この大学のここが好き!
Z会OB・OGのキャンパスレポーターたちに、現在通っている大学のよいところについて、アピールしてもらいました。
母校に対する愛があふれています。学校選びの参考に、ぜひお読みください!
▲実験で使用する電子工作ツールです。
僕の通う東京大学には進学選択という制度があります。入学時には学部を決めず、2年生で学部を決定する制度です。
僕は経済学を学ぼうと思って経済学部への枠が大きい文科二類を受験しましたが、より直接的に産業界との繋がりを感じたいと思い、進学選択では工学部を選びました。点数が必要だったり、場合によっては要求される科目がとても多かったりもしますが、基本的にはがんばることで可能性をどこまでも広げられます。物理などで苦労する場面も多いですが、大学の教養課程を経てから理転や文転など幅広くチャンスが与えられるこの制度は大きな魅力だと思います。
将来のことを高校生のうちから決められないと悩んでいる人はぜひ進学を検討してみてください。
▲新しい「東京科学大学」の銘板です。
私は、昨年の10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合してできた東京科学大学に通っています。
統合したばかりということもあって、これまでと変わったことや変わることがとても多くあります。わかりやすい点では校門に掲げられている銘板や施設の看板が取り替えられました。
また、東京科学大は4学期制を採用していて約2カ月で学習する科目がガラッと変わります。先週まで確率を勉強していたかと思えば、今週はグラフ理論を勉強している、というようなことがよくあります。科目が変わるということは先生も変わるので、多くの先生の研究や専門を知ることもできます。
日々の変化がほかの大学に比べて多いのではないかなと思います。通っていて毎日が変化に富んでいるというのがこの大学の好きなところです。
▲京大の附属農場です。広びろしています。
京大に入ってよかったのは、実習と実験の授業が充実していることです。
私は椅子に座ってじっと人の話を聞く講義形式の授業が苦手です。なので、実習と実験の授業が豊富な農学部を選びました。実際に受講してみると、レポートで大変な面はありつつも、楽しいという感想が一番でした。
農場実習で野菜や果物を収穫したり、牧場実習で牛の世話をしたり、海洋実習でシュノーケリングをしたりと、本当にいろいろな経験ができました。
楽しみながら単位を取れるというのが、一番理想的だと思います。私は学科で提供されているすべての実習を履修するつもりです。実習の鬼になれるよう、がんばります。
▲このモニターを見ながら授業を受けます。前の人に遮られて資料が見えず…ということはありません!
4年生までの座学の講義を通して私が感じた、この大学の推しポイントを紹介します。
まず、講義室の机の上に一人一つミニモニターがあるところ。授業で教授が使うスライドを、座る位置にかかわらず手元でしっかり確認できます。
次に、解説付きの過去問を大学でダウンロードできるところ。医学部の試験を乗り切るためには、過去問を解くことが不可欠です。大学によっては、過去問や解答を手に入れるのに一苦労とも聞くので、教授による解説付きで過去問が公開されていることはありがたいです!
これらのポイントは細かすぎて、大学のよさがわかりづらいかもしれません。しかし、医学部生活の多くの時間を占める、講義と試験のための施設・システムが整っていて、とても恵まれた環境だと感じています。
▲友達と海でアイスを食べました(お台場)。
私は自分の大学の全部が好きです。授業はとてもおもしろく、キャンパスもきれいです。しかし、一番よかったと思えることは、人との出会いです。
学べる領域が決して広くはない、狭いからこそ、出会う人出会う人みんなが自分とよく似た興味をもっていて、自分とよく似ています。雰囲気、話し方、学問の興味はもちろん、もっと広い人間性、人生観なども本当によく似ています。価値観が狭くなるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、おのおのが違うバックグラウンドの中で成長してきているので、同じことをしていても感じることはそれぞれです。
ただ、そのすべてが自分の感性に刺さること、そして私の視点も周りの人に刺さっているようすを見ると、きっと似ているのだと感じますし、本当にすてきな環境に出会えたと思います。
▲京都大学(吉田キャンパス)の構内です。
京都大学は「自由な学風」で有名ですが、本当に「自由な学風」の雰囲気が学内に浸透していると思います。
キャンパスにはいろんな人がいます。ユニークな課外活動や学園祭に打ち込む学生。起業する学生。研究に打ち込んでニッチな道を究めている学生、研究者。
そしてそれを取り囲む立地も好きなポイントです。山に囲まれた京都は周りと隔絶されているので、独自のゆったりとした時間が流れていると思います。鴨川デルタや、吉田山、大文字の送り火で有名な大文字山は憩いの場です。
個々人が自分の好きなように過ごせて、表現の自由が尊重され、お互いがそれを認め合う、そんな雰囲気が好きです。
▲友達と授業終わりにしゃべっていたときに丘から見えた空がきれいで撮った写真です。
早稲田大学の戸山キャンパスには、通称「戸山の丘」と呼ばれている小広場のような空間があります!
ここではご飯を食べたり友達とのおしゃべりを楽しんだりするなど、みんな思い思いの方法でゆったりした時間を過ごしています。晴れた暖かい日には昼寝をしている人も(笑)。私はここで友達と過ごす時間が大好きで、気がつけば周りが薄暗くなっている時間まで他愛もない話をして笑ったりしているときに、「あー、やっぱりこの大学に来てよかったな」と思います。
授業やサークルなど大学生活そのものに充実を感じるのはもちろんのこと、日常のふとした瞬間にもこの大学のよさを心底感じている毎日です。
▲朝のキャンパスの風景です。手前に見えるのがチャペル、左側に少し見えているのが6号館です。
今までで、一番きれいにチャペルの写真が撮影できました!
私が思う、東京女子大学の好きな点は何よりキャンパスの美しさです。
東京23区にありながら、現実離れした風景が好きです。一歩大学の構内に入ると、静かで落ち着いた空間が広がっています。戦前に建てられた本館とチャペル、そして広場の両側にある6号館と7号館が作る風景はさまざまなドラマや映画のロケ地にもなっています。6号館と7号館は向かい合っており、珍しい形の校舎だと思います。
また、東女のシンボルであるチャペルはとても美しく、なかでも、ステンドグラスは圧巻の一言です。晴れた日の朝や夕方にチャペルを見ると、あまりの美しさに急いでいても立ち止まって、見入ってしまうこともあります。
▲友人と落ち葉アートを楽しみました。
私の大学の好きなところは、大学構内の自然が豊かで、四季を感じられるところです。
約47万haという広大な敷地にはたくさんの植物があり、さらには大きな池や農園などがあります。キャンパスが広すぎて移動に時間がかかるのは、急いでるときには不便な点ではありますが、逆にゆっくりお散歩したいときには構内で自然を感じながら軽い運動ができるので心安らぐ場所になっています。
春には桜が咲き、夏はセミの鳴き声が聞こえ、秋には紅葉やススキ、どんぐりが楽しめるこの大学で私が一番好きなのは秋です。イチョウやカエデなどがさまざまに色づき、その葉が落ちるとカラフルな絨毯のような光景が見られます。その落ち葉を使って毎年友人と秋を楽しむ日常が好きです!!