中学受験コースでは、前月の22日ごろまでに配信される「モデルスケジュール」を自分の予定などに合わせて調整し、学習を進めていきます。しかし、計画どおりに進めていくのは、小学生のお子さまにとっては大変なこと。今回は、計画どおりに進めることができなかったときに、保護者の方に気をつけていただきたいポイントをご紹介します。
※今回の記事でご紹介している4年生の学習内容は、トータル指導プランをご受講いただいた場合のものです。
お子さまの様子を見て柔軟な対応を
学習の取り組み状況をチェック
4年生の1年間で、お子さまはどんどん新しいことを学習していきます。時には、難しい問題にてこずって、予定していた学習時間内に終わらなかったり、思いもよらない用事で時間がとれなかったりして、計画どおりにはいかないこともあるでしょう。
また、子どもはどうしても嫌い・苦手な教科は後回しにしがちです。そうすると、特定の教科の学習が残ってしまい、勉強のモチベーションが下がって学習が遅れる原因にもなりかねません。
お子さまの学習状況は、保護者向けサイト「my Z(マイゼット)」からご確認いただけます。お子さまの学習の取り組み方を見て、学習が遅れがちになっていたり、特定の教科に偏っていたりしたときには、適宜アドバイスをしてあげてください。
子どもの学習の進め方には、ムラがあるものです。お子さまが「どうしても、今日はやりたくない」という日には、勉強を無理強いするよりも、思いきって1日学習をストップし、リフレッシュさせてあげることも有効です。また、好きな教科の学習だけ一気に進めてしまい、苦手な教科が残ってしまうお子さまには、毎月各教科をバランスよくコツコツ進めていくことが、学習を遅れさせないコツだと教えてあげてください。
未消化の学習コマがたまっても、その月のうちに取り戻す
とくに新しい学年の学習が始まってまもないうちは、月の後半になると、未消化の学習コマがたまりがちになるかもしれません。そんなときには、計画どおりに進められなかったことを責めるのではなく、「今月のうちに終わらせるためには、明日からどう進めていけばいいかな?」と、お子さまの意見を聞きながら、一緒に計画を変更するようにしましょう。
月の半ばであれば、「習いごとのない日には、いつもより1コマ多めに取り組む」「いつもより少し早起きして、学校へ行く前に1コマ取り組む」などの少しの工夫で遅れを取り戻すことが可能です。それでも遅れを取り戻せないときには、その月の学習がすべて終わっていなくても、月末には「月例テスト」に取り組みましょう。このとき取り組むことができなかった学習には、長期休みなどの余裕のあるときに取り組むことをおすすめします。
余力があるときは、前倒しで進めるよりも、復習を優先させる
計画どおりに取り組むことができ、お子さまにまだ余力がありそうなら、次の課題に早めに取り組むよりも、これまでの復習をしておきましょう。『毎日練習ブック』や理社の復習ドリルにくり返し取り組んだり、まちがえた問題の解き直しをしたりして、その日・その月に習った内容を確実に定着させることが大切です。
次回の「今月の受験サポート」は3月13日(木)更新予定です。