夏から秋にかけて、学校説明会や学校行事が多く実施されます。積極的に参加して学校のことを知り、志望校選びに役立てましょう。
学校説明会の活用を
学校説明会には、次の3つのタイプがあります。
学校説明会の3つのタイプ
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- 学校説明会・・・講演形式で学校からの説明が中心。
- オープンスクール・・・子どもが楽しんで参加できる企画や催しが比較的多い。
- 合同説明会・・・いくつかの学校が集まり、合同で説明会(相談会)を開催するもの。
学校説明会では、学校の先生から直接、「教育方針」「授業内容」「行事」「生活指導」など学校の理念や校風を聞くことができます。同時に、大学進学実績や進路指導方針など進路についての説明もありますし、気になる入試内容について話をしてもらえることもあります。
年末の説明会になると、6年生を対象として入試内容に話の重点がシフトする傾向にありますので、5年生以下の保護者の方・お子さまには、夏から秋にかけての時期の説明会がおすすめです。逆に、6年生になると「入試の出題方針や対策、繰り上げ合格について」など、実際の入試に関する踏み込んだ詳しい情報を聞くことができるため、年末に足を運ぶのが効果的です。
学校説明会でのチェックポイント
学校説明会は、参加するだけではなく、「ここ」というチェックポイントをしっかりと見る意識をもっておきましょう。
- ポイント1 校長先生の話す内容
- 校長先生の話す内容に注目しましょう。学校の理念や校風、指導の様子が見えてくるでしょう。
- ポイント2 在校生の様子
- 平日や土曜日に実際の校舎で行われる学校説明会では、授業見学や部活動の見学も可能な場合があります。また、受付などを生徒が担当している場合もあります。在校生の様子を知ることで、学校がお子さまに合っているかどうかわかるかもしれません。
- ポイント3 校内の様子
- 校内見学ができるなら、施設や環境の充実度を、できるかぎり見ておきましょう。授業や部活動などで使う場所の様子を通して、学校生活の実態が見えてくるかもしれません。理科が好きなお子さまなら理科室・実験室など、本好きのお子さまなら図書室など、特定の施設に注目して複数の学校を比べるのもいいですね。
- ポイント4 進学指導に関する話について
- 進学指導に関する話は、必ずチェックしておきましょう。進学指導方針や進学実績はもちろん、個別相談の時間があれば、学校がどこまで進路相談にのってくれるのかなども聞いておきましょう。
- ポイント5 系列大学への進学について
- 大学附属校・系列校の場合は、系列大学への進学状況や条件を確認しておきましょう。成績による条件や定員の有無のほか、系列大学外の受験を望む場合もサポートしてもらえるのかなども、押さえておきたいポイントです。
学校説明会へ出かける前に
学校説明会へ出かける前に、次のことを調べておきましょう。
学校説明会へ行く前のチェックポイント
- 予約制かどうか/学年制限がないか
- 事前にインターネットなどでの予約が必要な学校があります。
また、参加できる学年が決まっている説明会もありますので、申し込み時によく確認しましょう。 - 学校について調べておく
- 事前に学校のことを知っておくと、話の理解がスムーズになります。
学校のWebサイトを見ておくだけでも、見ていない場合と比べて、説明会での収穫が違ってきますので、可能な範囲で下調べをしておきましょう。
このほか、もし説明会が実際の校舎で行われる場合は、お子さまが通学をするときのことを考えて、交通機関の乗り換えや、通学路の雰囲気などにも目を配り、メモなどに残しておくとよいでしょう。そのためには、時間に十分余裕をもって家を出ることをおすすめします。学校訪問に出かける際には、「受験準備に役立つツール」の「学校訪問シート」や「志望校選定シート」もぜひご利用ください。
また、第一志望の学校が決まっていれば、お子さまと一緒に参加するのもよいですが、志望校が決まっていない段階であまり多くの学校にお子さまを連れていくのはおすすめできません。まずは、事前に保護者の方が説明を聞いてみて、そのうえで「この学校の説明会は、子どもにも聞かせたい」と思えば、次回の説明会やその学校の学校行事見学に、一緒に参加することをおすすめします。
次回の「受験サポート」は8月28日(木)更新予定です。