【開成】2026年度入試分析速報

Z会の各科目担当者が、2026年2月に実施された入試問題を分析し解説します。

 

国語

大問は随筆1題のみの出題。文字数は約3500字と例年に比して少なく、昨年の半分程度である。設問構成は、漢字の書き取り4問に加え、意味段落を問う問題が1問、記号、抜き出し問題各1問、記述問題が4問であった。記述中心であった近年の傾向とは異なる出題であるといえよう。記述のうち1問は3つの枝問構成で、10〜25字の空欄補充形式、その他は30字~50字程度となっている。近年は字数制限のない解答欄のみが示される傾向にあったが、今年は全ての記述問題で字数指定がなされたのが特徴である。
内容は、かつて戦火に巻き込まれた沖縄の集落を案内された際の経験に基づくもの。前半部では筆者の集落での体験が描かれているが、リード文もなく、序盤では状況を把握しにくい。問題文から得られる情報のみならず、歴史的な背景知識もふまえて読み解く必要がある。また設問でも問われているとおり、筆者が目にした現在の姿と、語りから想起される過去の姿の対比を整理しながら読み進めることが肝要であった。後半部では体験を経た筆者の思いがつづられている。抽象的な表現が散見されるが、前半の具体的なエピソードと結びつけ、筆者の考えの中心を的確に捉えることが求められる。例年に比べ文章は短いものの、難解であることは疑いようがない。文章を正確に読み取る力はもちろん、今年は例年以上に、失点を許されない問題での確実な得点力が重要であった。

 

算数

開成らしく高度な思考力や丁寧な処理を要求する大問が並んだ。問われている内容や要求される処理のレベルは非常に高いが、一方で丁寧な誘導がついている大問が多く、きちんと誘導に乗って考えることができたかで大きく得点に差がついたと考えられる。
ここ数年恒例となっている「試行錯誤して最大値(最小値)を求める、パズル要素のある問題」は今年も大問2で出題された。去年までと異なり、最大となる場合の計算結果や最小となる場合の数値の範囲が問題文で示されており、出てきた答えが正解かどうかの確信が持ちやすかった。とはいえ、検討のプロセスにおいて見通しを立てるのが難しく、一筋縄ではいかない問題であった。
大問4でも「条件を満たす三角形をすべて見つける」問題が出題され、様々なパターンの試行錯誤を要求する問題が半分を占めた。大問1や大問3でもステップを踏んで丁寧に検討する必要がある問題が出題されており、例年以上に時間が厳しく感じられたことだろう。各分野に習熟して処理の速度を上げることに加え、時間配分にも気を使うことが重要であったといえる。

 

理科

例年通り、大問4題構成で物理・化学・生物・地学の4分野から1題ずつ出題され、作図問題は例年を上回る3題出題された。26年度の平均点が23~25年度よりも低下したのは、全体的に文章量が多く、読解に時間がかかったり、問題の題意をとるのに苦労したりした受験生が多かったためと思われる。しかし、問題を丁寧に読み解き、落ち着いて取り組むことができれば、十分に得点可能な内容であった。

 

社会

大問3題構成で、歴史、地理、公民分野から幅広く出題された。特記事項として、陰影起伏図を用いた出題があったことがあげられる。また、2025年に発動されたアメリカ合衆国の関税政策をテーマとした問題では、為替レートと関税率が示された上で、日本から輸出する自動車の関税込みの金額をドルで求める出題がみられた。合格者平均と全体の平均に大きな開きがないので、平易な問題で確実に得点した上で、難度の高い問題でも得点を重ねることが求められる。


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