ケアレスミスを減らしていくには?

「また、こんなところでうっかりミス……」とお子さまの学習を見ていて思うことはありませんか? 今回はそんなお子さまのケアレスミスを減らすための工夫を皆さまにお聞きしました。このコーナーでは、小学生向けコースを受講している皆さまが、どのように日々学習しているのか、アンケートや体験談をもとにお届けします。お悩みがあるときは、ぜひほかのご家庭の様子をヒントにしてみてください。

 

目次

・学校やZ会の問題を解くときにケアレスミスをしますか?
・ケアレスミスをしやすい教科は何ですか?
・どんなケアレスミスをしてしまう?
・ケアレスミスを防ぐ工夫
 

ケアレスミスを減らしていくには?

お子さまが持ち帰った学校のテストやプリント、Z会の答案などを見ていると「わかっているのにもったいない」「なんでこんなところでまちがってしまったんだろう…」と感じる方もいらっしゃいると思います。今回は、子どもはどんなケアレスミスをしてしまうのか、また、それらを減らすために保護者の方がどんな工夫をしているのか、ご家庭の様子をお聞きしました。

※小学生向けコースを受講している方を対象に、本サイト上で実施したアンケートの回答をもとにしています。

 

9割以上のご家庭がケアレスミスを「よくする」「たまにする」と回答。教科別に見ると圧倒的に多かったのが「算数」でした。
ではどんなところでケアレスミスをしてしまうのか、そして、ケアレスミスを防ぐために家庭でどんな工夫をしているのか、見てみましょう。
 

引き算なのに足してしまうなど、思い込みによる計算のまちがいをすることがあります。
(小学2年生 愛知)

国語の読解問題の書き抜きで一文字抜けていたり、問題を見逃していて書き忘れていたり、算数では計算ミス、単位の書き忘れなどがあります。
(小学4年生  大阪)

算数の文章題だと文をよく読めておらず、式がまちがっていたり、解答がまちがっていたり。計算全般では繰り上がりや繰り下がりのある計算をとくにまちがいやすいです。
(小学2年生   埼玉)

漢字では送りがなの書き忘れがあります。計算問題では勘違いによるミスがあります。
(小学3年生  埼玉)

国語では選択肢から選んだり文中から抜く問題で、漢字で書かれているのにひらがなで回答してしまうことも。
算数は単位の付け忘れや付けまちがいがあります。
全教科では、聞かれている内容を誤解して違う解答をしてしまうことがあります。
(小学4年生  埼玉)

例えば 10-3=7 答え6にん など、式はあっているのに答えの欄の数字をまちがえてしまうことがあります。
(小学1年生 奈良)

全体的には問題文を最後まで読まず、思い込みでの解答が多いです。教科ごとには、
国語:抜き出しなさいという設問で語尾を変えたり、ひらがな・漢字を変えてしまう。
算数:計算ミスや答えるべき単位まちがい
理科・社会:計算ミスやグラフ等のメモリの読み違い などです。
(小学3年生  埼玉)

筆算の繰り上がり繰り下がりのまちがいや計算式のまちがいをしっかり消さないで計算をしなおすので、ミスをしてしまいます。
(小学3年生 海外)

過去の問題にさかのぼって、この場合はこうだから、今回は同じように解くとどうなる?と一緒に考えています。
(小学1年生 大阪)

基本ですが、問題文は落ち着いて読むよう話しています。
(小学4年生 埼玉)

ケアレスミスでまちがえていたときに、答えを言わずにどこがまちがっているのか自分で確認してもらうようにしています。また、次に似たような問題を解く前に「見直しをしてね」と伝えています。
(小学1年生 奈良)

親はケアレスミスと思っていても、子どもは気づいていないこともあるので、式と答えのつながりを教えたり、ミスした状況や考え方を聞いたりしています。
(小学1年生 奈良)

設問中の「どう答えるか」が書かれた場所に、〇等の印をつけるようアドバイスしています。
(小学3年生 埼玉)

疲れているときにケアレスミスをしやすいため、1日分の学習量を親が管理しておきます。まちがいはしっかり消すことを伝えるとともに、考え方はあっていることも伝え続けます。
(小学3年生 海外)

早く解くよりも丁寧で正確に解いた方がよいことを伝えています。「1日に〇ページ」のようにノルマを決めてしまうと雑になりがちなので、とくに時間や量のノルマを決めないようにしています。
(小学1年生 神奈川)

簡単な計算ミスと、ミスリードを誘う複雑な文章題には引っかかりがち。文章題をまちがえたときは、しっかりと二人で文章題を読み返しています。きちんと読み返すと必ずまちがいに気づき、これを繰り返していたら、ミスリードに引っかからなくなってきて感動!
(小学1年生 東京)

まずは見直しの習慣をつけてもらえるように、一度終わったと思っても、見直しをするように声がけしています。見直すと気づいてもらうことが多い印象です。
(小学2年生 千葉)

責めずに「トリッキーだね」などと共感して、「これでまちがえちゃうのもったいないな、悔しいね」などと声をかけています。
(小学4年生 東京)

 

Z会より

算数で多かったのは計算ミスや単位の付け忘れ、国語では抜き出す問題で正しく抜き出しできていないなど。こうしたミスをしたことがないお子さんはほぼいないと言えるほど、誰にでもあることです。
保護者の方の対処法としては、ケアレスミスを責めるのではなく、どうしてこの答えになったのか聞きながら一緒に確認したり、急がず丁寧に解けばできることを伝えたりするなど、お子さまがわかっていることを認めたうえで問題を読み直すよう促しているという声が多く挙げられました。どんなところに注意すべきかがわかれば必ず減ってくるものですので、おだやかに見守りたいですね。

 

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