【中学受験】4年生の今、やっておきたいこと

今回は、もうすぐ5年生になる方に向けて、今のうちに身につけておいていただきたいポイントをお話しします。

 

4年生の今、やっておきたいこと

4年生の春先に更新しました学習サポート「中学年の今、やっておきたいこと」では、中学年の今がんばっていただきたいこととして、以下の3つのキーワードをご紹介しました。

1.目的意識をもつ(もたせる)
2.勉強自体の楽しさがわかる
3.ほめられる(ほめる)

5年生に上がるまでのこの時期では、それにプラスして、各教科のポイントを押さえた勉強方法を身につけていくことも意識してください。

 

国語の押さえていただきたいポイントは4つです。

1つ目は「読解問題をおおまかにとらえる」こと。読解問題を解いた後のお子さまに「今読んだ文章はどういう内容だった?」と質問してみてください。お子さまから「うん、こういう内容だったよ」、「これについてこんなこと書いてあったよ」など、一言でもいいから返ってきたらだいじょうぶです。各問いの出来不出来も気になるかもしれませんが、読解問題は「与えられた文に何が書いてあるか」ということを聞かれるので、第一歩としては内容をおおまかにつかめることが大切です。

2つ目は、漢字や文法、言葉の問題を毎日こつこつと続けること。これらの問題は、一気に片付けてしまいたくなるところですが、少しずつこつこつと進めるほうが記憶に残りやすく、おすすめです。

3つ目は、文章と時間をかけて向き合うことです。今の時期は、文章とじっくり向き合う時間が必要です。問題文を通して読むときには、大事だなと思うところに線や囲みをつけながら読んでください。「国語の文章題にすごく時間がかかり、目標時間で終わりません」というご相談をいただくこともありますが、今は時間をあまり気にしなくても、だいじょうぶです。

4つ目は、まちがえた問題を振り返ることです。 国語は正解にいたるまでの考え方が大切です。解答解説を読み込み、できなかった問題にじっくりと向きあうのが国語力のアップの秘訣ですが、なかなかお子さま一人で解答解説を読み込むのが難しいときは、保護者の方が一緒に「ここまではだいじょうぶかな? ここにこう書いてあるよ、次にこう書いてあるから、こうだよね」と、考え方をゆっくりと追っていってあげてください。

 

算数の押さえていただきたいポイントは3つです。

1つ目は、問題演習時は解くスペースを十分にとることです。『エブリスタディ アドバンスト』ではスペースが十分でない場合は、ノートを使いましょう。ノートを使う場合には、1ページで1~2題と、少しもったいなく感じるくらいスペースをとって解くのがおすすめです。途中の式や筆算、繰り上がりの数などをたっぷりの場所を使って書くようにし、見直しをするときに、書いたことやその過程がわかるようにしておきましょう。

2つ目は、図をフリーハンドでかけるようになることです。1つ目でご説明したように、問題を解くときには十分なスペースをとって、必要なら線分図もたくさんかいてください。5年生になると、線分図だけでなく面積図や図形をかく問題も出題されますので、同様に大きくかいていきましよう。
今、定規などを使って図をかいている場合でも、できるだけフリーハンドでかけるようにしてください。長さを測っていると時間がかかりますし、入試本番では定規が持ちこめない場合もあります。

3つ目は、まちがえた・行きづまった考え方を消さずに残しておくことです。途中まで考えたけどわからないから全部消して、またやり直す、というお子さまもいるかもしれませんが、算数ではもったいないことです。斜線を引いて、その下に改めて書いていくようにしましょう。復習のときに、自分が正解に進めなかったところを確認すること、またまちがいを残しておいて自分のやってしまいやすいまちがいを知ることは、ステップアップできるチャンスです。

 

理科と社会では、「重要語句や重要事項を押さえる」ことが大切です。重要語句を覚えるには、一問一答形式の問題をたくさん繰り返すのが効率的です。毎月の要点にはぜひ繰り返し取り組んでください。今の時期に教材のすべてを完璧に理解できる必要はありません。まずは赤で書いてある重要なところから理解していきましょう。

Z会の理科のカリキュラムでは、4年生の1年間で小学校理科で学習する内容を一通り学習します。5年生からは、今度は中学受験に必要な知識まで掘り下げてもう一度全範囲を学習していきます。
社会は、4年生から6年生の7月までかけて地理・歴史・公民の順に、中学受験に必要な部分まで掘り下げて学習が進みます。4年生から5年生の半ばまで地理、5年生の半ばから歴史に入り、6年生の4月から公民を学習します。

余裕のあるときに、以前学習した内容をふりかえっておき、6年生の8月以降「合格力完成期」に入るころには、一通り復習まで完了できていることを目ざしましょう。

 

これから入試までのおよそ2年間、お子さまはもちろん保護者の方にも大変な時期があるかもしれませんが、息切れしないように、こつこつと続けていきましょう。

Z会の学習をきちんとこなしていけば、難関校の入試に必要な力は身につきます。今から地道に学習をしていけばだいじょうぶ。第一志望校に合格した先輩会員の方たちは、みなさん口をそろえて「継続は力なり」と言っています。今後も、がんばっていきましょう。

次回の「受験サポート」は12月11日(木)更新予定です。

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