今、知っておいてほしい受験学年の情報収集<いかすコツ>

前回の〈あつめるコツ〉では受験学年に必要な情報収集についてご紹介しました。
今回は、収集した情報のいかし方についてまとめました。

  「受験学年の情報収集<あつめるコツ>」はこちら

学校選択にいかす

収集した情報を精査して、いま一度、志望校を見直してみましょう。集めた情報を元に志望校を比較・選択するための「志望校選定シート」をご用意したのでぜひご利用ください。一生懸命に考え、せっかく決めた志望校でも、情報収集を進めて学校の校風などをより深く知った段階で、「もしかしたら、うちの子と合わないかもしれない」「別の学校のほうが、いきいきと過ごせるのかもしれない」など、迷いが生まれることがあるかもしれません。
そんなときは迷いをそのままにせず、「志望校の見直し時期が、早めに訪れてくれた」と、前向きにとらえ、足りない情報を集めていくようにしましょう。
6年生後半にさしかかってから、もし「志望校を見直したい」となった場合、情報収集に時間を取られるだけでなく、目標が定まらず、勉強に全力で打ち込むのが難しくなることもあるでしょう。今の時期の見直しは、まだ受験の大きなダメージにはなりません。
また、併願校に関しても同様に、収集した情報を参考に、考えてみましょう。併願校や第二志望・第三志望の学校は、情報収集がどうしても後手後手になりがちです。しっかりと併願校を決め、盤石の状態で勉強に取り組みたいものです。
もちろん、志望校の見直しの際には、お子さまと時間をかけてじっくりと話しあい、慎重に検討しましょう。

「志望校選定シート」

  【受験準備に役立つツール】志望校選定シートはこちら

「まだ志望校が固まっていない」、「この学校でいいのか不安」という方は、合同説明会や学校説明会に足を運び、情報を得るようにしてください。お子さまはだんだんと忙しくなってきますので、保護者の方と一緒に参加するのは難しいこともあるでしょう。その場合は、ご家庭で各学校のオフィシャルサイトなどを確認してみてください。生徒の様子を写真や映像で頻繁に公開したり、ブログ形式で先生が連載をしたりしている学校もありますので、学校の雰囲気を感じることができます。

 

学習にいかす

せっかく集めた情報は、学習にもいかしていきましょう。
学校の情報を広く収集していると、ときには過去問題や、出題傾向がまとめられた情報に行き当たることがあると思います。志望度の高い学校であれば、それらの情報をぜひ、ふだんの学習にいかしたいものです。
今後この「受験サポート」でも、過去問題の取り組み方や出題傾向の分析のしかたをご紹介していきます。入試が終了した今の時期は過去問題などの情報を収集しやすいので、お子さまと過去問題を見ながら(もちろん、今の時期は「見る」だけで十分です)、「この学校はこういった問題が多く出るんだね」「この分野は今は得意じゃないから復習しないと」などと、ふだんの学習で少しずつ意識できるとよいでしょう。

 

受験生としての自覚を高めることにいかす

情報収集を進め、親子で情報を共有していくと、お子さま・保護者の方ともに「受験学年なんだ」という自覚が増すと同時に、受験がより身近な存在になっていくでしょう。
学校のことを知れば知るほど中学での生活がイメージできてやる気につながりますし、また、受験生の成功話や苦労話を知るほど「こういった場合は、こんな方法やあんな方法で乗り越えればいい」といった柔軟な対応のしかたが身につき、受験に対しての不安や緊張が緩和されます。
受験に対しての油断は大敵ですが、過度な不安や緊張は早い段階で拭い去りたいもの。収集して得た情報は、ぜひお子さまと共有して、家庭で一丸となり、ゴールに向かって歩みを進めていきましょう。

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次回の「今月の受験サポート」は3月13日(木)更新予定です。
 
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