広島学院中学校 2024年度合格体験記(後編)

前編では、Z会を受講されたきっかけや、教科ごとの勉強法などについておうかがいしました。後編では、日々の学習の進め方や、入試直前期の様子についておうかがいします。

日々、Z会に取り組む時間帯などは、決められていましたか。

母:
平日は、16時半くらいからリビングでZ会に取り組むのが日課でした。それから夕食をとって21時には就寝。朝は5時半くらいには起きて、学校へ行く前に1時間半~2時間ほど勉強する習慣がついていました。朝学習として取り組んでいたのは、おもに『毎日練習ブック』の算数です。事前にコピーして、繰り返し解くようにしていました。

Z会の教材には、具体的にどんな風に取り組んでいたのでしょうか。

母:
Z会から提示されている基本の流れ通り、要点を見て、確認問題と練習問題を解いて、月例テストを出して……という順番でやっていました。教材は届いたらまず全部をスキャナで取り込み、あとで印刷して何度でも繰り返し解けるようにしていました。以前通っていた学習教室での経験から、「できない問題も、繰り返し解けばいずれできるようになる」という実感があったため、とにかく反復学習を心がけていたんです。とくに夏休みなど時間のあるときには、過去数カ月分の確認問題や練習問題をまとめて解き直すようにしていました。
また、月例テストが返却されたあとは、間違えた問題だけでなく正解だった問題に関しても、必ず復習映像を見るようにしていました。復習映像を確認することで「答えは合っていたけれど、先生が言っている解き方の方がよかった」と気づくことも多かったです。

反復学習をとても大事にされていたのですね。
「子どもが解き直しや復習をやりたがらない」という話を耳にすることがありますが、Kさんは反復学習を嫌がるようなことはなかったですか。

母:
それはなかったです。Z会で受講していたのは算数と国語の2教科のみでしたし、教材もよくまとまっていたので。
もし、もっとやるべき教材がたくさんあって「あれもこれも、全部終わらせなければならない」という状態だと、こなしきれなかったかもしれませんが。

 

Z会の教材で、とくに役立ったものはありますか。

母:
授業映像がとても詳しく、わかりやすくて助かりました。私も夫も中学受験を経験していないので、息子が「この問題がわからない」と言ったときに、うまくアドバイスできる自信がなかったのですが、そんなときは、子どもと一緒に授業映像を見ることで、教える際のポイントが明確にわかり、ありがたかったです。
とくに、国語の記述問題は、自分の解答が合っているのか間違っているのかわかりづらいと思うのですが、国語の先生の授業映像を確認することで、子どもが自分自身で採点できるようになりました。授業映像の最後に紹介してくださった「間違え解答例」もすごく役立ちました。「まさにその間違いをしていた!」ということも多かったです。

どうしてもわからない問題に直面したときは、どうされていましたか。

母:
授業映像を繰り返し見て、それでもわからないときはZ会の質問制度を利用していました。返答はいつもスピーディにもらえましたし、内容も丁寧でわかりやすかったです。それを読めばきちんと理解できたようで、質問制度はとても心強い存在でした。

教材以外のサポートも、利用してくださっていたのですね。

母:
Z会の保護者向け情報サイトも、よく確認していました。我が家は塾に行っていない上、引っ越しで住まいを転々としていたので、受験情報の入手が難しくて。私にとってZ会からの情報提供は貴重で、「中学受験ってこんな感じなんだ」ということがわかり、とても助かりました。

中学受験をすると決めた後、通塾を検討されたことはありましたか。

母:
「やっぱり塾へ行かせた方がいいのかな?」と迷うことは、何度かありました。周辺の塾では、広島学院の入試に特化した対策講座がありましたし、過去に受験されたお母さん方に話を聞いても、「広島学院を受験するなら、塾の学校別対策講座を受けておいた方がいいんじゃない?」という反応でしたので。
すごく悩んで、6年生の夏休みや冬休み前の時期に「試しに塾に行ってみる?」と何度か息子に聞いてみたこともありました。ですが、息子は一貫して「今まで塾へ行かずにやってきたし、最後までZ会だけでいいよ」という返事でした。おそらく本人は、Z会一本で受験に臨むことに対して不安がなかったのだと思います。ですので、結局塾には一度も行きませんでした。

