合:
・読みやすく、要点や解説が自分に合っているか(要点や解説部分をスッと読むことができるか)。
■「アウトプット」が目的の場合:
・掲載されている問題が自分のレベルに合っているか(問題の半分~2/3くらいは解けそうか)。
このように、目的に合った箇所に注目して問題集を選ぶことで、お子さまに合った1冊に出合えることでしょう。Z会が出版している問題集であれば、『Z会中学受験シリーズ』がおすすめです。「算数」は、目的が「インプット」の人には『Z会中学受験シリーズ 入試算数の基礎30』(3・4年生向け)、目的が「アウトプット」の人には『Z会中学受験シリーズ 入試算数の頻出75問』(5・6年生向け)がおすすめです。
まずは、問題集に取り組む目的をはっきりとさせることで、自分に合ったの問題集を選びましょう。