【5年生】語彙力アップのために心がけたいこと

すべての教科の土台となるのが語彙力。今月のテーマは「語彙力を高める方法」です。

 

目次


語彙力とは?

作文を書くといつも似た表現が多くて、読み手に伝わる内容になっていないみたい……。問題の文章を読むときにわからない言葉が多いみたい……。語彙力が足りないのかしら、とお悩みの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

語彙力とは、言葉を知っていること、そしてそれを使いこなす力のことです。言葉の知識があるだけではなく、文脈に合わせて正しく使うことができて初めて、語彙力があるといえるでしょう。言葉は人間が考えるときの道具になりますから、語彙力はすべての学習の土台になるといえます。

日々の生活の中でちょっと意識したり、学習の中で工夫したりして、無理なく語彙力を高めていきましょう。


語彙力を高めるために、ふだんの生活のなかでできること

語彙力と聞いたときに、まず考えるのは「読書」ではないでしょうか。生活の中で実際に経験できるものごとの範囲は限られますが、本に書かれている内容を読むことで、疑似体験をすることができます。読書をとおして、多くの世界や考え方、人間関係に触れていくことは国語の基礎的な力になりますし、それと同時に新しい言葉・表現に触れる機会にもなります。ふだんから本は読むから大丈夫というお子さまも、“小説に限定されている”などといった場合は、読む本のジャンルを広げて、興味がもてそうなものを探してみることをおすすめします。本を読む以外にも小学生向けの新聞を読んだり、ニュースを見たりするのもよいでしょう。また、スポーツや料理など、好きなことに取り組んでいらっしゃるお子さまも多いと思いますが、その分野特有の言葉や言い回しもありますから、いろいろなことに興味をもつと自然と語彙は増えていきます。毎日が語彙を増やすチャンスです。

大切なのは、わからない言葉があったら、辞書を引いて意味を確認することです。辞書は、いつでも引けるよう、手元に置いておくとよいですね。そして、調べて解決することが習慣になると、言葉そのものへの興味が深まると思います。たとえば、熟語の意味の違いを考えてみたり(「意義」と「意味」の使い分けは?)、ほぼ同じ意味を表す言葉でも、和語・漢語・外来語に置き換えるとどのように印象が変わるか考えてみたりすると(「手助け」「支援」「サポート」ではどうか?)、日本語の豊かさに気づくことができるでしょう。

そして、覚えた言葉は意識して使うようにしていけるとよいですね。知っているだけでなく、自分で正しく使えることを目ざしていきましょう。
 

語彙力を高める方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック!

・「すべての教科の土台となる「語彙力」を小学生のうちに高めるには?」
国語力の中心である「語彙力」の育て方について、国立国語研究所の石黒圭教授にうかがいました。


『漢字トレーニングブック』で、漢字の知識+語彙力アップ!

小学生コースをご受講の会員の方には、学年開始月に『漢字トレーニングブック』をお送りしています(5年生で学習する漢字が1冊にまとまっています)。

 

『漢字トレーニングブック』では、5年生で新しく学習する漢字の部首や読み方に加え、熟語や例文も豊富に掲載しています。漢字は単体で書いて覚えるよりも、その漢字を使った熟語で覚えるほうが、より記憶に残りやすくなります。もちろん、わからない熟語があったら、辞書を引きましょう。辞書で調べた内容を書き込めば、自分だけの漢字ノートになりますね。また、問題の例文で、言葉の使い方も学べます。

ぜひ、語彙力アップに『漢字トレーニングブック』を活用ください。

 

次回の学習ナビでは、「公立中高一貫校の適性検査で問われる力」についてご紹介します!11/26(水)の更新をお楽しみに!

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