今回は、5年生の「夏休みのおすすめプラス学習」をご説明します。お子さまとご一緒に、今までの学習を振り返りながら、「どこを復習すべきか」を確認してみてください。
夏休みのおすすめプラス学習
5年生の夏休みには、時間があるときだからこそ行える課題に取り組んでいただきたいと考えています。以下では、お子さまが興味をもって取り組むことで効果のあるさまざまな取り組みを、おすすめの「プラス学習」として教科別にご紹介しています。得意な教科であれば、少し息ぬきをかねて、苦手教科では興味をもたせる目的で取り組んでみてはいかがでしょうか。
少し時間のかかるものもありますので、お子さまの学習の進捗状況とやる気を見ながらチャレンジしてみてください。
国語のプラス学習
読書と日記に親しもう
夏休みは、読書をするいい機会です。お子さまと図書館や書店に出かけ、お子さまが興味をもった本を選んでください。内容・ジャンルはとくに受験を意識したものである必要はありませんが、入試に出題される文章は、主人公の感情の変化が印象的であったり、またお子さま方とは異なる時代や人に思いをはせるものであったりするものが多く、読むと新しい発見のあるものが少なくありません。もし、とくにこれという本がないなら、志望校の過去問に出ていた文章に挑戦するのもよいでしょう。
夏休みにしたことや出かけたところなどを題材に、日記を書いてみることもおすすめです。今の段階では、文章を書くことを楽しむことが大切です。つたないと思える内容であっても、まずは文章を書けたことをほめてください。そのうえで、「ほかにもあんなことがあったよね」などと、お子さまの書きたいことを引き出す声かけをしていただくとよいでしょう。
算数のプラス学習
立体を作ったり、見取図をかいたりしてみよう
図形問題は、平面・立体にかかわらず、図形を頭の中でイメージする力が必要となります。この力を養うために、夏休みの自由工作や友だちの誕生日用に箱などの「立体」を作ってみてはいかがでしょうか。さいころのように向かい合った面の目の和が7になるように目を書きこむ、などをすると、今後の立体の学習に大きく役立つでしょう。
また、見取図をかいてみるのもおすすめです。まず、見本などを何も見ずに自分でお菓子の箱などの立方体を絵にかき、次に本などに載っている立体感のある見取図を写してみると、見取図をかくポイントがつかみやすくなります。これから難しい図形の問題に取り組んでいくなかで、自分で立体をかくことができる、フリーハンドでも辺の長さや角の大きさの比を大まかにとらえた図がかけるというのは、今後の学習でかなり有利になります。
理科のプラス学習
生き物を観察しよう
入試で出題されやすい、いろいろな生き物のすがたや行動、飼育の方法などについて問う問題では、実際に生き物を飼育・観察したり、詳しく調べたりした経験があると、対応しやすくなります。今年の夏休みの自由研究では、生き物について調べてみてはいかがでしょうか。まず、前もって図鑑などで下調べを行い、そのなかで興味をもった事柄にテーマをしぼると、充実した研究となります。
また、研究する生き物を、一度自分でスケッチしてみることもおすすめです。より詳細に生き物のすがたがわかり、入試の図示問題の練習にもなります。ぜひ挑戦してみてください。
<参考>
Z会中学受験シリーズ 入試に出る動物図鑑 改訂版(Z会)
Z会中学受験シリーズ 入試に出る植物図鑑 改訂版(Z会)
Z会中学受験シリーズ 入試に出る地球・宇宙図鑑 改訂版(Z会)
社会のプラス学習
博物館・美術館に行ってみよう
この夏は博物館や美術館見学にお出かけしてみてはいかがでしょうか。まずは、お子さまが関心をもっている分野の施設を選ぶとよいでしょう。社会が好きなら、珍しいものや美しいものを集めた博物館や美術館がおすすめですが、地理をひととおり・また歴史をある程度習った目で郷土資料館や地元の史跡を見直すのもおもしろいものです。有名な施設ではなくても、身近な博物館や資料館、美術館などに気軽に足を運び、さまざまな事物にふれることは、お子さまの視野を広げるよい機会となることでしょう。
下記でご紹介しているサイトをご参考に、お近くの施設を探してみてください。
- 動物園・水族館など
日本動物園水族館協会加盟園館検索
- 科学館
全国科学博物館協議会
- 博物館
日本博物館協会
- 美術館
全国美術館会議
次回の受験サポートは7月24日(木)更新予定です。