広島学院中学校に合格されたKさんとお母さまにお話をうかがいました。
中学受験データ


うれし涙は、やり遂げた証
広島学院中学校への合格、おめでとうございます。合格発表はどんな様子でご覧になりましたか。
母:
家族みんなでWebの合格発表を見るべくパソコンの前に集まったものの、本人はかなり緊張してしまって……。結局、本人は合否確認のボタンをクリックできず、代わりに夫が確認ボタンを押しました。
「合格」の結果を見た息子は、思わず涙してしまうくらい、喜んでいましたね。ふだんから感情をあまり表に出すタイプではないので、合格発表もどんな風に受け止めるのか想像ができなかったのですが、合格に涙する姿を見て、「顔には出さなかっただけで、こちらが思っていた以上に不安と戦っていたんだな」と改めて感じました。親としては、とにかくほっとした気持ちが大きかったです。
広島学院中学校を志望された理由を教えていただけますか。
母:
学校の評判もよく、レベル的にも目標とするのによいと思いましたし、自宅からの距離が近いことも魅力でした。
Kさん:
実際に文化祭などの行事に行ってみたのですが、とても自由な雰囲気で、生徒みんなが楽しそうに取り組んでいました。部活動にも積極的な様子で「自分もこの中に入って、先輩たちのように活動したいな」と思ったんです。
母:
息子は広島学院をとても気に入り、「ほかの学校は受けなくていい、広島学院一本でいきたい」と希望したため、ほかの私立中学校は検討しませんでした。もし不合格だったときは、地元の公立中学校に行こうと思っていました。
中学受験に関しては、いつ頃から検討されたのでしょうか。
母:
我が家はずっと転勤族で、息子が小さい頃から引っ越しが多かったんです。そのため、中学受験についてなかなか具体的に考えることができずにきました。
ただ、この子が5年生になるタイミングで広島に定住することになりまして。そのとき初めて「ずっとここに住むのであれば、中学受験を検討してもいいかな」と考え始めたんです。
中学受験をして中高一貫校へ行けば、6年間を通して同じ仲間と勉強したり、学校生活を楽しんだりできますよね。我が家はそれまで転校ばかりで、お友だちと長く一緒に過ごすことができなかったため、6年間同じ仲間と過ごすことができる点は、とても魅力的でした。
コロナ禍と転勤が重なり、新たな学びの場を模索
Z会を受講されたきっかけを教えていただけますか。
母:
Z会は3年生の5月から受講を開始したのですが、ちょうどその頃、転勤による引っ越しがあり、それまで通っていた学習教室をやめなくてはいけなくて。さらにそのタイミングで、新型コロナウイルス感染症が流行しはじめ、小学校も休校になってしまい……。「新しい土地、さらに小学校もお休みで、これからどういう風に勉強していったらいいんだろう」という状況に直面しました。
そんな中、いろいろな学習法を調べているときにZ会を見つけたんです。ほかの通信教育に比べてレベルが高く難関校に強い点、漫画や付録などの余分なものがなく勉強に必要なものだけが凝縮されている点などに魅力を感じました。
転勤と、小学校の休校がきっかけだったのですね。
中学受験を検討し始めたのは5年生の頃と伺いましたが、3年生から中学受験コースを受講された理由を教えていただけますか。
母:
当時はまだ「中学受験をしよう」とは考えていなかったのですが、休校で時間がたくさんあったこともあり、「少し難しい教材に取り組んでみてもいいかな」という気持ちで中学受験コースを選択しました。
はじめは算数を受講されていましたが、算数を選んだ理由を教えていただけますか。
母:
算数は、もともとそんなに得意な科目ではなかったので、まずはそこを補強したくて受講しました。また、「地道に繰り返し学習しないと、力がつかないのではないか」と考えていたため、中学受験コースの3年生と同時に、4年生の算数も1年先取りで受講することにしたんです。算数2学年分の同時受講は約2年間続けていました。月例テストも、毎月2学年分の答案を提出していました。
1年先取りは、難しくなかったでしょうか。
母:
やはり、苦戦しましたね。けれど、先取りしていた分については「来年もまた同じ教材をやるから100%理解をする必要はない」と考えていたため5~6割の理解でOKとし、先に進めていました。翌年、実際の学年で2回目に取り組むときにはほぼ理解できていたので、先取り学習の効果が出ていたと思います。
算数は、じっくり時間をかけて理解を深めていったのですね。
はじめは得意科目ではなかったとのことですが、最終的に苦手は克服できましたか。
母:
ずっと塾にも行かず、模試も受けたことがなかったため、算数の力がどのくらいついているのかよくわからなかったのですが……。6年生になって初めて模試を受けたときに、算数の成績がよく、「あれ?苦手だった算数、けっこうできているかも」と思って。その後も模試を受けるごとに算数の点数はどんどん伸びていき、6年の秋には「算数はほぼ仕上がった」と思えるほどになりました。
中学受験の算数は苦戦される方も多いですが、それが秋の段階で完成したというのは、かなり有利ですね。
母:
そうですね。算数が早期に仕上がったおかげで、秋以降は算数以外の科目に注力できました。
最終的には、本人も「受験科目に算数がなかったら、合格は難しかったかも」と言うくらい、算数が得意科目になっていました。
理科と社会は、6年生の秋以降で一気に追い込みへ
算数以外の教科は、どのように学習を進めたのでしょうか。
母:
国語は、中学受験コースを4年生から受講しました。同じタイミングで理科と社会も一緒に受講し始めたのですが、算数を2学年分やっていたこともあり、理科・社会にはあまり時間がとれず……。そのため、5年生以降はZ会での受講を算数・国語にしぼり、理科と社会は市販の問題集で対策をしました。
教科によって使い分けていらっしゃったのですね。
母:
そうですね。理科と社会は他社の動画授業や市販の問題集を使って、自力で対策しようと思っていたのですが、算数と国語に力を入れていた分、実際はなかなか進まなくて。模試でも、理科と社会が足を引っ張ってしまっている状況でした。
ただ、6年生の秋にいち早く「算数はもう大丈夫」と思えるレベルまで持っていくことができたので、そこから理科と社会の追い込みを開始し、入試に間に合わせることができました。
Z会からちょこっとアドバイス
【先取り学習をする際の注意点】
Z会は先取りでご受講いただくことは可能ですが、中学受験コースについては難度が高く、先取り学習をしなくても難関校をめざせるレベルの講座となっていますので、無理な先取り学習はおすすめしていません。先取り学習をする際は、Kさんのご家庭のようにお子さまの状況を見ながら、お子さまに合った方法で進めていただき、自信をなくしている場合や、興味のない分野については、じっくり学習を進めていくようにしましょう。