「みんなでリサーチ」では、幼児~小学生のお子さまがいるご家庭ならではの関心事を取り上げ、Z会の通信教育を受講されている保護者の皆さまのお声をご紹介します。
9月号のテーマは「子どもの好きな本ランキング」です。
お子さまは本が好きですか? みんなの「好き」を大調査!
「うちの子、周りの子と比べて本を読んでいるほうなのかな?」
「最近、子どもたちの間ではどんな本が読まれているんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか? 今回、会員の皆さまにご協力いただいたアンケートから、子どもたちの好きな本のジャンルや読書とのかかわり方が見えてきました。
他のご家庭の様子をのぞいて、お子さまとの本選びのヒントを見つけてみませんか?
※幼児・小学生向けコースを受講している方を対象に、2025年2〜3月、8月に実施したアンケートの回答をもとにしています。
※アンケート集計結果においては、四捨五入などで、合計が100%にならない場合があります。
8割のお子さまが「本が好き」!


「お子さまは、本は好きですか?」という質問に対して、「はい」と答えた方は約84%でした。
学年別にみると、年少、年中、年長が「はい」と答えた方が非常に多く、小学生、とくに中学年で「いいえ」と回答する方が増えています。未就学児の場合、絵本の読み聞かせなど、保護者や周囲の大人とのやり取りを通じて本に触れる機会が多いと考えられます。この時期の読書は遊びやコミュニケーションと密接に結びついており、楽しい体験として記憶されやすいでしょう。一方、小学生、とくに中学年以上になると、学校の課題としての読書や、より文字量の多い本に触れる機会が増えます。これにより、読書が「楽しい遊び」から「学習」や「情報収集」といった側面に変化し、本に対する向き合い方が変わってくる可能性があります。
好きなジャンルの本(絵本)




お子さまの読書の好みは、成長とともに変化していくことがわかります。
幼少期には絵本で基礎的な読書体験を積み、学年が上がるにつれて、より多様なジャンル、とくにマンガや物語・小説へと興味が広がっていく傾向が見られます。
一方で、知的好奇心を満たす「図鑑・読み物」は、学年を問わず人気が高いことが特徴です。
人気の作品(シリーズ)ピックアップ!







保護者の方にも聞いてみました!
子どものころは本が好きでしたか?
お子さまよりも「いいえ」の割合が多い結果になりました。
子どものころは実はあまり本を読んでいなかったけれど、親になって読書習慣の大切さに気付き、自分の子どもには本を読んでほしいという保護者の方もいらっしゃるのかもしれませんね。
どんな本をすすめたらいいのかわからない、という方は、ぜひ今回の記事で紹介した作品を参考にしていただければ幸いです。
保護者の方が好きだった&お子さまにおすすめしたい作品・シリーズピックアップ!




読書にまつわるエピソードをご紹介
育児休業で3歳まで育児に専念していました。読書はすべての基礎になる、と信じて3歳までに1万冊の絵本を目標にしていました。
1万冊読むには5年かかりましたが、年中、年長から『かいけつゾロリ』を一緒に読み、今では読書が好きな子になり、暇があれば何か本を読んでいます。
わが家には子どもが大好きな科学の本がたくさんあるので科学が苦手な私も読みたいのですが、なかなか余裕が持てません。
あと、幼少期にたくさん購入した絵本を整理しなきゃ、と思いながら、なかなか時間が取れません。
(小学3年生・保護者)
映画『はたらく細胞』を観て感動した娘が、細胞についてとても興味を抱くようになり、本屋さんで細胞関係の文献を探して購入したり、『はたらく細胞』の漫画や、図鑑などを読んだりするようになりました。興味が広がり、いろいろな多様な本を読めるようになり、難読な漢字や慣用句も自然と覚えるようになりました。
(小学3年生・保護者)
シゲタサヤカさんの絵本が大好きな息子、図書館にいくたびにシゲタサヤカさんの絵本があるコーナーをチェックしては借りています。飽きもせず父親に読んでもらってます。
以前、親に愛されていると感じるのはどんなとき?との質問に、「読み聞かせをしてもらってるとき」と答えているわが子…。小学4年生でも寝る前の読み聞かせが続いてます。親側も「愛されていると感じる」と言われてしまうとやめられません(笑)。
(小学4年生・保護者)
小学校低学年で、漢字の多い小説を自力で読みたいと言ったので、250ページほどの本(『ダヤンと恐竜のたまご』)に、仕事の休憩時間など使って全ページ読み仮名をつけたのはいい思い出です。
(小学6年生・保護者)
ハイハイ、1人歩きの遅かったわが子。まだ自分で動けないころから絵本だけはたくさん読み聞かせをしました。そのおかげか、1歳になるころには自分から絵本を持ってきて、1日何十冊、何十回と読みました。保育園の先生からもお話が上手、まるで大人と話してるみたいと言われるほど言葉の力がつきました。
(年中・保護者)
私が本に親しんでこなかったのでわからないのですが、子どもが何か興味をもったときには、私自身が教えられないので図鑑や関連した本を買うようにしています。ネット検索だとそのものを知って終わることが多いですが、図鑑だと関連したものがさらに学べて楽しいです。
(小学2年生・保護者)
読書ビンゴをしています。ビンゴのマス目を本のジャンルや感想(例えば冒険の本や、心が暖かくなる本)にして、マスを埋めていくようにすると、いろいろなジャンルの本が読めます。
(小学1年生・保護者)
Z会より
今回のリサーチでは、お子さまに人気の本や、保護者の皆さまがご自身の幼少期に楽しんだ本、今のお子さまにぜひ読んでほしいと願う本のお話を集めました。
とくに印象的だったのは、未就学のお子さまの多くが本を「大好き」だと感じていること、そして学年が上がるにつれて本との向き合い方が少しずつ変化していく様子です。読書は、お子さまの知識や言葉を育むだけでなく、保護者の方との温かい時間や、豊かな想像力を広げる大切な機会となっていることがわかりました。