南山中学校女子部 2023年度合格体験記(後編)

前編では、Z会を選択された理由をおうかがいしました。
後編では、Z会の教材の活用法や、勉強に対するモチベーションを上げるための工夫について、お話をうかがいます。

Z会の中学受験コースの教材で、とくに役立った教科や教材はありますか。

本人:
国語です。読書はもともと好きでしたが、Z会の国語の題材になっている文章は、読むのがとても楽しくて……ときには、記号問題の選択肢に「こんなこと、あるわけないな」などと心の中でつっこみながら、楽しんで教材に取り組んでいました。

母:
Z会以外の国語の問題集なども取り組んだのですが、Z会の問題は子どもが共感できるような文章を題材にしていることが多く、本人はとても気持ちよく取り組んでいたようです。題材が説教っぽくないというか。

本人:
「お母さん、これが子どもの気持ちだよ」と言って、教材の問題文を母に見せに行くこともありました。

母:
いろいろなジャンルの文章が題材になっていて、普通に生活していたら読まないようなテーマのものにもたくさん触れることができました。おかげで子どもの視野がかなり広がったように思います。私も一緒に文章題を解くこともありましたが、親の価値観も変わるような良い文章がたくさんありました。Z会の国語の良問に鍛えられたおかげで、6年生の途中から塾に入った際、その時点で国語の偏差値は70くらいありました。

親子で楽しみながら国語の教材に取り組んでくださった様子が伝わります。

本人:
あと、とくに役立ったのは映像授業です。直前期にはとても活用しました。たとえば食事のとき、問題を解くなど、手を動かして書かなければならない学習はもちろんできません。けれど、映像授業を見て確認することはできたので、時間を有効に活用できました。あとは、休憩時間に映像授業を見ることもありましたね。疲れているときは、横になりながら授業を視聴することもありました(笑)。

映像授業の場合、視聴のタイミングは自由ですから、そういったところも塾の対面授業にはないメリットです。習いごとで忙しかったと思いますので、そういった時間の使い方も大切だと思います。

母:
毎日練習ブックの算数も、コピーをとって専用ノートを作成し、繰り返し取り組みました。とても活用したと思います。

本人:
算数は凡ミスをしがちだったので……。父が毎日練習ブックの中から取り組む問題を選んで、母がその問題をコピーしてノートを作ってくれていました。まずはコピーしたものを解き、もし間違えたものがあったらそこだけ再度取り組んで、3回連続で間違えなくなったらその問題は終わり、というような感じで取り組んでいました。

母:
毎日練習ブックには直接書き込まずに、コピーの方を活用していました。というのも、南山の入試は、計算用紙がついていないんです。ですので、毎日練習ブックの問題を縮小コピーして無地ノートに貼り、無地ノートの余白部分を本番の入試の問題用紙と同じくらいになるように調整して、「この余白内ですべて解き切る」
という練習をしていました。

毎日練習ブックを活用して、基礎的な部分の強化と、本番を意識した対策を同時にされていたのは、とても効率がよい取り組み方ですね。

母:
ノートも、大問1用、大問2用と大問ごとに分けていました。問題がずらっと並んでいると手が出ないものも、小分けにすると取り組みやすかったようです。あとは、タイマーで解答時間を計ってメモしておきました。

本人:
ノートが予め2冊に分かれていることで、2冊目になると「1冊終わった。自分、頑張っている!」と達成感がありました。あとは、タイマーで時間を計るのも、モチベーションアップに役立ちました。前の取り組み時より速く解答できると、成長したような気がして嬉しかったです。

お母さまが上手にマネジメントをされて、お子さまの学習に対するモチベーションを上げ、無理なく楽しんで受験勉強に取り組めるように工夫をされていたのですね。 Z会の教材以外のサポートは使われましたか。

本人:
わからないところはきちんと理解したかったので、質問・相談回答はたくさん使わせてもらいました。自分一人で質問できるので、わざわざ親に聞きに行く必要もないですし。また、たとえば塾では、先生に聞きに行くタイミングなども難しく感じたこともあったのですが、Z会の質問・相談回答はタブレットで完結し、自分のタイミングでできるので、気兼ねなく質問することができたのがよかったです。学習中に、「これは確認したい」と思うことを箇条書きにしておいて、まとめて質問を送ることもありました。

