今、すぐ始める受験学年の情報収集<あつめるコツ>

今年は受験学年。これからの一年間は、長期的かつ計画的に学習していくことが大切です。そのためにまずは情報収集から始めましょう。
今回は、どのような情報をどのように収集していくのがよいかご紹介していきます。

 

時間と手間暇を惜しまず情報収集!

志望校・受験校はもうある程度お調べになり、絞っていることと思います。進学実績に始まり、教育方針、学校のカラーや雰囲気、そして学校行事や生徒の様子についてなど……。事前に学校のことをくわしく知ることで、「求められる生徒」「求められる力」がわかります。また、志望校の情報をお子さまが知ることで「絶対、合格するぞ」という意欲もより一層わいてくることでしょう。ラスト1年間で志望校合格をぐっと引き寄せるためには、お子さまが高い意欲をもっていることが、なによりの大きな武器となります。
この時期に、2025年度入試の結果なども入手して一度情報を整理し、ご家庭の方針や志望を明確にしてこの一年を過ごすようにしましょう。

 

情報はこうやって手に入れよう

今の時期は、新聞、雑誌、テレビ、インターネットなどで、入試結果をはじめ入試関連の記事が掲載されたり報道されたりします。
たとえば、「共学校になった」「倍率が大きく上がった」「午後入試が追加された」「難度が急上昇した」など、人気校を中心に、話題性のあるトピックについて知ることができますので、志望校や気になっている学校の情報にはアンテナを張り、できればメモをしておくなどしたいものです。ただし、インターネットやSNSなどでは正確ではない情報が流れることもありますから、すべてを鵜呑みにせず、注意しながら読み進めることも大事です。
また、知り合いで実際に志望校を受験した方や、志望校の情報を持っている方に話を聞いてみるのも、可能な範囲でやっておきたいことです。
 

入試が終わった学校から、各学校のオフィシャルサイトに掲載されている「入試結果」の内容が、新年度のものに新しく更新されます。志望校の受験が終わったら、入試結果が更新されていないか、チェックしてみましょう。
その結果からはたとえば「受験倍率が例年よりも上昇している理由はなんだろうか」というような分析を進めることができます。定員に対して受験者数が増加したのか、それとも定員減少によるものなのか。理由が前者の場合は近隣の学校や偏差値が同程度の学校の入試結果も比較してみるとよいでしょう。
また、合格最低点数が大きく上がっているようなら、志望者が増えた、定員が減少したといったことのほかに、試験内容が易化したということも考えられるでしょう。

学校の入試情報は、過去数年分のデータを閲覧できることもあります。上昇した数字が過去数年間と比べて一気に上がっているようなら、それが来年も続きそうなのか、ますます増加しそうなのか、逆に今年だけの一過性のものなのか、ほかの情報から考察してみたいところです。
また、入試が何回かに分けて行われる学校では、1回あたりの募集人員が10人や20人といったところもあります。こういった入試では、受験者数の数人の違いで倍率が大きく変動することがめずらしくありませんので、注意が必要です。

 

入試が続々と終わるタイミングで、人気校の入試結果などを掲載する大手塾のWebサイトもあります。同時に、今年の傾向や難易度などの独自分析も掲載されることがありますので、チェックしておくとよいと思います。
さらに、関東では例年2月下旬から3月にかけて、関西では1月下旬から3月にかけて、その年度の入試を総括する「入試報告会」や「入試分析会」などが開催されます。主要校についての独自の入試概要や問題解説、倍率の上下についての考察なども話されることが多く、有益な情報が手に入るので、ぜひ参加しましょう。
とくに、今考えている志望校に合格者を多く出している塾は、その学校に関するデータを豊富にもっていると予想されますので、塾の合格実績を事前に調べて、参加を検討してみてもよいでしょう。昨今ではオンラインでの開催も充実しています。
ただし、事前予約制のものが多いので、今から塾のサイトをチェックし、日程などを調べておくことをおすすめします。

入試報告会告知の一例

Z会エクタス2025年入試報告会のご案内

栄光ゼミナール 中学受験 2025年入試報告会のご案内(オンライン開催・ご自宅で視聴可能)

 
次回の今月の受験サポート「受験学年の情報収集〈いかすコツ〉」は2月27日(木)更新予定です。
 
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