Kさん:
Z会は移動時間がなく、勉強が終わればすぐに自分の自由な時間になるところもよかったです。あと、僕は1年生の頃からラグビーをやっていて、土日はだいたい練習や試合が入っていましたが、「ラグビーはできるだけ休まず、全部行きたい」と思っていました。家で好きな時間に取り組めるZ会だったからこそ、ラグビーと受験勉強が両立できたのかなと思います。ラグビーは中学になってもずっと続けたいです。

 

受験期間で、とくに大変だったことはありますか。

母:
6年生の冬休み以降は学校もほとんど休み、朝からずっとリビングで勉強していました。一日中家にこもりきりだったので、子どもにだんだんストレスがたまってきてしまい……。さらに私たち家族も、子どもが朝から晩までリビングで勉強している様子を見ているため、気をつかって休むにも休めないような状況で。朝から晩まで家族みんなで勉強しているかのような緊張感があり、そこは少ししんどかったです。
基本的に、私が子どもの勉強を見ていたので、ついきつい口調になってしまって険悪な雰囲気になってしまうことがありました。また、入試直前期は私の方が不安になってしまって、情緒不安定になったり体調を崩したり。今となってみれば、親はもっと冷静に構えていても大丈夫だったんだと気づき、反省しています。

一日中リビングで勉強している様子を見ると、保護者の方だけ横で休むわけにいきませんものね。
勉強の息抜きには、どのようなことをされていたのですか。

母:
平日は時間が余ればタブレットで読書をしたり、週末はテレビゲームをしたりして、気分転換をしていました。あとはやっぱり、ラグビーですね。ラグビーの送迎は夫が担当してくれました。夫は勉強にはノータッチだったのですが、それ以外の部分で息子のストレスが解消できるようなサポートをしてくれていました。

ご両親で役割を分担していたのですね。
Kさんは、中学校でやってみたいことはありますか。

Kさん:
部活動などで、やったことがないことにチャレンジしてみたいと思っています。広島学院は水泳部で水球をやると聞いたので、ちょっと興味がありますね。あとは、将来の夢を6年間かけてじっくり考えたいと思っています。今の時点ではぼんやりと「今はまだない、新しい仕事の会社をつくってみたい」と思っているのですが……。

将来のことをゆっくり考えたり悩んだりできるのも、中高一貫校の魅力ですね。

 

受験を終えて成長したと思う部分や、よい経験になったと思うところを教えてください。

母:
3~5年生のときは、難しい問題にぶつかると「もうやりたくない」と言ってすぐにあきらめてしまうことがありました。やる気のない態度を見かねて、私が「じゃあ、受験もやめる?」と言うと、ふてくされてプイっとそっぽを向く感じだったんです。それが6年生になると、くじけそうになっても「せっかくここまで頑張ってきたんだから」と言って、自ら気持ちを立て直そうとするようになりました。難問に対しても粘り強く考えられるようになり、あきらめない精神力がついたなぁと思います。

最後に、Z会で頑張っているみなさんへ向けてメッセージをお願いします。

母:
「本当に塾へ行かなくていいのか」と悩んだこともありましたが、最終的には息子の「Z会だけでいい」という言葉を信じ、「塾には行かず、Z会だけで受験しよう」と心を決めました。最後までZ会とお子さんの力を信じて、やりきってください!

Kさん:
受験勉強の途中、あきらめそうになることもあるかと思います。それでも負けずに頑張れば、努力が報われる日は必ず来ます。みなさんも頑張ってください!

 

 Z会からちょこっとアドバイス

【『毎日練習ブック 算数』】

中学受験で、いちばん得意不得意の差がつくのは算数です。なかでも正確に速く「計算」できることは算数のすべての基本となります。
中学受験コースでは初回教材送付時に『毎日練習ブック 算数』をお送りしています。1回10分で取り組むように構成されており、毎日続けることで基礎的な計算力を強化することができます。はじめは10分では終わらないかもしれませんが、毎日取り組むことでだんだんと計算が速くなることを実感できるでしょう。
志望校に合格された先輩会員の方たちからも非常に評価が高い教材で、今回の会員の方のように毎朝の学習として取り組んだり、事前にコピーをとって何度も取り組んだりと、色々と工夫をされて使っている方も多くいらっしゃいました。
※学年スタート時に『毎日練習ブック 国語』もお送りしています。国語の漢字書き取り問題対策などにこちらもぜひご活用ください。

 

 

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