対面ではないので、自分のペースで質問をまとめることができますからね。

本人:
あとは、中学受験コースの、紙とデジタルを組み合わせているシステムも役立ちました。デジタル教材では、映像授業で理科の実験の様子を見ることができたのが特によかったです。なかでも、アンモニアを水に溶かして噴水をつくる実験は、綺麗だったのでとても印象に残っています。あとは英語の発音が聴けるのも、デジタル教材の良いところだと思います。
紙の教材の良いところは、やったものが目に見える形で残ることですね。タブレット教材は、タブレットを閉じてしまうと見られないですが、紙の教材はパラパラめくって確認することができます。まとめ部分などをパッと開いて見返すことができるので、直前期にそこだけ確認するなどして、活用しました。

お話をうかがっていると、お母さまやお父さまが良きマネージャーとしてお子さまをサポートされている様子が伝わってきます。

母:
それは、Z会のおかげでもあります。もし早いうちから塾に行っていたら、塾に任せきりになって、本人の学習状況などはきちんと把握できていなかったと思います。塾に通われている保護者の方から、「子どもが理解できていない箇所がどこなのか、わからない。我が子が模試で悪い点数をとっても、どこまでさかのぼってやり直せばよいのかわからないから、何も力になれない」という話を聞いたことがあるのですが、我が家はZ会で家庭学習をすすめていたおかげで、「子どもが今何を学習していて、どこで引っかかっているか」などが家庭内でわかりあえていたので、本当によかったと思います。

本人:
Z会だったから、親にもきめ細かくサポートしてもらえたので、そういった点でもZ会にしてよかったなと思います。学校で、友達と中学受験の話をすると、塾に行っている子は「勉強について、親がよくわからないことを言い出して困る……」ということを言っていました。でもうちでは、両親が私の状況をしっかり把握してくれていたのでそんなことはなく、安心して学習をすすめることができました。

母:
家庭学習のモチベーションアップにつながればと思って、勉強時間も可視化できるように工夫していました。

本人:
カレンダーの裏紙を使って、勉強1時間につき、シールを1枚貼っていくんです。直前期は1日10時間以上勉強していましたから、1日10枚以上のシールが貼れました。その裏紙を壁に掲示して、「今までにこれだけの時間勉強したんだ」というのを見えるようにしてくれていました。最終の累計時間が……(実際に使用していたものを見て確認)……1503時間です。

母:
改めて、よく頑張ったよね。普通、課題をクリアしていくと量が減っていく感じがすると思うのですが、こなした学習が目に見える形でわかった方が、達成感があるのではないかと思って、このようにしてみました。

これはすごいですね。自分は1500時間以上勉強したんだという自信をもって試験を迎えられますね。受験勉強は短い期間で済むものではないので、数年間の積み重ねが目に見える形で確認できるというのは、日々のやる気につながったと思います。 最後に、受験勉強を通して、成長したと思うところを教えていただけますか。

本人:
大変な時に踏ん張る力がついたところでしょうか。苦しい時に、大変だけど折れずに頑張れる力がついたと思います。

母:
以前は、勝負ごとに負けることをすごく嫌がって、そこから逃げるようなところがあったのですが……。

本人:
勝負して、負ける可能性があるものからは、最初から戦わずに避けていました。

母:
そこを逃げずに頑張れるようになったというか、挑戦するようになりましたね。きっと、前だったら「嫌だ、やらなくていい」と言っていたような難度の高いテストにも、頑張って取り組んでいました。Z会をこつこつ続けながら、少しずつ自信をつけていったんでしょうね。

多数の習いごとと受験勉強を両立させ、第一志望校合格を勝ち取った今回の会員さま。中学校に進学して、ますます充実した日々を送っていらっしゃる様子が目に浮かびます。これからのご活躍が楽しみです。

Z会からちょこっとアドバイス

【『毎日練習ブック 算数』】

中学受験で、いちばん得意不得意の差がつくのは算数でしょう。なかでも正確に速く「計算」できることは算数のすべての基本となります。
中学受験コースでは初回教材送付時に『毎日練習ブック 算数』をお送りしています。1回10分で取り組むように構成されており、毎日続けることで基礎的な計算力を強化することができます。はじめは10分では終わらないかもしれませんが、毎日取り組むことでだんだんと計算が速くなることを実感できるでしょう。
過去、志望校に合格された先輩会員の方たちのなかには、毎朝の朝学習として受験前日まで毎日取り組んだり、今回の会員の方のようにコピーをとって何度も取り組んだりと、色々と工夫をされて使っている方も多くいらっしゃいました。

※学年スタート時に『毎日練習ブック 国語』もお送りしています。国語の漢字書き取り問題対策などにこちらもぜひご活用ください。

 

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