公立中高一貫校と迷っているときは

中学受験をするにあたり、公立中高一貫校受検も視野に入れているご家庭は多いのではないでしょうか。今回は併願をお考えの方のために、入試(国私立中学校)と適性検査(公立中高一貫校)の違い、学習の進め方についてお伝えします。

 

基礎・基本を大切に

近年の公立中高一貫校の人気の高まりとともに、国私立中学校と公立中高一貫校を併願される方が増えています。しかし、国私立中学校と公立中高一貫校では、課せられる試験(検査)の形式が大きく違います。

多くの場合4教科の学力試験が課せられます(関西の難関校では国語・算数・理科の3教科の学力試験となるところもあります)。とくに難関と呼ばれる学校においては、小学校の学習内容を高度に応用するだけでなく、算数の特殊算のように、ときにはそれを超える出題も見られます。

学力試験ではなく、「適性検査」が課されます。小学校の学習指導要領を超える範囲から出題されることはありません。ただし、知識の有無だけではなく提示された資料をもとに思考力を問う問題が多く出題されますので、独自の対策が必要となります。また一部の学校では、「作文」を課すところもあります。問題例は、各学校や自治体のWebサイトで公開されていることが多いので、興味のある学校については、ぜひご覧になってみてください。

公立中高一貫校に関する情報は、「Z会受験情報ナビ」でもご紹介しています。
ぜひご覧ください。
全国の公立中高一貫校一覧
2025年度公立中高一貫校合格者の声

 

上述のとおり、国私立中学校と公立中高一貫校においては、課される試験(検査)のタイプが異なりますので、おのずと対策も異なります。基本的には、どちらを第一志望とするのか、ということから考えるとよいでしょう。
とくにZ会中学受験コースの対象校である国私立中学校を第一志望としている場合は、現在ご受講いただいている中学受験コースのカリキュラムに沿って、しっかりとその月の学習内容を押さえていくことを心がけてください。
しかし、小学4年生の段階では、明確に国私立中学校・公立中高一貫校のどちらを第一志望にするかということはまだはっきりと決まっていない方もいらっしゃるかもしれません。
国私立中学校の入試で課せられる「学力試験」にしても、公立中高一貫校で課せられる「適性検査」にしても、まず必要になるのは「教科の基礎・基本知識」です。どちらを第一志望とするにしても、現在中学受験コースで学習している4教科の学習内容をしっかりとマスターすることが大事です。基礎・基本をしっかりと押さえておけば、高学年になって国私立中学校・公立中高一貫校のどちらを第一志望とするにしても、慌てることはありません。

※公立中高一貫校のみを志望されている方は、小学生コースまたは小学生タブレットコースのご受講をおすすめします。また、独特な出題形式の「公立中高一貫校 適性検査」に対応できる力が身につく小学生コース専科講座もご用意しています。

次回の「受験サポート」は12月25日(木)更新予定です。

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