「月例テスト」も、「実力テスト」や模試も、取り組んだあとの復習が大切です。今回はふだんの学習に取り入れたい復習のしかたをご紹介します。実力テストの1つで、4月20日(日)を基準実施日としてご案内している「志望校判断テスト」の復習もこれにそって進めてみてください。
※今回の記事でご紹介している6年生の学習内容は、トータル指導プランをご受講いただいた場合のものです。
※「志望校判断テスト」は、中学受験コース本科を受講中の方が対象となります。専科のみを受講されている場合、ご提供はございません。
効率的に勉強を進めるためにも復習を!
皆さまのご家庭では、ふだんの学習にどれくらい復習の時間を割いていますか? 復習を取り入れることで、いったん学んだ知識の定着度が飛躍的にアップします。これまで学習してきた知識が定着していれば、新しいことを勉強するときにも過去の関連するテキストを掘り返す必要もなく、効率的に前へ進めます。結果的に、「合格」という受験のゴールテープを切る近道といえるでしょう。
復習がまだ習慣づけられていない場合は、ふだんのお子さまの学習スケジュールをいま一度見直して、毎日「復習タイム」を加えていただくよう、保護者の皆さまにはぜひお願いいたします。
毎日の学習に組み込みたい復習
では実際に「復習タイム」に何をどう実践していけばよいかご紹介します。
まちがえた問題は解き直す
『エブリスタディ アドバンスト』に取り組んだら、「答えと考え方」を読み、まちがえた問題について疑問が残るようなら授業映像を見て理解します(知識であれば書いて覚えます)。
別の日に解き直したい問題は、『エブリスタディ アドバンスト』に印をつけ、Z会小学生アプリの「答えと考え方」で「あとで復習」を選びましょう。
解き直すときには、もくじ画面で「問題演習を復習する」を選ぶと、解き直しをする問題の答えと考え方だけが出てきます。すべて「理解した」と登録できるように復習しましょう。
書かれている先生のコメントを丁寧に読む
テスト形式のものはどうしても点数ばかりに目が行って復習がおろそかになりがちですが、戻ってきた「月例テスト」はまずじっくり先生のコメントを読み、何が理解できていなかったのかを把握しましょう。そして次に「月例テスト 答えと考え方」を読み、その日のうちにまちがえた問題を解き直します。
※添削済みの「月例テスト」は、「Z会小学生アプリ」と「my Z(マイゼット)」に配信します。
過去の教材に戻って解き直す
Z会小学生アプリの「学習」画面で、各単元の月例テストの得点を見ることができます。
成績表の難易度別得点率で基本標準の得点率が低い苦手な分野については、夏までに定期的に要点や確認問題、練習問題に取り組み、苦手をなくしておきましょう。
6年生8月号で、「総復習ドリル」をZ会小学生アプリに配信します。「総復習ドリル」では、全分野の知識を確認することができます。各分野の基本的な知識に抜けもれがないかをドリルで確認し、苦手な単元や忘れている単元があったら、要点に戻って復習しましょう。
※「総復習ドリル」は国算理社の4科目のうち、ご受講いただいている教科の8月号教材といっしょに配信されます。
6年生の学習では、以上のような内容を、できるだけ毎日の学習に組み込んでいきましょう。
ただし、3つをすべて毎日取り組む必要はありません。忙しい日は時間を短縮して、その分をほかのすき間時間で補ったり、休みの日に多めにとったりするなど、ご家庭の事情に合わせて時間を確保しましょう。
「10分復習」から始める
できれば前述の(1)は毎回の学習に取り入れていただきたいのですが、一度取り組んだものを何度も解き直すのは、お子さまにとっては気が進まないもの。毎日必ず取り組むのが難しいこともあるでしょう。そんな気分の乗らない日には、10分でできる復習に取り組んでみましょう。
この「10分復習」はその日にやろうとしている単元にからめて、短く復習をするだけの簡単なものです。やろうとしている単元のポイント(「要点」や「例題」など)を軽く読んで、以前に学習したことのある単元の内容が含まれているか調べてみるのです。たとえば5月号の理科では「電気」を学習しますが、4年生の12月号で一度「電流のはたらき」を学習しています。「以前に似た単元をやった」「なんとなく苦手なあの単元や問題と似ている」と思い当たったら、過去の『エブリスタディ アドバンスト』を開き、その内容にざっと目をとおしてみてください。
その日の勉強と似たような単元や内容を目にすることによって、頭の中での関連性が強くなり、定着度が増します。相乗効果で10分復習の時間も、メインの学習時間も濃いものとなっていきます。
この方法で大切なのは、「思い出し」の作業です。なかなか復習が習慣にならない場合は、10分復習をするときに、保護者の方がお子さまのかたわらにいて、「今日の勉強は、前にやった○○に似ているね」など、お子さまが負担に感じないような方法で始めてみるのも一つでしょう。
ぜひさまざまな復習法を比べて、ご家庭の都合や方針に合わせてフレキシブルに変えて実践してみてください。
次回の「今月の受験サポート」は4月24日(木)更新予定です。