【中学受験】出願シミュレーションをしてみましょう!

公開模試の受験や過去問題への取り組みなどを通じ、受験本番を強く意識するようになってきたころと思います。まだ受験本番までゆとりがある今のうちに、親子で出願パターンを考えたり、出願のシミュレーションをしたりして、ますます忙しくなるこれからの時期を余裕をもって乗り越えていきましょう。今回は「受験準備に役立つツール」に掲載している「受験シミュレーションシート」を使って出願について考えます。

 

出願シミュレーションを行う際には

実際に出願するのはもう少し先の時期ですが、受験日程を組み立てたりプランを考えたりしてみる「出願シミュレーション」は、受験本番を強く意識し始め、かつまだ時間的に余裕がある今の時期にこそ行うのが効果的です。
出願シミュレーションを今の時期に行うメリットは、具体的には次の2点です。
1点目は、受験日前後の計画を立て、先々を見通す機会を持つことで、保護者の方の心に余裕ができることです。入試が近付くと、出願校の数だけ募集要項の入手や出願手続きの準備をする必要にせまられ、保護者の方も時間的なゆとりが少なくなります。確実かつ効率的に準備を進められるよう、今のうちにしっかり考える時間を確保したいところです。
2点目は、出願シミュレーションを親子で行うことで、受験に対するお子さまのモチベーションが一気にアップすることです。次の項目でご説明する「受験シミュレーションシート」を親子で一緒に作成して、勉強机の近くや目につくところに貼っておくと、さらに気持ちも引き締まるのではないでしょうか。
ただし、シミュレーションをする前に、家庭内で下記について、あらためて意思統一をしておくことをおすすめします。第一志望校は早めに決定しているものですが、第二、第三志望校は考えがまとまっていないこともありがちです。意見の相違がありそうなら、ご家庭で納得がいくように話し合いをしてください。

出願シミュレーション前に家庭内で確認すること

  • (出願する学校の)教育内容
  • 生活指導の方針
  • 交通アクセス
  • 学校の志望順

など

 

「受験シミュレーションシート」を活用

家庭内の意思統一ができたら、さっそく、「Z会おうち学習ナビ」の「受験準備に役立つツール」の「受験シミュレーションシート」に、出願予定の学校すべての受験日程を書き込んでみましょう。下の画像(記入見本)をクリックして表示されるページの「受験シミュレーションシートの使い方」に、プリントアウトをして手書きで書き込むシートと、パソコン上で入力ができるエクセルのシートの2つを用意していますので、お好みのほうを活用してください。

どちらの用紙も、記入の手順は、


出願を予定している学校を、日程ごとに書き出す


試験日のしぼりこみを行う。複数の試験日が用意されている学校は、どの試験日で受験するかなども決める


第一志望校以外で合格した場合や、同一試験日に出願したい学校が複数ある場合、受験校をどのようにして最終決定するかなど、詳細なプランを検討する


です。記入見本も参考にしてください。


(画像をクリックすると「受験準備に役立つツール」のページをご覧いただけます)

 

出願パターンを考える際に気をつけたいポイント

「受験シミュレーションシート」を記入していくなかで、入試がどのように進んでいくかイメージができてきたのではないでしょうか。記入が終わったら、出願校やプランがこれでよいか、最終チェックをお子さまと一緒に行ってください。
また、シートに記入していく際、ならびに記入後に、次の3点について意識してみてください。


① お子さまへの負荷を配慮する
受験日の組み合わせによっては、おおよそ3~5日間に入試が集中してしまうことがあります。とくに大切な第一志望校が入試日程のなかでどのあたりに位置するのかを確認しながら、そのほかの受験もベストコンディションで受けられるように検討してみましょう。


② 日程の重複を確認する
見事合格すると、合格後の手続きの締め切りなどに追われることとなります。日程とあわせて、合格に伴う書類の受け取りや銀行への振込みなど、細かい日程や行動も確認しておきましょう。


③ さまざまなケースを想定しておく
たとえば「第一志望校に合格したら、この学校は辞退する」「とりあえずは同じ日に2校出願しておき、前日までの結果や子どもの状況次第で受験校を選ぶ」など、さまざまなケースについて想定しておきましょう。


 

入試突破力をつけるために、過去問題を使いこなそう!

9月以降の学習では、「実戦に近い演習を繰り返すこと」「『この内容が解ければ合格できる』という明確なゴールをもつこと」の両方を意識しながら勉強することが大切です。過去問題は、この2つのどちらも満たしてくれる、これからの時期にはぴったりの教材なのです。ぜひ時期にあわせた過去問題の取り組み方を実践し、実力アップを目ざしましょう。8月28日(木)の受験サポート「過去問の「解き方」は時期で変わる!合格力アップを目指す戦略」も、ぜひご覧ください。

 


受験サポート<中学受験・今月中にやっておこう!>受験準備10月編 出願書類を準備する」も一緒に読んで、出願準備をカンペキにしましょう。


次回の受験サポートは、10月23日(木)更新予定です。
・「<中学受験・今月中にやっておこう!>受験準備11月編 願書を書く」
・「『エブリスタディ アドバンスト』学習のヒント11月号」 になります。

中学受験コース6年生受験サポート記事一覧はこちら

 

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