2年後の合否を分ける! 5年生での心がまえ

本格的な受験勉強が始まる5年生は、4年生のころと比べて学習量も学習量も多く、難度も高くなります。今回は、大切なこの1年間を有効に使うためにも、この時期にぜひ実践していただきたいことをご紹介します。
※今回の記事でご紹介している5年生の学習内容は、トータル指導プランをご受講いただいた場合のものです。

 

まだまだ時間がある……?

5年生は、受験に向けて本格的に準備を始める学年となります。「受験までまだ2年もあるし、6年生になってから追い込みをかければ大丈夫」と思いがちですが、6年生の1年間は、だれもが目の色を変えて必死に勉強しますから、6年生になって「ライバルよりも頑張る」というのは今よりも難しくなってきます。6年生になる前の、5年生のこの1年間の学習量が勝負になるといっても過言ではありません。

Z会でも、5年生から教材のボリュームが増えるため、4年生から継続された方は驚かれたかもしれません。ですが、受験塾で難関校をめざしているライバルたちも、この時期からは、平日はだいたい週3日程度通塾し、1日3~4時間ほど授業を受け、さらに塾から課される大量の宿題をこなしていきます。同じ学校をめざすライバルと競い、合格を勝ち取るためには、5年生の時期に相当量の学習時間を確保し、苦手克服・基礎力アップに努めることが必要不可欠なのです。
これまでは、「無理をさせたくない」「習いごとと両立させたい」などの理由で、最低限の課題にしぼってきたご家庭もあるかもしれませんが、これからは、めざす学校によっては家庭内の雰囲気を「受験モード」に移し、受験勉強優先のスケジュールに切り替える必要があるでしょう。また、今までは難しい応用問題を飛ばしていた方もいらっしゃるかもしれませんが、めざす学校の入試問題の難易度によっては、そろそろ難問にもじっくり向きあう時間を取ることも必要になります。

これからは、今まで以上に難しい学習内容に取り組んでいくことになります。毎月の難しい課題をこなし、合格できるだけの学力をつけていくためにも、保護者の方、お子さまともに改めて受験に向けて意志を固めることが大切です。

そこで、5年生の学習が始まるこの時期に、お子さまを含め、家族で受験について話しあい、お互いの考えを確認することをおすすめします。ご家庭によっては、習いごとを中断して勉強に集中する、あるいは、習いごとと勉強との両立が大変なことを理解したうえで両方がんばり、その状況から志望校を決定していくという選択肢も考えられるでしょう。お子さまご自身の意見も聞きながら、改めて受験や志望校について、考えてみてください。

この1年は、志望校の情報を集めるだけではなく、模試の結果を参考にしながら、より具体的に第一志望校を固めていきます。学習面での課題も、今後はより明確になっていくことと思います。今のうちから十分な準備をしていきましょう。

まず第一の課題は、今まで学習した内容でできなかったところ、苦手なところを克服することです。模試などの結果から、これまでに習ったなかで定着していないと思われる分野が見つかれば、それらを中心に復習して理解を深めましょう。まだ模試を受験したことがないご家庭では、4年生8月、1月の「定着度テスト」のほか、今までの「月例テスト」の結果を参考にしてください。できなかったところ、苦手なところが見つかったら、もう一度「要点」からやり直したり授業映像を見たりして、まずは基礎をきちんと理解することを徹底してください。そのうえで、発展問題など、難しくて取り組めなかった問題にじっくり取り組んでみるとよいでしょう。

また、もし学習時間が想定より長くかかってしまうときは、計算や漢字などの基礎力が足りていないことも理由として考えられます。そのような場合は、学習に取りかかる前、あるいは朝ご飯や夕ご飯前などに短時間で取り組める『毎日練習ブック』などにくり返し取り組むとよいでしょう。

次回の「受験サポート」は2月27日(木)更新予定です。

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